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転生と眷属

俺の名前は東雲しののめ彰人あきと。覚えている。トラックに牽かれたはずの俺はこうして今も生きている。いや生きていると言っていいんだろうか。生き返ったと言ったほうが正しいのかもしれない。


目が覚めると俺は城のような建物の中の一室にある王座に座っていた。これまでの事を思い出そうとしたが急に頭痛のような感覚に襲われ、抽象的な記憶しか思い出せなかった。


そして頭痛が走ったことにより頭に手を回したがそこで驚愕の事実が判明した。



ーー頭がない



いや驚愕というほど驚いてはいない。何か精神的な鎖でもあるかのように一定以上に感情が高まらない。


とりあえず今分かることを話そうと思う。転生した俺は何故かこの世界に関する大雑把な記憶が混じっていた。


まずここが異世界ということは何故か分かった。知らないはずの知識があるというのは少し不思議な感覚だ。


俺はこのふざけた状況を確認しようと思い、知識として定着している自分の情報を確認できる方法を試すことにした。



「ステータスオープン」



すると何やらゲームのような説明文が脳内に表示される。




名前  未設定

種族  魔人族

固有名 デュラハン

性別  男

ランク S

ーースキルーー

通常ノーマルスキル

・斬撃耐性

・打撃耐性

上位エクストラスキル

・剣術王

・身体異常完全無効

・精神異常完全無効

特殊ユニークスキル

・剣術の才

・諸刃の剣

・眷属召喚

・解析

伝説レジェンドスキル

・呪具召喚



このような不測の事態に巻き込まれながらも精神的に落ち着いていられているのは上位エクストラスキルの精神異常完全無効の影響なのだろうと冷静に推測する。

普通ならば発狂ものだろうと思いながらも次々に詳細を見ていく。




魔人族

闇より現れし邪神の眷属。この世に終わりをもたらす為だけに存在し、世界を支配している人族を滅ぼそうと暗躍する存在。魔物の上位進化形態でありその力は計り知れない。



デュラハン

首無しの魔物であるノーヘッドマミーや自らの肉体を磨きあげた人間が負のエネルギーを募らせ魔に落ちた存在。物理的攻防に長けているが魔法を一切使用することができない。しかし接近戦では最強に近い魔物である。その危険性から危険度ランクはS指定となっており、人族が存在を発見した場合は即座に討伐隊が結成される。



打撃耐性

打撃系の攻撃に耐性が付く。



斬撃耐性

斬撃系の攻撃に耐性が付く。



剣術王

剣術を極めたが持つスキル。剣術に大きく補正がかかる。



身体異常完全無効

毒や麻痺といった身体的な状態異常を完全に無効する。



精神異常完全無効

魅了や混乱といった精神的な状態異常を完全に無効する。



剣術の才

剣術のスキルが身に付きやすくなる。



諸刃の剣

身体能力を大幅に上昇させるが物理耐性が大幅に減少してしまう。更にスキル使用後は生命力が低下し、長時間使用すると最悪死に至ることもある。



眷属召喚

自らの配下となる眷属を召喚することができる。召喚時に込める魔力によって召喚される眷属の強さが比例する。また召喚時にイメージを強くすることによって召喚される眷属は変わってくる。



解析

視界に入っているあらゆるモノの詳細を解析する。生物に対しては実力差がある場合やスキルによって解析できないこともある。



呪具召喚

強力な力を秘める呪われた武具を召喚する。その武具は強力な力の対価として装備者を呪う。




・・・・・明らかにヤバイ奴に転生してしまったようだ。



「はぁ、どうするかな・・・まぁ転生してしまったものは仕方ないとして、とりあえず眷属召喚でもしてみるか。魔法そのものは使えないらしいけど魔力は有り余るほどあるのは分かるからな」



精神異常完全無効が働き取り乱すことなく思考が回る。本当に精神異常完全無効様々だな。それにしても頭がないのにどうやって声が出てるんだろうか。異世界って不思議だ。



「最初の眷属はやっぱり頭がいい奴がいいよな」



やっぱりこの後の方針を決めるには参謀が必要となってくる。俺は決して頭は悪くないが、やはり知恵ある者にアドバイスを貰ったほうがいいに決まっている。



「んじゃ始めるか」


イメージが大切だ。膨大な知恵者であり、無闇な行動は避け冷静沈着な者。俺に最大の敬意を示し決して裏切らずどこまでも共に道を歩んでくれる者。



「よし! 眷属召喚!」



莫大な魔力を込め複雑な魔方陣が床に現れる。青白い光を放ちながら部屋一面を照らす。やがてその光は止み、魔方陣があった場所には豪奢な黒色のローブを羽織り、手には禍々しい杖を持った骸骨が現れた。その骸骨の空虚な瞳には赤黒い灯火のようなものがゆらゆらと揺れている。



「初めましてじゃな? 主殿よ、ワシを召喚するとは中々に強者つわものよのう。ほっほっほ」



俺はまさか骸骨が召喚されるとは思ってはいなかったので少しばかり呆気にとられていたが精神異常完全無効が働き、冷静さを取り戻す。すかさず目の前の骸骨を解析した。




名前  マーリン・ガルゼオ

種族  不死族

固有名 エルダーリッチ

性別  男

ランク S+

ーースキルーー

通常ノーマルスキル

・魔力回復上昇

・魔法威力上昇

・身体異常確率半減

上位エクストラスキル

・精神異常完全無効

・混沌魔法

・爆炎魔法

・雷撃魔法

特殊ユニークスキル

・不死

・恐怖への誘い《ザ・フィアー》

・魔法吸収

幻影現映リアルファントム

伝説レジェンドスキル

・叡知乃間干渉




あれ・・・・・俺より強くね?


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