柳原 邦男の場合
なし
柳原 邦男の場合
大学教育学部
自分の実習先は
高校だった。
男でありながら
女子との
ファッショントーク、
ジャニーズトークが
非常に楽しく
完全に友達感覚。
ちょっと弱い
マツコ・デラックス状態。
就職は
まだまだ懲りずに
高校籍に入りたかったが
あまりの
狭き倍率に
泣く泣く
公立小学校へ
またまた
ガールズトークにあこがれ
高学年にひかれたが
私の怪しさに
感づいた
管理職が
あぶなっかしいと
判断したのか
低学年。
しかしながら
そこでもめげず
もともと
自分の氣にいったものに凝る
凝り性の性格発揮。
HDのアニメ録画を
見ながらのDS生活。
ポケモン、エバを筆頭に
アニメの守備範囲は
広かった。
小学校時代から
もともと
集めることが元来
すきだった。
カード、キャラクターの食玩。
子どもたちと
一つのカテゴリーを
話すのがとても好きだった。
とくに、
ゲーム、DVD、集めもの。
だめになると
わかっていながらも
そこからぬけられなかった。
そして
私は知っていた。
職場飲み会でのこと。
みんなは
こっそり言っていた。
私のあだな。
その名も
「とかげ」
いるのかいないのかわからない。
空氣のような存在。
けっこう
子どもの中では
存在感あったと
思ったけど
そんなことはないようで
いってみれば
子どもとばかり
遊んでいて
社会人としての
意識
社会人性が
なかったようだ。
しょうもないと思ったのは
私が飲み会で
トイレに行っている時
うわさする。
あだ名をつけて
話をしている。
そんなこんなの
今年の2月。
低学年の子どもに教えた
教科書教材。
外国人作家の童話
そこに
とかげがでてきた
最後に
とかげは
まほうつかいになった。
とかげは
困っているねずみに
むらさきの小石で
まほうをかけた。
私も変われるかもしれない。
そう思った。
短絡的だが
こうして
私は
教員をやめた。
昔からの
書く仕事にあこがれていた。
夢を追う。
先行きもない道へすすんだ。
かといって
小説家で
食べていけないので
大学時代の
知り合いに無理やり
口利きを頼み込み
雑誌の外注に
もぐりこむことができた。
なし