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実るほど頭を垂れる稲穂かな

「へぇ。杖を持ってるってことはここの魔法兵術科に志願するため遠路はるばるきた田舎者君かな。困るんだよねぇ、田舎もん。オレの地位をしらないのか」

 腕章で階級をあらわすのか、やたらとそこをアピールしてくる。

「地面に頭をこすりつけろ、そしたら下士官として一生こきつかってやるよ」

「こすりつければいいのか?」

「ああ」

 杖を起動させることにした。英霊式コードを魔力によって杖に刻まれた魔力文字に代入し、その任意の魔法自然数によって空間に干渉する力場を結論付ける。

 指向性をもった疑似重力の発生である。

 眼前の男が力場に押しつぶされ、カエルのように地面に張り付けられた。

 しばらくの間その空間だけ通常の三倍程度の重力をかけただけだから死にはしないだろうたぶん。体重が60キロだとすると180キロ程だから身動きはできないだろうが。

「やれやれ、約束通り頭をこすりつけさせたのに、その様子だと口をきくことさえもう無理っぽいな」

 女を縛り付けている緊縛の術式に解除コードを打ち込み、その縛りを解いた。自由になった女はこちらに肩に触れる距離まで近づくと。

「ありがとう。こいつは私があとで罰しておくわ。それにしてもあなたスゴイ魔法使いなのね」

「あいにくとオレは魔法使いじゃあない」

 付け加えると魔法の実践も今回が初めてだった。

「それじゃあ、あなたなんなの何しにいるの?」

「この国の王様とやらに伝えてくれないか、英霊パズズが会いに来たってな」

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