ランク制とは
副官登場です。
あの演説から早二週間程が立った。
俺のもくろみ通り、非リア約800にん
ほどが我が組織「ロンリーウルフ」
の誇り高き戦士となった。
ここまでは順調だ。フッ、我ながら
この才能が恐ろしいな。
「と、頭領!
聞きたい事があります!」
「私にも是非聞かせてくれる?」
この限りなくブタと牛の混合物
に近い体型をしている男
と
このかなり気だるそうに髪が
ボサボサな女
そう、彼等は
ロンリーウルフの副官だ。
男は、小早川 騎士。騎士と書いて
ナイトと呼ぶ。名前も中2臭いのだが
こいつは中身も大概な中二病
である。二次元美少女を好きと
してある根っからのクソオタク
なのだが、動けるデブなのだ。
なにせ、体力テストは運動ができ
体力テストごときで応援してくれる
彼女がいるリア充共を圧倒的な
力でねじ伏せるほどの運動神経
の持ち主なのだ。
本人曰く
「リア充を出し抜くにこの体型は
関係ないのだ。」
だと。
そして、この女は碓氷 希望。
うすい のぞみと呼ぶ。名前からして
色々とツッコミたくはなるが抑えよう
この女は騎士程運動が出来たり
するわけではないのだが
なかなかの知恵者でリア充に対する
対抗心も見た目からは分からない
程の闘志に満ち溢れている。
本人曰く「だつ、処女」だそうだ。
ロンリーウルフの中核を二人と俺で
担う事にした。
「聞かせてほしいって?これからの
計画か?そいやお前達はリア充は
リア充でもランクがあるのを
知らないだろう?」
「ランクですか?」
「リア充のくせにさらに格付けする
なんてマジで前立腺破壊してやる」
「それはやめとけ、なっ!
人死ぬからそれ!
コホンッ、まぁいい。ランクについて
簡単に説明しよう。」
「リア充は主にSABCのランクに
分けられている。Sっていうのは
お前らでも知ってる
あのボンボンカップだよ。
藤原 源氏と錦の宮 薫だよ。」
「あぁ、あの早漏とサゲマン
カップルか。Sなんてたいそうな
身分じゃないですか、頭領。」
「希望よ、いくら敵とはいえ
さっきの発言は俺たち男にも響くから
やめてくれ!気を取り直していう。」
「次にAランク。
そのSランクを除けば実質的な部分は
こいつらがトップなわけだ。
認識としては、ベロチュー。
いわゆるディープキスぐらいは
すませてると考えていい。」
「ディープキスなんて、ギャルゲー
でしかしたことないぞ、我は!!
乱れておる!最近の若人はこれ程に
乱れておるのか!!」
「いや、騎士。お前もわけえから。
落ち着け、な?話が進まん。
A.ランクになるには条件がある。
それはまず一つ。
学校公認のカップルになること。
これは審査やら書類やら面接やらが
あるらしい。詳しいことは俺も
わく分からない。
二つ目。
最低でも1年と半年は付き合って
なければならない。」
「めんどくいね、Aランクとやらは。
さっさとてめえらの棒を
突っ込んでひぃひぃ言わせてやれば
いいものを。もしくは
てめえらの穴でな。
いや?言わせてんのか?
ディープキスってなんだよ?
チン◯にディープキスなのか?
ちっ、死ねよ」
「あのねえええ!?希望!
お前のその想像力なんなの?
被害妄想じゃん!
話進まないじゃん!」
「まぁ、落ち着け頭領。頭が
焦ってちゃいくさには勝てないさ!
なに、大丈夫だ!我の封印されし
右腕さえあれ...」
華麗にスルーしようか。
「次にBランクだ。Bランクの認識は
フレンチキスはしてると思っていい。
条件は、お互いどちらかが
弁当をつくって尚且つ
「はい、アーン♡美味しい?」
ってのをしなければならないんだ。」
くそ!自分で説明しときなごら
泣けてきたぞ!ちくしょー!
たぎるぞ!チン◯!燃えるぞチン◯!
「ふーん。」「了承した、次へ」
「なんで!?なんでそんなにお前ら
冷静なの?おかしくない?
アーン♡だよ!」
希望がボサボサの髪をいじりながら
だるそうに言う。
「いいから頭領。早く。」
俺に人権ってのはないんかね?え?
「最後にCランクだ。
こいつらの条件はただひとつ。
リア充だったら誰でもOKだ。
つまり、最底辺だな」
「最底辺か、我の住む天界とは
遥離れているな?フッ、これが
選ばれし我と貴様らの違いか」
ごめん、騎士。すっげえうざい!
あとキモい!流石副官だよ!
俺が選らんどいてあれだけどさ!
「まぁ、こんなとこだ。とりあえず
俺たちでまずは活動方針を
決めるぞ。」
顔つきが変わる二人。
やっぱり副官である器を持っている。
すぐに戦士の顔だな。
「御意。」「任せろ」
待っていろ、リア充。
必ず俺の便器にしてやる。
尻洗って待ってろ
勢いが大事です。