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学園に通う精霊王と闇王  作者: 神嵜 煉
学園生活
7/21

雷の秘密

神坂雷、実の兄に助けられた日から雷嶺ユキは困惑していた。雷は睨むようにこっちを見ながら、「俺らに関わるな。」と言った。しかし、これは昔の雷からしたら、考えられないことだ。昔の雷はなにが合っても、必ず助けてくれたからだ。ユキが困惑している理由はもう1つある。ユキが入学する前の雷は真面目で誠実な少年といろいろな国の学園が感心する生徒で合った。しかし、ある時から雷への見方が変わり、才能あるサボり魔な生徒になっていたのだ。ユキはもちろん、理由を知らない。そんなことを考えながら、ユキは寝ている。そして、ユキは雷がサボり魔になった原因を探すことを決心した。


***********************


次の日


ユキは1人で雷の原因を探す。そして、まずは雷の親友の齋田茜と釜井真緒に話を聞くために2年A組に向かう。


「失礼します。齋田茜先輩と釜井真緒先輩は居ますか?」


ユキは教室の扉を開き、丁寧に聞く。すると、1人の生徒が2人を呼ぶ。2人はユキが来たことに戸惑いながら、ユキの所に行く。


「何?何か用があるの?」


真緒が聞き返してくる。


「あの、おふたりの親友の神坂雷先輩について聞きたいんですが、いいですか?」


ユキはゆっくりと聞く。


「あぁ、雷のこと。いいよ、いいよ。」


茜が気軽に返答してくる。


「雷先輩がサボり魔になった理由を知ってますか?」


ユキは知りたかったことを聞く。すると、2人の先輩は顔を悪くした。


「ごめんね。それは私達が言うことじゃないの。本当にごめんね。知りたいのなら、本人に聞いて。」


真緒は手を合わせながら、言ってくる。ユキは「ありがとうございました。」と言って、2年A組を出て行った。ユキは次に雷とはしょっちゅういるらしい、川井サキ学園長の所へ向かった。


「学園長、雷嶺サキが参りました。中に入れさせて、頂きます。」


雷は丁寧に言って、学園長室に入る。


「あら、ユキちゃんじゃないの、どうしたの?」


サキは笑顔で聞いてくる。


「サキさんに聞きたいことがあるんですよ。」


ユキが言う。


「なになに、言ってご覧。」


サキがご機嫌なのか、笑顔で言ってくる。


「神坂雷先輩について聞きたいんだけど、教えてくれる?」


ユキは聞く。


「ユキちゃんはやっぱり、雷ちゃんのことが好きみたいね。良いわ、教えてあげる。でも、聞いたことに後悔しないでね。」


サキは話し始めた。


『雷ちゃんは1年前まではみんなが言っていた通りの普通の男の子だった。雷ちゃんは入学から3ヶ月立った頃に行われた精霊学園での魔術大会で圧倒的な強さで優勝した。そして、その数日後に行われた4大学園の魔術大会にも出場した。そこで雷ちゃんは1人の女の子、精霊女学園の主席の堺香代に出会って、2人は恋に落ちた。大会から数日後、香代の父親からも許可が降りて、付き合うことができるようになった。それから半年後、香代の父親から1つの頼みごとを言われた。それが香代の父親の精霊部隊に入隊することでね。でも、雷ちゃんはそれを断ったの。すると、香代の父親が雷ちゃんと香代の付き合いを取り消しにしたの。それから、雷ちゃんはサボり魔になったの。』


サキが話し終えるとユキは凄く切れていた。


「たかがそんなことで2人は付き合いを解消されたんですか?何て、酷い。」


ユキは切れながら、言う。


「そうよね。たかがそんなことだけで、付き合いを解消させるのも酷いわね。」


サキはユキが言ったことに同意する。


「でも、何でお兄ちゃんは精霊部隊に入隊しなかったんだろう?」


ユキは最初に疑問に思ったことを言う。


「それは私にも、わかんないわ。でも、雷ちゃんは何かしないといけないことがあるんじゃないかなぁ。」


サキが言う。ユキはそれからすぐに学園長室を出て、サキの言葉を考えていた。


***********************


そんな中、話題になっている雷はくしゃみを連発していた。






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