神獣と災厄神獣と合成
災厄神獣・・・8体の神獣を従えて、罪を犯した神獣のこと。災厄神獣は全ての属性を使うことのできる。
神獣の合成・・・神獣と神獣を合体させて、より強 い神獣にすること。災厄神獣でも可能。
神獣魔法・・・精霊王と闇王にしか使うことのでき ない魔法。
合成魔法・・・魔法を合成さして2つの力を一つに して使う魔法のこと。
聖なる光り・・・それは禁忌級神獣魔法8個を合成 さして作る精霊王専用の合成魔法。暗黒の光りと合成させると何かが起きると言われている。
暗黒の光り・・・それは災厄神獣が従える8体の神
獣を使い、禁忌級神獣魔法を8個合成して作る災厄神獣専用の合成魔法。
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後輩達の魔獣狩りから数日後、全学年の授業が始まっていた。だが、2年A組の教室では、雷と謙の姿がない。かわりに雷達の親友、齊田茜と釜井真緒がギャギャ騒いでいる。クラスの面々はみんな、怯えている。クラスでそんなことになっている原因の2人は養父である前精霊王と電話していた。
「親父、魔獣王がそろそろ、準備してるみたいだから、俺達も神獣の合成しに行って来るわ。」
『まぁ、そろそろ、頃合いだろう。だが、無理だったら、すぐに止めるんだ、いいな。』
「あぁ。分かってる。じゃあな。」
雷は電話を着る。すると、謙が話し掛けて来る。
「どうだった?」
「別にいいぞ、だってよ。」
雷は電話のことを省略して答える。
「なんか、あっさりと承諾されたな。」
「あぁ。」
雷も同意する。
「なら、サキの所に行くか。雷、転移しようぜ。」
謙が言う。
雷は無詠唱で謙と転移する。
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学園長室より
「雷ちゃんと謙ちゃん、授業休暇が欲しいみたいだけど、どこか行くの?」
サキは疑問に思ったことを聞く。
「親父からの頼みでちょっと、行かないといけない所があるんだ。休みをくれ。」
雷と謙は頼み。
「まぁ、雷ちゃんと謙ちゃんにはこの前助けられたからいいよ。」
「サキ、サンキュー。じゃあ、夜には戻って来るから、頼んだぞ。」
雷は言う。そして、2人は転移する。
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「雷、場所は分かってるんだよな。」
謙が聞く。
「当たり前だろ。親父に教えて貰った。じゃあ、転移するぞ!」
雷の言葉とともに一瞬で暗い森に出た。
「ここはどこだ?」
謙が聞く。
「ここはエルメスとはまた違う世界だ。災厄神獣が昔の精霊王によって閉じ込められたいわば、監獄と言える、精霊王が作った世界だよ。」
雷はすらすらと答える。
「精霊王はそんなこともできるのか。やっぱり、すげぇな。」
謙は感心する。
「謙、行くぞ。災厄神獣が封印されている場合までもうすぐだから。」
「あぁ。」
そして、2人は歩き出す。
数分後、神殿のような所に着く。神殿に入ろうとすると声が聞こえてくる。
「汝は精霊王か?」
「そうだけど!」
「何をしに来た?」
災厄神獣はこちらを見て睨んでいる。それだけで精霊王を恨んでいるのが、分かる。
「ただ、お前らと契約して、今、俺が契約している神獣と合成したいと思っているんだけなんだけど。」
雷はすんなりと答える。
「お前と同じことを言った奴がいる。」
「初代精霊王か?」
雷は直感で答える。
「そうだ。アイツは俺達を合成すると今のお前のように言ってきた。だが、アイツは合成に失敗すると俺達をゴミのように捨てたんだ。」
災厄神獣の言葉に雷と謙は同様した。『こいつらも、俺達と一緒なんだな。』と思った。
「お前らの気持ち、俺らは分かる。俺らも、捨てられたんだ。精霊と契約できないと言われて。だからこそ、それが分かる俺達と契約すればいいんじゃないか?」
「いいだろう、お前たちは本当にそうみたいだからな。だが、条件がある。俺達に神獣を使って勝ったらだ。」
「いいぜ。その条件で。」
雷が言い終わると、災厄神獣の雰囲気が一変し、後ろから黒い影が見える。後ろには、雷と謙が契約している神獣とほぼ同じ神獣がいる。雷と謙はそれぞれ、神獣を出す。すると、朱雀、玄武、青龍、白虎、鸞、窮奇、黄龍、黒龍の8体がそれぞれ出てくる。
「行くぜ。」
雷の言葉で闘いは始まった。
神獣達はそれぞれの相手と闘い、雷は災厄神獣と闘っている。災厄神獣は全ての属性の攻撃を使い攻めて来る。雷は神獣魔法と二本の剣で応戦する。
「さすが、歴代最強の精霊王で天才的な頭脳を持つ男だな。」
災厄神獣は雷の闘いを見て感心する。
「そいつはどうも。でも、お前も人のこと言えないぞ。」
この闘いを見ていた謙は『こんな闘いをエレメスでさせたら、いったい、どうなってたんだろう。』と
呆れてしまう。そんなことを考えている内に2人はボロボロになりながら、最後の魔法を使う。
「神獣合成魔法、聖なる光り。」
雷が最強の神獣魔法を無詠唱で行う。
「神獣合成魔法、暗黒の光り。」
災厄の神獣も最強の神獣合成魔法を無詠唱で使う。
2つの魔法はぶつかり合い激しく火花を散らす。そして、雷に太陽の光が当たったと思うと聖なる光りが暗黒の光りを押し返す。そして、闘いは終わった。
「我の負けだ。好きにするがいい。」
災厄神獣が言う。
「俺はお前じゃなくて、お前の配下の神獣達と合成したいんだ。お前はそのまま、契約したい。」
雷が言う。
「分かった。勝手にしろ。」
災厄神獣が言う。
「我が神獣と闇王の神獣を災厄の所にいる神獣と合成したまえ。そして、災厄、我と契約し、忠誠を誓え。」
そして、2人は自分たちの神獣を強化し、雷はさらに災厄神獣と契約した。