表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
学園に通う精霊王と闇王  作者: 神嵜 煉
学園生活
5/21

後輩達の魔獣狩り ②

8大名家の次期当主達より


8大名家の次期当主達は森の奥で2人の少女を守りながら、3体の魔獣と闘っていた。3体とも上位魔獣で8人とも闘ったことのない相手だ。そのせいで8人は完璧に押されていた。


「マジ、あり得ないだろ。これは。」


大樹はそう言いながら、氷の下位魔法『アイスボール』を使う。


「それ、同意するよ。」


智輝が肯定する。


2人が話をしている間に1体の魔獣がブレスを放つ。2人は避けきれず、ブレスが直撃する。2人は体をボロボロにしながら、立とうとするが血を吐いて倒れる。


「大樹、智輝。」


貴行は声を張り上げながら叫ぶが2人からの返事はない。貴行は装備系魔法を使い、赤い炎のような剣を作る。そして、貴行の精霊、火属性の上位クラス最強の精霊を呼び出す


「来い、フェニックス。」


すると、炎を纏った不死鳥が出現する。


貴行がフェニックスを出すと、サキがユニコーンを、アヤがアーヴァンクを、ユキがサンダーバードを、拓斗がズラトロクを、進がアクリスをそれぞれ出した。6人は怒りを爆発させて暴れまわる。それでも、3体の魔獣達によって止められる。そこに年上と思われる学生2人が来た。


***********************


雷と謙より


8大名家の次期当主達は3体の魔獣の圧倒的な力に追い込まれていた。2人の少女を守りながらということもあってか、次期当主からは2人が倒れていた。雷は見ていられなくなり、すぐに闘いの中に入って行く。謙もそれについていく。


「大丈夫か?」


雷が尋ねる。雷は内心『大丈夫な訳ないか』と思っていた。


「すいません。あの2人を助けようとしたのにこの様で。」


8人の中から拓斗がすごく申し訳なさそうに言ってくる。


「いい、全然。お前達がしたことは悪くない判断だったと俺は思う。でも、もう俺達が来たから、お前達は休め。」


「はい。」


倒れていない、6人が後ろに行く。


そして、雷は魔獣達を睨む。


「謙は闘わなくていいぞ。俺がやるから。」


「何でだよ?俺にも闘わしてくれよ。」


謙は両手を重ねて頼んで来る。


「駄目だ。これは俺がやる。」


雷も引き下がらない。


「わかったよ。やれよ。」


謙が折れる。


雷は満足したように魔獣に目を向けて聞き始める。


「お前達は魔獣王の魔獣だ。そんな、お前達が何しにここに来た?」


「そんなの8大名家の次期当主達を魔獣王に捧げるためだ。」


「それはそれはご苦労なことで。でも、こいつらは渡さない。これ以上、魔獣王に力を持ってもらうとこちらが困るからな。そんじゃ、始めようぜ。」


雷の言葉とともに3体の魔獣達は人間の姿になって攻撃してくる。雷はその攻撃を全て躱し、背中にある2本の剣を抜き、切り刻んで行く。それを見た8人は『すげぇ~』と思った。3体を切り終えると、雷は全員いるかを確認すると、転移する。


「校内に着いたから、後は勝手に保健室に行け、いいな。」


雷が言う。


「あ、あの~。もしかして、雷兄さんと謙さんなの?」


ユキが聞いてくる。


「確かに俺達の名前は雷と謙だが、人違いだ!」


謙が否定する。


「嘘だ。あれはどう考えても兄さん達だ。」


進が謙の言葉を否定する。雷と謙は相談する。


「今、言うか?」


雷が聞く。


「うるっせいし、言うか。まとわりつかれても困るし。」


謙が頷く。


「進の言う通り、俺達はお前らの知ってる奴らではあるがもう他人だから、もうついてくるな。」


そして、雷と謙は転移していった。


***********************


学園長室より


雷と謙は今、花井カヤと書かれた学園長室のドアの前に立っている。2人はドアを乱暴に開けると、『カヤ』と叫びながら、入って行く。呼ばれた張本人は速くも手をあげている。


「な、何かな・・・?雷ちゃんと謙ちゃん。」


カヤは怯えながら、聞き返して来る。


「お前、わざとあいつら8人の技量を見るために強力魔獣に注意の看板を外して、上位魔獣達が来ていると噂のあった森の奥に入れたな!」


雷はカヤを睨み付けながら言う。


「いやいや、雷ちゃん達も8人の技量を見たいと思ったから。」


カヤは『てへぺろ』と言いながら、見てくる。そこに雷と謙の手刀がおでこに当たる。


「痛った。こんなかわいい顔に手刀はひどいよー」


カヤが抗議する。


「「顔じゃなくて、おでこですけど!」」


雷と謙はタイミングよく言う。


「だって、ある国からの頼みなんだもん。」


それから、雷、謙、カヤの3人はこんな言い合いをしていた。


そんな、裏では魔獣王が少しずつではあるが力を着けていた。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ