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霊魔聖妖 異能神  作者: ジンジャーエール
都市を守る者たち
6/6

救出開始

 衝太side



 俺たちは今、煉獄会の拠点に向かっていた。

 今いるメンバーは、俺と空守、副部隊長である大重を除いた第三部隊、そして、蜘蛛ヶ埼さんが用意した助っ人であるらしいカラスとリハン。

 クロと大重は愛花を救出するための準備のために先に向かった。

 何故大重もかってと、もともとはクロ一人で救出する予定だったんだが、救出した後すぐに安全な場所に連れて行かなくちゃあならねえから一度空守のところに来なくちゃいけねえ。

 その時に、敵の相手をしながら向かうのは危険だってことで選ばれたのが大重だった。

 俺たちは、大重達が愛花を救出している間、派手に暴れて注意を引かなきゃあいけない。

 自慢じゃないが、それなりに知名度のある俺たちがこそこそ行っても目立つだけだからな。

 それに、そういうのは性に合わねえし。

 っと、いろいろ考えてたら着いたな。


「誰もいねえな」


 煉獄会の門の前、そこから中を覗くが人っ子一人いやしねえ、逆に静かすぎる。


「分かってるみてえだな」


「そうみたいね」


「周りは?」


「すでに避難済みよ、派手にやりなさい」


「おうよ!」


 空守との会話を終えて俺だけが門の内側へと入っていく。

 すると、目の前の建物の中や横から、ぞろぞろと煉獄会の連中が出てきやがった。

 そして、その中には六人いるうちの四人の幹部の連中がいやがった。

 名前は憶えてねえが、クソ硬くなる奴とバリア野郎、炎を出してくる奴に髪を武器にしてくる奴、その中のバリア野郎と髪を武器にしてくる奴はAランク異能力者、油断はできねえ相手だ。


「さて、蜘蛛の巣の隊長の一人がここに何の用で?」


 髪を武器にしてくる奴が話しかけてきた。

 ここではあいつがリーダー格みてえだな。


「んなもん分かってんだろ?」


「フフフッ、そうですねぇ、あれは若の大切な玩具ですから渡すわけにはいかないのですよ」


 玩具……人を人だと思ってねえ言い方がムカつくぜ……。

 そう思いながら拳を握りしめる。


「そうかよっ!」


 そう返しながら拳を振り上げ、地面を殴る。

 殴られた地面は亀裂が入り、直後に割れ、割れた欠片が宙を舞う。

 そして、俺は全身の筋肉を隆起させ腕を広げ、魔力を纏い、掌同士をぶったたかせるように思いっきり合わせる。


「”衝撃散弾銃(ショットインパクト)”!!」


 手を合わせた時に生まれた衝撃が地面の欠片にぶつかり、勢いよく煉獄会の連中に飛んで行った。

 着弾したのかデカい音を立てながら土ぼこりが煉獄会の連中を覆いつくし、それが晴れると、ひびの入った薄いバリアが連中の目の前にあった。


「チッ、防がれたか……まあいい。

 もういいぜ!」


 そう叫ぶと、空守とカラスを先頭に第三部隊が門の内側に入ってきた。


「隊長二人に謎の男、気配的にはAランクですか。

 彼らは我々、煉獄会の幹部が相手をするとして……一人余りますね。

 協桔(きょうけつ)さんは、拠点の守りに集中してください」


「…………」


 髪を武器にしてくる奴が指示すると、バリア野郎は無言でバリアを解き、後ろに下がっていった。


「さて、皆さん!遊んで差し上げなさい!」


「派手にやれ!お前ら!」


 俺と髪を武器にしてくる奴の号令でそれぞれの連中が動き出し、戦いが始まった。



 間野side



 一番最初の衝太の攻撃は初老の男性、離壁(りへき)協桔の異能、結界(バリア)で防がれ、衝太と針林伝四郎(はりばやしでんしろう)の号令によって開戦された。

 第三部隊と煉獄会がぶつかり、幹部はそれぞれ針林伝四郎はカラス殿と、屈強な男、金剛石田(こんごうせきた)と赤髪の青年、炎条紀陸(えんじょうきりく)は私と衝太と対峙していた。

 金剛石田と炎条紀陸はBランクではあるが、限りなくAランク近いBランク、だからこそ油断は出来ない。

 カラス殿の方はもう戦っているが、こちらはまだ睨みあっている。

 衝太が動き出そうとしたその時、屋敷の屋根を破りながら春風義正が現れた。

 その直後、巨大な氷柱が屋根を突き破りながら現れ、春風義正と同じ高さで止まった。

 その氷柱の上にはクロ殿が立っていた。

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