表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
166/166

どうすんだよこれ


200:名前:恋する名無しさん

横断歩道の白いアレの幅


201:名前:1

45センチ


202:名前:恋する名無しさん

名前の割にアリじゃないアリといえば?


203:名前:1

シロアリ


204:名前:恋する名無しさん

すげ~ 歩くイッチだ


205:名前:恋する名無しさん

(……?)


206:名前:恋する名無しさん

なんでまだこれ続いてんの


207:名前:恋する名無しさん

いやぁまだ信じれなくて


208:名前:恋する名無しさん

そういやイッチはこれからどうすんの? 

親とはそのまま話し合うのか?


209:名前:1

うん いろいろやってみるよ


210:名前:1

でも今回はみんなの助けは借りない

ああ言った手前、こっちで何とかしてみる


211:名前:恋する名無しさん

え~寂しぃ~


212:名前:恋する名無しさん

え~寂しぃ~(おっさん)


213:名前:1

皆にはこれまで甘えすぎた

今回ばかりはこっちで頑張るよ


214:名前:恋する名無しさん

……そっか~ アドバイスぐらいはしてやるからな


アドバイスするからな(圧)


215:名前:恋する名無しさん

まぁ家族のことだしな……


216:名前:恋する名無しさん

うーん


217:名前:1

ありがとう


218:名前:恋する名無しさん

どうにもならなくなったら言えよ


219:名前:恋する名無しさん

まぁ何とかなるさ 

イッチと同じ血が流れる人間だし


220:名前:恋する名無しさん

……ちなみに髪色ってどうなの?


221:名前:恋する名無しさん

やっぱメタリックカラーとか?


222:名前:恋する名無しさん

透明とか?


223:名前:1

……




いつもの掲示板で安心したのもつかの間。


今日は水曜。

もっと言えば、その夜である。実質木曜(?)。



「時間がない……(今更)」



夜、ひとり呟く(おまわりさーん!)。


期限は今週の日曜。

やる事が多すぎて頭がパンクしそうだ。

両親への資料作りは、一応どうすれば良いか分かる。


今までの全部と、これからの事をまとめればいいだけだから。

だからこそ、その量に絶望してるんだよな。



「で、どうすんの?」

「いやぁ。一応考えてはいるんだけど……」


「あと三日しかないけど」

「……いやぁそうなんすよ」


「……」

「…………って、え?」



……あれ?

今、俺誰と話してる?



「リオだけど☆」

「……急に隣に来るのやめてくれませんか……というか帰ったんじゃ? え、夢咲さんは?」


「苺は帰ったけど」

「えぇ……」

「一人で余裕でしょ彼女は☆」

「それはそうだね……」



なに? この魔王様分身とか使えるタイプのラスボス?

『お前が倒したと思っているのは我の分身よ』とか言ってくる系?


ゲームバランス考えろ(装備:虹色ヘッド)。



「いやー、立ったまま携帯ずっと操作してるから。職質されるゾイ☆」

「(もうすでに二回されてるなんて言えない)」


「あっもうされてたか」

「 」



怖いよ!

そのうち“全て”を見透かされない俺?



「で、今から何すんの☆」

「……えっと、まずは家計簿とレシートの整理かな」


「なんで?」

「親が心配してたことの一つに、バイトで貯めてたお金がごっそり減ってた事があったから。それを説明するのに必要なんだ」


「へぇ……じゃ、リオ家行くね」

「? あぁ。じゃあ送っていくよ」

「当たり前じゃん☆」

「え、え? あ、はい……」



あれ? なんか会話噛み合って無くない?


というか、彼女が歩いてる方向おかしくない?


俺の足があっちこっちいって迷子になっちゃっちゃっちゃ(錯乱)。



「リオさんそっち駅とは逆方面っすよ(焦燥)」

「行くって行ってるじゃん☆」

「え?」

「え?」


「とーまちの家に行くって行ってんだけど☆」

「……え?」


なんで?





結局そのまま、当然かのように俺の家へ向かう柊さん。

彼女には帰るべき覇王城(失礼)があるはずなのに……。


まさか征服か? 東町城は誰にも渡さんぞ(激アツ)。



「いやぁ気になってたんだよね、とーまちの家!」



なんでそんなウッキウキなの?

俺の家、マジで侵略されるのかな。突如トイレにゴブリンとか沸いたりしない? お先どうぞ……。


「ご家族の方には……」

「もう言ってるよ」

「えっ」

「いやー楽しみだなー、何が出てくんのかな☆」

「オイちょっと待てよ……(真剣)」

「ん?」

「あっすいません何でもないです(雑魚)」


哀れ、俺は彼女には何も言えない!



「今日の夜ぐらいは一人で頑張る、なんて思ってたんでしょ」

「……なんでもお見通しだね」

「わかるって。とーまちの事だし」



そう言う彼女。

本当に、なにもかも見透かされている気がする。



「あっココが我が家です」

「すげー! タワマンじゃん☆」

「親が凄いんで……」



エントランスからエレベーターに乗る。

なんだかんだで、如月姉妹と初音さんしか来てなかったんだな。



「でも、時間あとちょっとしかなくないかな。終電までいるわけには……」

「泊まるって、ほらこれ着替え」

「(理解不能)」

「シャワー借りるね☆」

「マ?」

「ま☆」



いや、なんでそんな危機感ないの?

ああ俺だからか。秒で納得した。


ははっ(泣いています)。



「良いじゃん。“あの”如月さん達とも寝たんでしょ?」

「言い方ァ!」

「うっさ☆」

「あ、すんません」



思えばすごいことだ。

……昔の自分、見てるか……?


泡吹いて倒れてるね。



「しおりんの前でも寝てたか、そういえば☆」

「なんで知って……」

「やることやってんなぁオイ」

「俺が一方的に爆睡してただけっす……」



ごたごたが終わったら、またキャンプ行きたいなぁ(遠い目)。


しおりん(バカ失礼)と珈琲を飲みながら読書をしたい。



「というか、俺の家で泊まった事は皆ないよ……」

「襲えるもんなら襲ってみ☆」

「しないって。そんな事は」

「……ふーん。じゃあ良いじゃん」

「じゃあ良いか……(錯乱)」



話していたら玄関前。

俺は、その扉を開いて。



「――え」

「――あ」


「あら☆」



リビングにいる、“彼女”と目が合った。

なんでまだ、なんて言えるわけもない。



「……どうして、あんたがここに」

「居ちゃダメかな☆」



立ち上がった、妹である二奈。

そして柊さんが、笑いながら向かい合う。



「(頭を抱える)」



どうすんだよこれ!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
愉☆悦☆
6周くらいしてるけど褪せない面白さ 続きマダー??( *`ω´)wktk
この女無敵か・・・! あ、覇王でしたね
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ