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青い恋心だったのに

作者: GONJI

改札口でいつも電車から降りてくる気になる憧れの人をひと目見たいと待ち伏せする

かつては、そんなことも歌にもなりそうだし、ドラマのワンシーンにでもなりそうな青い純愛行動でした

ほんと愛とは言えないかも知れない可憐な恋心ですね


思春期に入りいつの間にかその人のことが気になり始める

何故気になるんだろう?と自問自答しても答えはなく、ただ淡い想いに焦がれる

気がつけばこれが恋なんだと感じる

理由なんて見つからないのです


もちろん最初は片思い

でも最期まで片思いのままなんてよくある話だったと思います

片思いで焦がれている間に誰かに取られちゃったなんてね

それが涙の失恋経験

青春ドラマです

でも共感できる


懐かしい自分自身のことを思い返したりします

ひと目みたいだけで待ち伏せする

見ることができるだけで幸せ

淡い想い


異性を好きになる

自然なこと

少年は彼女の気が惹きたくてわざと悪戯をする

少年は彼女より幼いのです

この年になって思えば、彼女は少年より少しだけ大人だっただけの少女なのです

でも、当時のこととして少年は幼く、彼女は大人に思えたものでした


そして少年と少女は数年の間に交際するようになり手を繋ぐようになる

その勇気はどこから生まれてくるのでしょう

大人になるにつれてお互いを愛おしく思うようになる

恋がいつしか愛に変わっていく

そうして心も大人になっていく


大人になっても、まだ話したこともないけど気になるあの人をひと目見てみたいという気持ちは変わらない

純粋に相手のことを思い慕い怪しまれないように待ち伏せをする

本人は悪気もなく純情な気持ちでいても

それが相手に憧れととられずにいつも近くからこちらを伺っている怪しい人がいると思われてしまうと

悲しいかな今ではストーカーという犯罪行為になってしまいます

確かにそんな犯罪行為が世の中を騒がす時代になってきたのも事実です

純粋な気持ちで見たいだけなのに

そうはいかない世の中になってきました


解らないように遠くから見つめる

もう遠すぎて何も見えないかも知れません


あの頃の初々しい恋心すら犯罪になる世の中なのかと思うと

少子高齢化の原因かも知れないと飛躍して考えてしまうのでした


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― 新着の感想 ―
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