マンボウのつぶやき(願い)
月が海に溶けいった
月が海に落ちていった
ゆらゆらゆられて
キラキラと
夜明けには
月光は半分に割れて
片方は海の彼方にゆらゆらり
片方は空に帰っていくよ
私の半月光は海の中
マンボウ マンボウ
Wooo マンボウ!
そう マンボウになるって
星に願って
マンボウになったんだ
身体半分になっても
尾びれと背びれを置いてきても
波にふわふわ浮かぶように
泳いでいくんだよ
浮かぶように
凧が帆をはるように
うららかにうららかに
漂うように波間をゆくよ
とぼけた顔してね
だから心配しないで
魚だった私の半分は
あなたに渡した
これからは半月の形して
泳いでいくんだよ
泳げなくても
浮かんでいる感じでいいんだよ
視線は前を向いていれば沈まないさ
だから心配しないで
私にとらわれないで
幸せに手を伸ばして
勇気を出して
誰かが逃げてしまうことを恐れないで
恋しい星のお花のような春風が
あなたを見つめてくれている
どんな時も諦めず
あの春風があなたをつつんでいる
励まし続けているよ
でもあの春風さんは
春の天気みたいにちょっと不安定
そこがまたご愛嬌なんだけど
人に甘えることが苦手みたい
甘えることが怖いみたい
だからあなたがもっと安心して
あの春風さんが甘えられるように
あなたの持っている深く大きな愛をもっと
表現してあげて
逃げてしまうのを恐れないで
あなたは気がついたはず
光と闇が一つになれるからこそ
愛になるって
あの星の花に蜜蜂となって
キスを送り続けて
最後はその花片の中に包まれる
あなたが浮かぶよ
あの星の花の事をわかってあげられるのは自分しかいないと言っていたじゃないね?
手を伸ばし続ければ
すぐそこなのに
あなたたちは優しいから
私を気にしているみたいだけど
わたしはね あなたを
肉親のように あるいは
弟子のように
そして心の友の様に慕っている
そしてずっと応援している
なによりもあなたの詩の深遠な世界に
憧れている
また あなたは
私に肉親のような愛を求めたんじゃないかな
私もあなたにそうだったかもしれない
まるで血をわけたかのような気がするくらい
何かを感じたよ
ありがとう 全て糧てなってる
血となり肉になってるんだ
だから心配しないで
あなたには幸せになってほしい
私の半分はあはたに渡したまま
そして私の手離せないものを抱いて
マンボウのように浮かびながら
泳いでいくよ
そして空に浮かぶ
月と星に
感謝しながら
生きていくよ
あなたのような寂しがりやの月の夜は
お星さまがきっとささやいてくれる
あなたのような寂しがりやの蜜蜂の夜は
愛の花びらが蜜蜂を包んでくれる
きっと
諦めなければ
きっと いつか
こんなマンボウのつぶやきを
ゆるしてね
マンボウの心からの夜空に向けた
海からの祈りなのさ
Wooo マンボウ!
うららかなり ああ、うららかな
春うらら 秋うらら
ルルル ラララ