表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
転生令嬢は黒前世に立ち向かう   作者: れれれれん
第一部 黎明編
9/11

08.決意

大変遅くなり申し訳ございません、次こそは早めに~

08.決意


わたしはレナ。

エステリア子爵家長女のレナ3歳。

黒髪黒瞳の子爵令嬢だ。


あまり思い出したくない過去というか黒前世だけど、私は前世の記憶を有している。

剣の国の剣王にして剣聖スパーダ王という筋肉だるまである。

自分でも思い出したくないくらい、絵に描いたような脳筋で筋肉はうそをつかないとか

根性があれば何でもできるとかいって鍛錬ばっかりやって政を軽んじて、というかほとんど他人任せにして国を衰退させてしまった挙句に

クーデターで殺されてしまったのだ。

我が前世ながら言葉もない。思い出したくもない。私の理想はそこそこ知的な細マッチョ様だ!

更に私は黒前世のその前にもう一つの前世の記憶を有していて、地球の日本人の女子大生だった。

少し記憶は曖昧だけれど陸橋から落ちたところまで覚えていて次の記憶がマッチョなのでほぼ間違いなくそのタイミングで亡くなったのだろう。


そして三度目の正直とばかりに、今回はすべての記憶を有した状態で赤ちゃんの頃に前世の記憶を思い出し、今日この日までたゆまない努力と根性と家族のサポートを得てスーパー三歳児になったと思う。

毎日お母様とハンナの目を盗んでは魔力循環の訓練、ハイハイやあんよをベースにした筋トレ、ガラガラと化した神器を用いての腕力トレーニングと多岐にわたって鍛錬を続けている。


そんなたゆまぬ努力のおかげか私の魔力総量は通常の大人の3倍はあるらしい。そのうち全身赤くなって角でも生えてきそうだよね。

「3人分の人生を一つの肉体に詰め込んでいる状態が影響しているんじゃないかしら」

とのことだった。


通常であればこんな魔力をその身に宿していればあっという間に身体が悲鳴を上げ壊れてしまうそうだ。

では、私はなぜそうなっていないか。

産まれた直後というかその前からずっとティグレがそばにいてサポートしてくれていたからだそうだ。

そしてそのサポートは現在進行形で続いている。

ティグレは私の器を強化しつつ、溢れそうな魔力を抜き出したり、ついでにその魔力を使って結界を張ったりと様々なことを同時に行ってくれているのだ。

いつもお昼寝しているように見えているけれど、逆にいつもお仕事をしっぱなしの状態なのだった。非常に申し訳ない。

本来こんな幼い時期から魔力の訓練など行うなど自我の関係からもできないものなのだが、いろいろな条件がかみ合った結果自分のためにも出来るだけ早く魔力の操作及び器の強化を行うべきだとティグレとコルボのモフモフ親会議で決まったそうだ。

どうやらまったく魔法が使えないと思いこんでいた黒前世のマッチョ時代も意図せず魔力による身体強化を行っていたらしい。

そんな経験も相まって私は三歳になるころには魔力操作に関しては随分と上達し身体強化や簡単な4属性魔法も使えるようになっていた。


そうして三歳を迎えた私はさらにセバスチャンから剣技を学び始めた。

お誕生日のプレゼントを聞かれた際に、剣技を習いたいと言った時のお父様の顔はとても面白かった。

初めに訝し気な表情をした後に不思議そうな顔になって最後にはとても困惑した顔になっていた。

お人形やドレスや宝石など何でもいいよというから剣技って言ったのになあ。

どちらにせよ私はどうにか剣技を習うということと、子爵邸の敷地内に限り自由に出歩く許可をもぎとった。

敷地内とは言え自由に出歩く許可を与えてくれたのはお父様がティグレの結界が子爵低敷地内に張り巡らされているのを識っているからだ。


魔力や筋力だけでなくお喋りも出来るようになったのでようやくお母様たちと意思疎通ができるようになったのでうれしい。

赤ん坊のころに一度お母様に筆談をしようかと考えたことがあったのだけど、全力でティグレに止められた。

いまだに舌足らずな部分が多く不満があるのだけれど年相応と考えれば致し方ないと思う。


そしてセバスチャンは私のことを姫様と呼んでいる。王族でもないのに姫様はないのではないかと思ったけれど、貴族の令嬢はそう呼ばれることも少なくないようなのでよいらしい。

彼は前世のとき以上にわたしに仕えてくれている。エスペリア子爵家が人手不足だということもあるのだけれど、私の教育係を筆頭に、執事長、衛兵長、予算の取り仕切りまでフル回転させてしまっている。

セバスチャンが来るまで一体どうしていたのかと思ったら、出たよジョスリン・グラント。お父様の腹違いの兄だけど妾腹かつ平民なことで貴族としてお爺様に認められていないひと。

なぜかお爺様の指示でエスペリア子爵領の権益全てを握り代官という名目で好き放題やっている。

このジョスリン・グラントが貧乏過ぎない程度の金と使用人などを手配していたということだった。

セバスチャンが来たその日にお父様とともに我が家に関する資金や人材の手配をこちらの手に取り戻してくれたからよかったようなものの、それまでお父様はいったい何をやっていたの!と怒り心頭だったけれどこれはそのうち交渉のカードの一つとしてとっておこうと思っている。


お喋りが出来るようになってから何度も黒前世のことをセバスチャンにカミングアウトしようかと思ったけれど、私が剣王だったころは皆を苦しめていたという印象しかなくて、自分の口からそのようなことを打ち明けることが出来なかった。

こんな卑怯な自分に嫌気がさし自己嫌悪に陥る。


でも私は今度こそ、自分の手の届く範囲ですべてを守り切る、そう決めた。だからだからお父様もお母様もハンナにセバスチャンも全員まもるのだ。

どこまで手を広げることが出来るかわからないけれど、自分にとって大切なものを見誤らずに、そして今度こそみんなで幸せになってやるんだ!


おかしいんです、構想中の原文の方では200文字くらいだった導入部分が、気が付くとレナさんが妄想しまくった挙句10倍近くに膨れ上がってしまい、収拾がつかなくなってしまいました。

なんとか脈絡がなさすぎる分をけずったりしてるとえらく時間が・・・

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ