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人生57年を生きていて争いや獣との格闘で身体中が傷だらけになりましたが、それよりも心の傷の方が深いです。

作者: ア煌

まぁ、人間生きていれば何かはあるでしょ!?。

俺、仁藤進、57歳、椎茸栽培農家をしている。


俺は57年間生きてきて身体が傷だらけなんだ!、まあぁ~数えきれないくらい・・・ってほどではないがな!!。


まずは、産まれた時に背中に大きな出来物が付いていたんで切除した、その傷が最初って訳だが今でもはっきりと傷跡が残っている、タバコ1本分の長さで。


2歳、遊具から落ちて額に傷を負った、3針縫ったわな!。


3歳、自転車で河原の藪に突っ込んで右の頬っぺたに4針。


5歳、年長組の派閥争いで殴り合いの喧嘩になり唇から鼻穴に掛けて3針。


小学校2年の時に、近所の土佐犬が逃げ出し、妹と一緒に外にいた俺達に向かってきたので俺は妹を守る為に庇った、その時に右腕を噛まれて3針を2か所ほど縫った。


当然と言えば当然なんだが身体中が傷だらけだと中学生の頃は変に目立つ俺みたいだった?。


そして、当然事情を知らない上級生から呼び出しが来る、色々とイチャモンを付けられる、俺も面倒くさいのは嫌な年頃なので語り合ったんだよ、・・・・・・拳で、・・・おかげで、左目蓋の上に3針、左目の下に4針縫ったんだ!。


高校に入り、すぐにバイクの免許を取って、オフロードバイクに乗った、3歳の時の教訓なんて忘れてしまった俺はバイクと共に崖に向かってダイブした、左腕骨折、右足骨折、高校を1ヶ月ほど休学した。


高校2年、他の高校の個性溢れる面々との釘バットを使った親睦会、身体のあちらこちらに傷が付いたもんだ。


高校3年、釘バットを使った親睦大会でH市の頂点に立った俺!、その頃の俺の容姿はフランケンシュタインみたいだった!?。


大学に入り、身長185センチで全身傷だらけな俺に、「君こそが我同好会に入るべきだ。」と誘われオージーボール同好会に入会、大学在籍の4年間でさらに傷を増やす。


ちなみに、オージーボールとはオーストラリアでは1番人気の球技で、プロテクターを装備しないアメリカンフットボールに似た球技だ。


27歳、彼女(嫁)の父親に一目でヤクザと間違われた、その時は心に傷を負った!。


30歳、娘の保育所に俺が送り迎えに行くと最初の頃は俺の姿を見た他の子供達が一斉に泣き出した!、これも結構傷付くんだよな。


33歳、この容姿を買われて山之口組に入る、・・・!暴力団ではないよ、山での伐採間伐の仕事をする、いわゆる山の仕事をする会社だ。


35歳、山の仕事で熊と戯れる、全治3週間、熊には逃げられた。


36歳、前年の熊とのリベンジマッチ、全治2週間の傷を負うも熊は仕留めた。


40歳、仕事での功績を称えられ山を3つほど無償借地で50年ほど借りる事になり椎茸栽培を始める。


山を数人で切り開く際にまた身体のあちらこちらが傷付く。


そんなこんなで傷だらけの人生だったが、・・・・一番に深く傷ついたのは孫娘の「お爺ちゃんの身体、傷だらけで怖いから嫌いっ!。」の一言だった!!。


おしまい


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