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少女は本を燃やす  作者: 流German
5/9

第5話:青夏

第5話になります。

ガラガラと戸が開けられる


仲山 蓮「あれー?2人ともいたんだー」


A『蓮!今面白い話しててね!』


蓮「なになにめっちゃ気になる」


歩山凛「待って!水面さんもそろそろ来るだろうし、私が話すよ」


ガラガラと戸が開ける


水面 優一「…ん」


「「『あ、きた!』」」


水面「おぉ、ビックした」


何でだっけ、水面って苗字が印象深かったからか、みんなみなもんって呼んでたっけ、私はこの時はまだ水面さんって呼んでたなぁ。あまり話せてなかったからかもしれない。


それから私は"本を喰らう鯨"の話をした。


でも結局'2021年3月7日'に現れて、文字の本を読めなくなった人達がいたってこと以外の情報はまだ掴めなかった。


 そしてこの4人で炎天下の陽炎に纏われながら下り道の帰り道を降りていく。


A『…そういえばなんで鯨って呼ばれてるんだろう、調べてもいまいち出てこなかったよね』


凛「あー…それは何ていうんだろう、直感っていうのかな。鯨が来た?のかな、去っていった感覚っていうのかな」


蓮「え?来た?去っていった?本だけ食べて消えちゃったっていう感じなの?」


凛「何だろう、どっちが先に来たとかってのは分からないけど、本を読めなくさせる鯨と、私を見限った鯨…?が居た感じ。分かんない、どっちも同じ鯨なのかもしれないし、別々の鯨が来てたのかも」


水面「…」


A『え、待ってメモさせて、めちゃめちゃ気になるよその話』


凛「あー、帰ったら通話しよっか?その時もっと詳しく話すし」


A『うんめっちゃお願いした』

水面「私も聞きたい。というか、3月7日って、月が2つ重なった日じゃない?」


蓮「あー!!1000年ぶりに重なって、月が1つに見えたってやつ?」


A『あ、そうだよ!!鯨の話で、頭からすっぽ抜けてた、というか水面も興味あるのね?』


水面「うん、私こういう系の話、結構好きなの、だから凛、私にも帰ったら聞かせて?」

蓮「えー、じゃあ私も聞く!!」


凛「うん、分かった、そしたらグル通で話そっか!」


「「『ありがと!』」」


 夜私達を照らす月は、2つある。蒼月と橙月だったかな、あまりそういう名前では呼ばれないけど。

 3月7日は確か凄くニュースで騒がれてた。

 その日の夜、急に本が読めなくなった。

 もう漫研の皆んなには春には話していたんだけど。文字の本を読むと何故か、突然飽きるように興味が消えてしまうようになった。

 絵本を読むのも結構難しくて、漫画は何とか読めたんだけど。


 私達はその法則を、この鯨の謎を暑い暑い、長い長い、この綺麗な灼熱の青春の夏に解き明かすことにした。

 

 いや、夏だし青夏っていうのかな

読んでいただきありがとうございます。もし良ければ感想を教えてくださると嬉しいです。

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