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少女は本を燃やす  作者: 流German
2/9

第2話:刹那の桜

続きです。第二話みたいな感じです。

彼女の名は━━

 忘れてしまったが、これは思考停止をした訳ではない。あまりにも強い閃光は眩しいとすら思えないように、もはや強い印象が私の心から飛び抜けて貫いてしまっていったのだ。


 兎にも角にも彼女はとてつもない存在になる。


 私は桜が大嫌いだ。中学の時、周りが青春だの何だのを言う中で、ドーナツの穴のように何も無かった。可笑しいのだろうか。でも、私はそんな桜が大嫌いだった。恨むべきはそんなものでは無いだろうに。


 彼女と遭ったのは、高校の入学式。

彼女とは同じクラスの、何でもないクラスの自己紹介で知り合った。


『私の名前は○○ ○○です。蒼野中学からやってきました。趣味は人の気持ちを想像することです。』


普通の人が聞いたら、気持ち悪いやら、痛いやつやら思うギリギリのラインの趣味かもしれないが、私は惹かれた。


私の中の鯨が消えたことを彼女なら、何となく解決してくれるんじゃないかと。


 放課後、人との話し方なんて教科書にも書いてないことを、頭から振り絞って実践した。

 「あ、あのわたし 歩山 凛っていうんだけど、その、友達にならない?」 


『…いいよ?でも私変わり者だから、合わない人は上手く話せないかも』


「わたっ、わたしも変わり者だから!ちょっと私の悩みの正体を教えて欲しくて!」


『悩み…?あ、人の気持ちを想像する趣味って私が言ってたから?』


「そっ、そうなの!わたし急に本が読めなくなっちゃって、どうしてなのかを考えて欲しいの」

『そ、それは心療内科とかの方が…』

「ダメなの!親とかロクに話聞いてくれないの!!」


 めちゃくちゃな距離感で話しかけたが、もう言うだけ言うしかないと、ヤケクソになりながら、結局連絡先を交換した。


 今思うと彼女は変わり者と言ったが、私の方が遥かに変わり者だったろう。

 だが彼女の優しさあってか、私達はなんだか馬が合うように、それとも偶々進む道が掠っただけなのか。

 とにかくなんだかんだよく話すようになっていった。


 そして目を輝かせて、蝉を探すような少年の志で、鯨について探っていったのだ!!

読んで頂きありがとうございます!まだ続きます。良ければ感想頂けると嬉しいです!

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