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少女は本を燃やす  作者: 流German
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第1話:私と鯨

ほぼ初めて書く小説です。色々拙いと思いますが、是非ご一読してみて頂きたいです!これから伸び代抜群です!!

 私は本を燃やす。無性に苛々するからだ。あの本も、この本も。文字だらけの本という物は大変つまらない。読めないし、もう読めないからだ。


 書くことも出来やしない。唐突に私は文字だけの本が読めなくなってしまった。

 その怒りの業火で世界中の図書を無くしてしまいたいが、どうやらそれは人間をも燃やしてしまうことになりそうなので、せめて小さな私の部屋の図書館は。

 今日をもってここの庭で閉店とし、燃やし尽くそうと思う。


 なんで本が読めなくなったのだろう、思えば何が原因なのかは結局分からなかった。

 周りの大人は良く、アニメだの漫画だのスマホがどうだのこうだの……とても都合良く思考停止の言葉を私に吐き捨てていたが、私は違うと思う。

 反抗期ゆえの陳腐な反抗もあるかもしれないけど、私はきっと思考停止の大人に近付いているんだ。想像力の鯨が私を噴き上げることをもう面倒くさくなってしまったのだろう。


だからきっと文字だらけの本は読めない。私だけの鯨が逃げてしまうくらいなら、燃やしてしまおうと思うのは異常なのだろうか?


私は本を燃やす。鯨がまた私に戻ってきてくれるまで、思考停止の大人になるまでに。


 そしてある出会いが起きた。

桜舞う季節の出会いというものは、本当に起こるのだと。

 まるで何度も転生していて、初めて起こることのような変な感覚が、私の心の炎をよく分からない温度にさせてくれたのだ。

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