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戦闘描写が難しいです!
ミノタウロスが叫んだあと、こっちに向かって突進してきた。俺は恐怖で足がすくんで動くことができなかった。
ガキィンッッ!!!
突進はロイドさんによって止められた。そこに他の騎士の人が攻撃を仕掛けようとしたが避けられてしまう。
ミノタウロスが離れた後ロイドさんのほうを見ると、たった一回の突進で盾はボロボロになりロイドさんの腕は曲がってはいけないほうに曲がっていた。
「ロイドさんっ!!!!」
俺は慌てて近づいて行った。
「すみません!俺が避けれなかったばっかりに」
そう言いながら俺はロイドさんの腕をみた。
「このぐらい平気だよ!帰ればすぐに治してもらえるからね。だから今はここから生きて帰ることに全力を尽くすんだ」
明らかにロイドさんはやせ我慢をしているが俺が責任を感じないように無理して明るく振舞っていた。
「はいっ!!帰ったらしっかりお礼言わせてくださいね!」
ロイドさんと会話をしているとミノタウロスまたこっちに向かって突進してきた。
「くっ!」
ロイドさんは俺を守ろうと無事な右腕だけでミノタウロスの突進を止めようとした。
ドゴォンッッ!!!
ぶつかった衝撃で土埃がまってどうなったのか分からなかった。
「ロイドさん!!」
土埃がはれると
「なんとか間に合った」
そこには突進を受け止めたエストさんがいた。
「隊長!!」「エストさん!」
「お前達は今のうちに逃げろ!あと数回なら受け止められる」
エスタさんの腕を見てみると少し痙攣している。本人の言うとおり数回しか腕が持たないのだろう。エストさんは深刻な表情で俺たちに逃げろと言った。
ミノタウロスは突進のモーションに入り俺たちが背を向けた瞬間
「ブォォォォォォォォ!!!!!!」
ミノタウロスが叫び突進をしてきた。
「ここは通さん!!!」
エストさんは大声を出して衝撃にそなえた。
俺たちはエストさんの覚悟を無駄にしないために階段まで走っていた。
もう少しで盾とミノタウロスがぶつかる音が聞こえると思っているとそんな音は聞こえてこず代わりに
「避けろ!!!!!!!」
エストさんの声が聞こえた瞬間、
ドォォォォォン!!
唐突に暗くなったと思ったら俺たちのちょうど前に何かが落ちてきた。
「うわっ!!!」
俺は衝撃で吹き飛ばされ地面を何回も転がった。
「いたたっ一体何が?」
ようやく止まって体を起こして何かが落ちてきたところを見るとそこにはミノタウロスがいた。
「なんで前に?!」
俺は疑問を抱いてミノタウロスを見ると目があった。
目を見た瞬間理解した。こいつは俺を狙っていると
そんなことを思っている間にミノタウロスは次の突進の準備に入っていた。
(くそっ!なんで俺を狙っているのか分からないけどこのままじゃ殺される!)
そう思った瞬間ミノタウロスは突進してきた。
「っ!」
(あぶねっ!!まぐれで避けれたけど次は避けれないぞ!でも、なんでこいつは俺を狙う?心当たりがなさすぎる!俺がこのまま逃げれたとしてもこいつは追ってくる。そうすれば皇さん達が)
死ぬ
そう思った瞬間背筋に冷たいものがはしった。
(それだけはダメだ!何とかしないと!)
そう思い周りを見渡すと自分が崖の縁にいることを知った。
(ははっ自分の居場所すら分かっていなかったなんて相当焦っていたんだな。近くにエストさんやロイドさんはいない。いたとしても現状は変わらないか。なら、覚悟を決めて選択しよう)
俺は立ち上がり崖の縁で
「かかってこいや!!牛モドキ!お前の突進なんざ怖くねぇ!!!」
ミノタウロスを煽った。
牛モドキといったことに対して怒ったのか分からないがミノタウロスは今まで以上のスピードで突進してきた。
(来た!!!)
俺は後ろに飛び、ミノタウロスも俺めがけて突っ込んできた。
俺はミノタウロスと崖下に落ちる選択をした。俺とミノタウロスの身体が重力に引っ張られ落ちていこうとする時
そこにギリギリ追いついたのか
「立花殿!!!!」
エストさんが俺に手を伸ばしていた、俺はその手を掴もうとするがあと数センチ足りず俺の身体は落ちていく。
「エストさん!!皇さん達に ゛ごめん゛って伝えてください!!!!!!」
俺は落ちていく中、大きな声でエストさんにそう言った。
(皇さん、ごめん。今までありがとう)
心の中でも謝り、この思いが届けばいいなと思いながら俺は気を失いミノタウロスとともに奈落のそこに落ちていった。
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次回更新2月1日です!