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異世界一日目

小説を書き始めて小説家はすごいなと実感しています。


「おぉ〜やりました、姫さま」


「はい!召喚成功です!しかもこんなに沢山の勇者様が召喚されるとは」


眩しい光でまだ目を開けれない中そんな会話が聞こえてくる。


(召喚成功?勇者様?まさか本当に異世界に来たのか?

神様がいるのなら願わくば目を開けた時にドッキリという言葉が見えてほしいよ)


そんなことを考えていたら徐々に目が開けれるようになって

きた。


(どうやら神様に俺の願いは届かなかったらしい)


目を開けるとそこはさっきまで俺たちが居た教室ではなく

どこか別の場所ということだけがはっきりと分かった。


まず、上を見上げるとそこには見慣れている教室の天井ではなくキラキラ光るシャンデリアがたくさん吊られていて今いるこの部屋を明るくしている。

そして、椅子に座っていたはずなのにふかふかとした絨毯の上に座っている。

そして周りには、甲冑を着た兵士だと思われる人がいて、怖い!

正面を向くと、俺たちから数メートル離れたところにいかにも王様ですっていう見た目な人と隣にはその王様より歳が上かなっていうおじいさんとめちゃくちゃ可愛い女の子がいた。


周りを見てみると、どうやらあの場にいた全員がここにいるようでみんな目が慣れてきたのかキョロキョロしてここがどこか把握しようとしている。

キョロキョロしている中に皇さんもいて俺と目があったら

ホッとした顔をしたと思ったら笑顔を見せた。


バッ!!!


(どうして、そこで笑顔に!?直視できない!)


俺は、顔が赤くなってるのがバレないようにすぐに前を向いた。

前を向いたら王様の隣にいた煌びやかなドレスを着た可愛い女の子と目が合った。


ニコッ


目があった途端彼女は笑いかけてきた!


その笑顔に一瞬見惚れていたら、後ろから圧が!

後ろを振り返ってみると皇さんが顔は笑っているのに雰囲気が笑っていなかった。


(こわ!)


俺は、これ以上彼女の機嫌を損ねないよう下を向いて絨毯のシミでも数えてようと思った。


ちなみに、絨毯にはシミひとつありませんでした。


それからすぐに、王様であろう人から声がかかった。



「遠い異世界からのお客人よ、どうかこの世界を救ってほしい」


(王様っぽいは面倒臭いからもう王様にしよう!)


ということで、王様は開口1番にそう言った。


俺を含めこの場にいる全員頭の理解が追いつかなかったようでその場は静寂が支配した。


「お父様、いきなりそのような事を言っても理解できないと思います。ちゃんと順を追って説明しないと」


静寂を破ったのは王様の隣にいた可愛い子でだった。


「すまん、すまん、気がはやっていたようだ。まぁ細かいことは宰相に任せよう!頼んだ」


「はぁ〜アルト王、お客人の前なのですからもう少し威厳というものを持ってください」


「まぁまぁ、キリスタンおじ様。お父様はこういう方ですから言っても無駄ですよ。それよりほら!早く説明しないと

勇者様たちが待ちぼうけをくらってますよ!」


「そうでしたな、え〜ごほん!それでは今から説明しますのでまずは聞いていただきたい。その後に質疑応答を受け付けますので」


クラスメイト全員この場の流れに頭が追いついていないのか素直に話を聞いていた。


(ヤンキー達は暴走すると思ったんだけど、意外と大人しいな。あの会話の中で噛み付くかと思ったけど周りのいかにも強そうな甲冑を着た兵士に臆しているのかな?まぁ、どっちでもいいか。)


王様の話を簡潔に纏めると、ここは俺たちのいた世界ではなく別の世界らしい、そして今魔王率いる魔王軍に人類種や他の種族が攻められている。

ちなみに、人類種以外にもファンタジーにおなじみな獣人種、森人種 (いわゆるエルフ)、山人種 (ドワーフ)、まぁ代表的な種族はこの4つらしい、他にもいるみたいだか長くなるからと割愛された。

話も戻すと、突如現れた魔王によっていきなり攻められた人類種たちはなすすべなく土地を奪われていき、さぁどうするって時に神を名乗るものから異世界から人を召喚する魔法陣を授かり、その者たちと一緒にして戦えと神託を授かって俺たちが召喚されたみたいだ。

最初は、反対する人達もいたらしいが戦況が悪くなるにつれて反対派の声は小さくなり逆に賛成派の声が大きくなり今に至ると


(ざっくりにいうとこんな感じだな。ちなみに王様たちは反対派だったようだ。なんで分かるかというとこの話をしている時に非常に申し訳なさそうな顔をしていたからである)


みんな唖然としている。それもそうだ、さっきまでいつもの日常を送ると思っていたのに突然あんな話を聞かされてもすぐに納得はできないし、したくもないだろう。

そして、召喚された全員が1番気になっているであろうことを怖くて誰も聞けないでいるとこのクラスの代表ともいえる

朱堂くんが口を開いた。


「質問いいですか?」


これに宰相さんは


「どうぞ、聞きたいこともあるでしょう。え〜と...」


「朱堂 結城です」


「それでは、朱堂殿質問はなんですかな?」


「まず最初にみんなも1番気になっていると思うけど、ここが僕たちのいた世界じゃないとして....僕たちは元の世界に帰れますか?」


朱堂くんが遂に質問してしまった。まだここが本当に異世界か分からないけど、もしここが本当に異世界だった場合もといた場所に帰れるのか。


場が静寂に包まれた。


(俺の予想では、きっと...)


そんな予想をしていたら宰相さんが口を開いた。


「....まず、最初に君たちには謝らなければならない」


その言葉で質問をした朱堂くん含めクラスメイト全員の顔が絶望に染まった。


(やっぱりか、じゃなきゃ母さんはあんな言い方はしないはずだし)


俺は1人そう納得していると


「すまんかった!謝っても許されることではないし君たちには恨む権利もある!だが、その恨みを全て私に向けてほしい!ここにいるものや、我が国民にむけないでほしい!

そのためなら、私の頭などいくらでも下げよう!

今一度言う、申し訳なかった!」


王様はさっきまで座っていた椅子から降りるとそう言って頭を床につけて謝ってきた。


「アルト王よ、王がそんな簡単に頭を!」


「うるさい!宰相!我らが頭を下げねば誰が下げる!」


「しかし!」


「そうですよ、おじ様私達が代表して謝らないとそれで許されることではなくても謝らないといけないのです。

皆様この度は私たちの勝手な事情で呼び出してしまい申し訳ございませんでした」


お姫さまはそう言って王様の横で頭を下げた。


宰相も責任を感じていないわけではないので頭を下げた。


(きっと、宰相さんは自分の役割をこなそうとして注意しようとしたんだろうな〜)


苦労人の気質を感じるよ。


(さて、クラスメイトはどんな反応をするのかな)


「..ふざけるな」


誰かがぽつりと呟いた。決して大きくはない声だったが、小さな波紋はさらに大きな波紋となって押し寄せてきた。


「ふざけるんじゃね!!!!!!」


ついに、ヤンキーのリーダーが大きく声を荒げた。

それをきっかけに、周りのみんなも不安におしつぶされまいと怒りに変えて発散する。


「家に返せ!!!」


「謝って許されるわけないだろう!!!!」


「家に帰してよ!」


「異世界キターーーーーー!!!!」


みんなの悲しみや怒りが目の前の3人に全てぶつけられる。


王様たちはそれを頭を下げながら聞いている。


(やっぱりこうなるよね。てか、誰だ!怒号のなかに歓喜の声混ぜたやつ!少しは空気読めよ!)


そんな中、朱堂くんが口を開いた。


「みんな!!!一旦冷静に!!!!」


その掛け声で、この場はまた静寂に支配された。


(さすがだな、朱銅くんはたった一言でみんなを黙られた。

これがイケメンの力!その力に憧れる〜痺れる〜)


と俺がバカな事を考えていたら朱堂くんは喋り始めた。


「みんな、怒りたい気持ちや不安な気持ちも分かるがそれを目の前の人たちにぶつけても仕方ないだろう。冷静になって今の自分たちの置かれている状況を確認しないと!」


(さすが、朱堂くん。人が良い。彼にもきっと不安な気持ちや少なからず怒りはあるだろうが今はクラスメイトをまとめることにしたらしい)


「すみません、え〜と」


「アルト・エルドリアだアルト王と呼んでくれて構わない」


ここで初めて、王様の名前が分かった。


「それじゃあ、アルト王今一度質問します。僕たちは帰れますか?」


「絶対に帰す言いたいところだが、断言はできん」


王様のそんな言葉にクラスメイトは、また叫ぼうとするが

朱銅くんがその前に口を開いた。


「帰れないと断言しないということは、帰る方法は存在するということですか?」


「うむ、君たちを召喚した魔法陣は神から与えられたものだこの世界には神がちゃんと実在する。神ならばもしかしたらあるかもしれないと思っている」


「つまり、まだ完全に帰れないと決まったわけではないと」


「うむ」


その会話を聞いていたクラスメイト達の顔色が良くなった。


みんなの顔色を見て、朱堂くんは一先ず安心したのかホっとした顔をした。


「すみません。アルト王、僕たちだけで話し合いをしてもいいですか?」


「もとろん、かまわんよ。リリア、彼らを会議室に案内してさしあげなさい」


「分かりました、お父様。皆様、それではご案内いたします。道中、質問があれば私の分かる範囲でお答えしますのでついてきてください」


「みんな、それじゃあ移動しようか」


朱堂くんがみんなに号令をかけてお姫様名前はリリアさんについていった。


道中少しは混乱が落ち着いてきたのか、どうでもいいことなどをみんな質問していた。


男子「お姫様の名前は何ですか?」


「申し訳ございません。まだ、自己紹介をしてませんでしたね。私は、この国の第一王女リリア・エルドリアです。気軽に、リリアとお呼び下さい」


女子「リリアさんは、婚約者とかいるんですか?恋愛は自由なんですか?」


「今は、いませんよ。私は、この国の第一王女です。自由恋愛など夢のまた夢ですよ」


その言葉に、そんなことを思ったことのないクラスメイトは口をつぐんだ。


自分の発言で空気が暗くなったのを感じたのか、リリアさんは少し声を明るくして


「みなさん、そんな気になさらないでください!お父様は、私を政治の道具に使うつもりはないと言っているので。比較的私は普通の王族に比べて自由なんですよ!」


そう言った、リリアさんの言葉を聞いて暗くなりかけていた空気がどこかにいった。


「みなさん、着きました。話し合いが終わったら中にあるベルを鳴らしてください。使いのものがお迎えに上がるので」


「ありがとうございます、リリアさん」


そして俺たちはこれからどうしていくかを話し合った。


時間が経って、会議で決まったことはこんな感じだ。


・衣食住はなんとかしてもらう

・戦いたくない人を無理やり戦わせない

・訓練は全員受ける(これはこの世界はなにがあるか分からないため自衛の手段をもっておくため)

・非戦闘員の安全の保障


(まぁ、大事なことはこんなところかな。あの、王様たちはいい人そうだったしこのぐらいの要求はとおるだろう。問題は今の現状を軽くみてゲーム感覚でいるやつらかな)


そんなことを思っていたら、朱堂くんが


「今日は、話し合いを終わりにしよう」


そう言って、ベルを鳴らした。


(ていうか、普通に朱堂くんがしきっているけどうちの先生はなにしているんだ?」


先生の姿を探してみると生徒に混じって普通に話を聞いていた。


(おい!先生!それでいいのか!)


それからすぐにドアが開いてメイドさんが入ってきた。


「話し合いは終わりましたか?」


「はい。終わりました。それで決まったことをアルト王にお伝えしたいのですが」


「はい。アルト様もどのような結果になったか気にしておられますので。もう一度、玉座の間までご案内いたします」


「そうですか。ありがとうございます」


メイドさんと朱堂くんの会話が終わり俺たちは会議室を後にした。


玉座の間に戻ると、王様や宰相、お姫さまがいた。


そこで、朱堂くんが代表して話し合いで決まったことを伝えた。


「うむ。そなたらの要求すべてのもう。もとより戦うことが嫌なものに無理やり戦わせることはしないつもりでおったからな。戦わない者たちの安全も我の名に誓って守ろう」


「ありがとうございます」


「さて、訓練はいつからでもいいが、皆の者も疲れたであろうから今日は用意した部屋で休むがいい」


「なにからなにまでありがとうございます」


「こちらの勝手な都合でおぬしたちを召喚したのだからこのくらいは当たり前だよ」


王様と朱堂くんの会話が終わり、俺たちは各自の部屋に案内してもらって体を休めることにした。


(なんとかなったな。王様たちもいい人だしなんとかここで生きていかないと)


今日一日のことをベッドのうえで寝転がりながら考えて寝そうになっていると


コンコン


部屋の扉が叩かれる音を聞いて、体をおこして扉を開けるとドアの前にはお城にあった寝間着を着た皇さんがいた。


「立花くん、少しお話してもいいですか?」


「えっ!え~と俺の部屋で?」


「ダメですか?」


皇さんは下から見上げて手を胸の前で組んでいた。俺がどうしようか悩んでいると皇さんの目が潤んできた。


「分かったよ!少しだけだからね!」


俺は観念して皇さんを自分の部屋に入れた。


(あの潤んだ瞳にはかなわないよ!それに皇さんが着ている寝間着少し胸元が開いていて谷間が!!!

健全な男子高校生には刺激が強すぎる!!!!!)


「よしっ!」


俺は、煩悩を振り払うことに集中していて皇さんが後ろで小さくガッツポーズをしているのに気付かなかった。


廊下の角で


「なんで!皇さんがあいつの部屋に!調子に乗りやがって!」


そんなつぶやきが誰にも聞かれずに夜の闇にとけていった。


俺はこの時の自分の行動の早計を後悔することになる。


そして、身の危険はすぐそばにいることを知る。



異世界一日目終了

なかなか話が前に進みません泣

それでも頑張って投稿していこうとおもうので


すこしでも


面白い!


続きがはやく読みたい


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次回の更新は1月20日です。


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