ながーいプロローグ
処女作になります。
暖かい目で見守ってください。
ぴちょん、ぴちょんと顔に何かが当たっている。
「うぅ~ここは?」
俺は、体を起こして周りを見渡して見るとどこかの洞窟のようだった。顔に当たっていたのはどうやら上から落ちてくる水滴だったみたいだ。
「どうして、こんな場所で寝ていたんだ?たしか、授業の開始のチャイムがなったと思ったら突然床が光りだして・・・そして・・・異世界に来たんだった」
(そうだ!俺は、クラスメイトとレベルアップするためにダンジョンに入ってクラスメイトと別れるために
谷底に落ちたんだった)
まぁ、なんでこんなことになっているかというと説明するために時間を少し遡るとしよう。
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都内某所の一軒家
ピピピピピピ!!!!
朝6時30分けたたましく目覚まし時計が鳴り響く。
「もう、朝なのか」
体を起こして目覚まし時計を止める。そのまま、階段を降りて洗面所に向かい目を覚ますために顔を洗う。
「ふ~目が覚める」
リビングからいい匂いがただよってくる、その匂いにつられてリビングに入ると母さんが朝ご飯を作っていた。
「しょうちゃん、もうすぐでできるからね~~」
「母さん、もう高2になるんだからしょうちゃんはやめてくれ!子供っぽくて恥ずかしいだろ!」
「えぇ~いいじゃない、私から見たらあなたはいつまでも子供よ」
中学の頃から言っているけど、母さんはのほほんとして俺のお願いを聞いてくれない。
「はぁ~、せめて外ではやめてくれよ」
「は~~い」
(きっと返事だけなんだろうな)
俺は、そう思いながら朝ご飯を食べていく。
「しょうちゃん、そろそろ家を出る時間よ~」
朝のニュース番組を見ていたらもうそんな時間のようだ。
「はーい」
返事をしてリビングを出ようとする時
「突如○○高校の1クラスが失踪してから三年も経ちましたが未だ情報は何も分かってないそうです。
それでは、次のニュースに・・・・」
なぜだか、そのニュースが頭からはなれなかったが考えても理由が特に分からなかったので一先ず頭の隅に置いておくことにした。
家を出ようとする時、母さんが玄関前にきた。
「どうしたの?母さん」
「なんか、今日はしょうちゃんにちゃんと行ってらっしゃいって言わなきゃいけない気がしたの~」
「それは、母さんお得意の勘ってやつ?」
「そう~それ~」
「ていうか、母さんその言い方だと今日でお別れみたいじゃないかそんなことにはならないから大丈夫だよ」
(でも、母さんの勘はよく当たるんだよな~)
「そうだけど、事故とかもあるかもしれないから気を付けてね」
母さんは真面目な顔をしてそう言った
「うん、分かったよ。それじゃ行ってきます」
「行ってらっしゃ~い」
これが、母さんと最後の会話になるとは知らずに俺は、学校に向かった。
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さっきからお前誰だよって思っている人もいるだろうから一応自己紹介しとこう。
俺の名前は立花 祥太どこにでもいる普通の高校生だ。
ただ一点、普通じゃないことがある。
それは
「おはよう!立花くん!」
「おはよう、立花」
「お~す立花、相変わらず暗いな!」
「失礼なのはあんたよ大輝!ごめんね、立花くん悪気はないのよ。あと、おはよう」
「う、うん、おはようみんな」
上から、順番に紹介していくと
皇 梨華さん(すめらぎ りか)
おっとりとしたたれ目をしていて、黒い綺麗な長い髪を持っていて艶もあって風でその髪がゆれれば誰もが見惚れると言われている。
しかも、皇財閥の本物のお嬢様なのに誰にでも分け隔てなく接しているのでうちの高校の2大美女として
知られている。ファンクラブもあるほどに人気な人だ。
2人目は
朱堂 結城くん(すどう ゆうき)
簡単に言おう物語から出てきた主人公のような存在、成績優秀、スポーツ万能、性格も良い、そしてなにより顔がいい!!めちゃくちゃモテる他校の女子からも告白されたこともあるらしい。
(めちゃくちゃ羨ましい!!俺も朱堂くんのような人になれば彼女ができたはず!俺も男子高校生なんだから彼女とイチャイチャしたい!誰が、悲しくて年齢=彼女いない歴を更新していかなくちゃいけないんだよ!!あんなことやこんな・・・)
俺が変なことを考えていると横から圧が!!!そっちを見てみると
「・・・・・・・」
(ひぃ!!!)
なぜか、いつもニコニコ笑っている皇さんがこっちを睨んでいた。
「あ、あのどうしたの皇さん」
「別に、なんでもないです!!」
(全然、なんでもなくなさそうなんですけど!!!)
俺が、オロオロしていると
「はぁ~」
皇さんの横にいる赤城さんがため息をついていた。
(なぜ、そこでため息!?助けて!)
という、アイコンタクトを必死に送っていたら赤城さんは気づいてくれて皇さんのほうに近づいていった。
(ふぅ~助かった。あのままだったら皇さんのファンクラブに何されるか分かったもんじゃないからね)
ただ、この時赤城さんも皇さん同様人気があることを俺は失念していた。
(よし!気を取り直して紹介に戻ろう)
赤城 怜奈さん(あかぎ れな)
ダークブラウンの髪の毛を後ろでポニーテールにしているのが特徴な2大美女のもう一人。
キリッとした目をしていて部活で弓道をしていてその姿を見た人はもれなくファンクラブに入っているらしい。ちなみに、ファンクラブは女子のほうが多いらしい。
最後に
加藤 大輝くん(かとう だいき)
体格は、非常に大きく身長は190㎝もあるらしい。思ったことをすぐ口にして先ほどのような失礼なことをポンポン言うが悪気がないっていうのが雰囲気からわかり怒るに怒れない。ちなみに、よく笑う。
その、裏表のない性格で他の3人ほどじゃないがファンがいるらしい。
ちなみに、俺の容姿を説明すると顔は調子のいいとき中の上あればいいほう、頭も普通、運動も普通
朱堂くんをまえにすると引き立て役のモブとなる!
(自分で言ってて悲しい・・・)
そんな、モブである俺がこのクラスいや学校のみんなに人気のある4人に挨拶をされている。
その、事実がうちの学校の3大七不思議になっているらしい。
他の不思議は知らん!
まぁ、そんな4人にモブである俺が挨拶されているとよく思はない人も出てくるわけで特にうちのクラスのヤンキー3人組には気を付けないといけない。彼らから感じる視線は他の人のような嫉妬だけじゃなくもっと怖いものを感じる。
キーンコーンカーンコーン
授業の始まりを知らせるチャイムが鳴った。
「はーい、席に着いてー授業はじめるよー」
担任の恩田瑠梨先生がそう言いながら教卓の前に立った。
「ほら、恩田先生も来たことだし3人とも席に戻るよ」
赤城さんが3人に声を掛けると朱堂くんと加藤くんは自分の席に戻っていった。
しかし、皇さんは挨拶だけじゃ不満だったのか
「本当は、もっとお話ししたかったのに」
と言い頬を少し膨らませてジトーとした目で見てきた。普段はそんな子供っぽい仕草をしない皇さんにクラスメイトの視線が集まっていた。
もちろん、そんなジト目を向けられているモブである俺は悪目立ちしていた。
嫉妬や羨ましいという視線の中に背筋が凍るような視線があることに俺は気づいてそちらの方向をチラっとっと見てみるとヤンキーのリーダーっぽい人と目が合いすぐに逸らした。
(こわ!!?人を殺しそうな目で睨まれてたんだけど!早く、皇さんを席に返さないと!!)
「す、皇さん、授業始まるから席に着かないと」
「むううーーー」
なぜか、当たり前のこと注意したら皇さんは子供のように唸ってさらに頬を膨らませた。
(なんだよ!むううーってめちゃくちゃ可愛いな!ってそうじゃない!早く席に戻ってもらわないとヤンキー達に殺される!!!)
さらに、強く感じるようになった殺気のようなもの
(ヤバい!このままじゃ放課後に校舎裏に呼び出されてリンチだよ!!!!
助けて!!!赤城さん!)
その思いが通じたのか、赤城さんが助けに来てくれた。
「ほら梨華、立花くんが困っているから席に戻ろうね」
「怜奈ちゃん、そうだね授業も始まっちゃうしまだ話す機会はあるもんね!立花くんもごめんね!
また、あとで今度はちゃんと話そうね♪」
皇さんは、満面の笑みでそう言って席に戻っていった。
(皇さんそれは、火に油を注いでいるよ)
「赤城さん、助かったよ」
ため息をつきたくなる思いをグッとこらえて赤城さんにお礼を言った。
赤城さんは、俺の心情を察してか苦笑いになりながらも
「どういたしまして。あと、大変だろうけど、梨華のこと嫌わないであげてね」
赤城さんは、そう言って自分の席に戻っていった。
(赤城さんは、なんであんなことを俺に言ったんだろうか?皇さんを好きにはなっても嫌いにはならないだろう普通)
考えても分からないことだろうと思い、授業に集中しようとした時
ピカっっっっっ!!!!!!!
突然、教室の床に幾何学的な模様が表れた
当然、教室の中は大パニック
あちこちから悲鳴や怒号が聞こえてくる
そんな中、周りが自分よりパニックになっていて逆に冷静になっていた俺は今朝のニュースと母さんの言っていた事を思い出していた
≪突如○○高校の1クラスが失踪してから三年も経ちましたが未だ情報は何も分かってないそうです。
それでは、次のニュースに・・・・≫
なんとなく、俺は察していた
今度は俺たちが集団失踪するんだと
そして
≪なんか、今日はしょうちゃんにちゃんと行ってらっしゃいって言わなきゃいけない気がしたの~≫
母さんの勘はやっぱり当たるんだなと
(俺も母さんの子供なんだなと改めて思ったよ。そして、なんで今朝のニュースが気になったのか今分 かったよ。)
(ごめん、母さん家に帰れなさそうだ)
幾何学模様はさらに光を強くしていき、教室全体が光に包まれたとき、そこには誰もいなくなっていた。
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次回の更新は1月18日になると思います。遅くなってすみません!!