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とある医学部受験生の末路  作者: この世の果てで
エピローグ
8/8

そして俺は夢から覚める

アンジュとは誰なのか、この男は誰なのか、私は何者なのか。

気が付くと身を覚えのない部屋にいた


いや、そんなことはない。

この景色なぜか違和感があまりない


私が子供だった頃、いや、それよりももっと昔に長い間滞在していた気がする。


痛っ、、

頬を強く打ち付けたのか鈍い痛みがする

状況がうまく呑み込めずにいる


だが顔を横に向けた瞬間、すべてを思い出すことになる


鏡に映った自分の姿を見て私は


俺はすべてを思い出した


俺は階段から落ちた後、気を失ったんだ


そして、、長い夢、、なのか?

そうだ、あれから何時間経過したんだ?


見ると意識が落ちる前に確認した日付から3日が経っていた


すると俺は3日も誰にも見つけられずこの体勢で意識を絶っていたのか


それにしても不思議な長い長い夢だった

なにせ夢の中で10年近くいたのだからな

素敵なお母さんだった、素敵なお姉ちゃんだった、一緒にいて心が安らぐ友達だった


ああ!なんであれが現実じゃなくて夢なんだ

なんで現実が夢でなく現実なんだ!!


くそうっ!くそうっ

俺の10年間はなんだったんだ!!!


俺は悔しさのあまり泣き続けた

うううっぁぁああああああああああああああああああああああああああああああああん


気が付けばあれほど明るかった外もいつの間にか暗くなっていた


こんなに泣いたのはいつぶりだろうか


たとえあれが夢だったとしても

私がアンジュだったことには何も変わりはない

私はアンジュでアンジュは俺だったのだ


いつか天界の女神も言ったいたように

人は死しても魂だけは残り続ける


かつての世界のものはなくても、

大切な記憶はこの心に刻まれている



このことを忘れないためにも小説家になろうに記しておこう


そうして俺は空腹感も忘れてキーボードにこの経験を打ち込んでいくのであった。





--------------------<完>----------------------


そうして男の人生は続いていく

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