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爆縮と体温の機知(1)

もう一眠り

ぼやけた頭に

乗せてみた氷嚢

体温計は使わない

いつもとは違うこと

身体に聞かなくとも

よく分かった

寝ていれば治るかな

どっちみち

もう 動きたくないや



後頭部の下側に

じっとり

汗をかいて

何回目か

目が覚めた時には

一日が終わっていた

カーテンの隙間が

黒くなっている

無駄にした一日は

忘れるしかない



足取りが

ふらふらなのか

自分自身が

ふわふわなのか

トイレに座って

ぼーっとした

風邪薬は飲んだけど

市販薬じゃ無理みたいだ



病院に行こうと

思うより先に

また薬を飲んだ

独り暮らしは

自分に甘い

救急車を呼ぶ前に

タクシー呼んだ方が良い

頭に浮かんだけれど

財布の中身を見て

やめた

寝巻きだけ着替えて

冷蔵庫から

保冷剤を持って行った



布団に潜る

一番 楽な姿勢と

2リットルのペットボトル

充電器に繋がれたスマートフォン

タオルに包んだ保冷剤

取り敢えず

これで もう一眠り

起きた時に

熱が下がっていたら良いな

思いながら

ふと気づいて

スマートフォンで

一方的な保険をかけた

これで もう一眠り

もう一眠り




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