tips[ミスレニアスの画面表示とセキュリティ]
ミスレニアスのユーザーインターフェースは自由度が高く、カスタマイズも可能になっている。
基本は眼前にウィンドウが浮かび上がるスタイルだが、物理ボタンを持ち歩いてショートカットに利用することも可能だ。プレイヤーがゲーム内で作ったパソコンを入手すれば、アイテムの整理の効率化も図れる。
ウィンドウの内容は他人からは見えないようになっているが、許可を出した相手に見せることも可能。しかし、悪用できる情報や、第三者のプライバシーに関する情報は表示されない。
ウィンドウを呼び出す方法は「意識」することで行える。
ウィンドウに触れた感覚や、ボタンを押し込んだ感覚があるので、初めてログインした直後はそれを弄り回すプレイヤーも多い。
表示などの誤作動はなく、人間の思考を完璧に読み取っている証だ。
そして「意識」と合わせて「承認」を検知するシステムがセキュリティを高めている。
多くの物理的行動で情報のやり取りをするが、この承認がなければ全て無効になってしまう。
例えば、プロフィール情報の交換に使う光球も、贈りたいと思った相手以外には送れない。無理矢理割り込んで光球に当たったとしても、打ち消されてしまう。
非戦闘域での攻撃や、性的な嫌がらせ。その他の行為でも相手の承認がなければ、行動に起こそうとした瞬間に身動きが取れなくなり、危険人物としてマーキングされ、全てのプレイヤーに罪状まで事細かに知られてしまう。
大人しく過ごしていれば、実行しようとした内容に応じて期間は変わるが、マーキングは解除される。
その間に再び犯罪を犯そうとした場合も行動の制限。どこからともなく現れた治安維持NPCに連行され、今度は問答無用で投獄だ。長期拘束は免れないだろう。
行動を事前に察知する精度は凄まじく高く、脳内で完結する悪意や劣情は警告の対象に入らない。あくまで、行動に出ることが確定した瞬間に発動するようになっている。
男女間の戦闘行為は、接触に対してのペナルティは発動しにくくなっているので、気になるならば対戦を拒否すればいい。対戦を無理強いすれば、ミスレニアスの人間的判断を持ってして処理される。
強い下心のある戦闘行為は、同意がなければ処罰の対象だ。
開拓地内の殺人の扱いは少し特殊で、治安維持NPCが殺害現場で証拠品の収集や聞き込みを行う。十分な証拠が見つかった場合は指名手配の扱いになり、懸賞金が設定される。この状態でNPCに確保かプレイヤーに殺害された場合、最長半年の投獄だ。
指名手配犯は一般のプレイヤーが殺害しても罪にならない。なので、バウンティハンターと犯罪者の駆け引きも、ある種のゲームとして機能している。
指名手配状態では安全地帯でもダメージが通るので、街はまともに歩けない。
未開拓地での殺害は、現実の殺害と同じような処罰が下されるだろう。現実との違いは、実行した直後から、安全地帯に分類される場所に踏み入れるとNPCに拘束されること。
システムで他殺を防止しない理由の大部分は、それも人口の適切化に必要だと判断されたからだ。
範囲魔法のようなものや、武器での攻撃が意図せず当たってしまった場合はダメージが入らないようになっているので、協力プレイでは特に気にする必要はない。
確かにミスレニアスには意識があり、それが柔軟に対処を行っている。この世界は善良な人間に穏やかな生活をもたらすだろう。
不安の種があるとすれば、ディモ・フォスターの組織とブルズアイの抗争。彼らの扱う殺人ソフトはミスレニアスを勘違いさせ、殺人が殺人と処理されない。
特に恐ろしいのが、鐵銑継の持つソフトだ。それを起動するとワイルドオプスのように血肉を撒き散らし、現実と同じような痛みを伴う。彼が無法者でないことを祈る。




