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わたしのミゲル  作者: 雪村宗
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ミゲルは突然体が宙を舞い、床にたたきつけられて目が覚めた。


「うわ・・・つつつ。」


見上げると小さな王冠をかぶった小人が立っている。


「え?ロードオブザリング?ホビット?・・・えっともしかして僕を投げ飛ばした?」

「くくく・・もったいないが、殺すしかなさそうだのう。」


小人は飾りの付いたナイフを腰から取り出すと、ミゲルの胸につきさした。

しかし、何もおきなかった。

ミゲルは胸にナイフを差したまま、平気な顔で小人を見つめている。


「ど、どういうことだ・・・。」


おどろいて後ずさりする小人を見ながら、ミゲルは何かを思い出そうと首をかしげている。


「人ではないのか?」

「ああ・・・そう、うん、たぶん僕は・・・なんだっけ。

ずいぶん昔だったから自分がなんなのか思い出せないなあ・・・。

なんだか思い出しそうだったんだけど。君は僕のこと知ってる?」

「いや、知らん。」

「ざんねーーん。」


ミゲルは自分の胸からナイフを抜いて、小人に差し出した。


「えっと、小さいおじさん、これ返すね。何かわかったら教えてくれる?」

「それ、いらん・・・、近づくな・・・。」


ただならぬ気配を感じて、悪魔ベリアルは姿を消した。

ミゲルはため息をついてベッドに寝転がる。


(みんなどこに行ったんだろう・・・。まさか僕だけ置いて日本にかえっちゃったんじゃ・・・。)


ミゲルは泣きべそをかきながら枕に顔をうずめた。




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