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わたしのミゲル  作者: 雪村宗
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マンショの場合1

戦国時代にヨーロッパに行った日本人が居た。しかも少年たち。地元の英雄です。心が温かくなる作品を目指します。

マンショの場合


私たち4人の天正遣欧使節団はついにローマに到着した。とても古い石造りの町並みで歴史を感じさせる。

今日はいよいよローマ法王に面会する記念すべき日なのだ。あてがわれた豪華な個室で黙々と刀を研ぐ。別れてきたヴァリニャーノ神父様の顔が思い浮かぶ。

「頼む、ヴァチカンを救ってくれ!」

聖なる地が悪魔の巣窟になってしまっているらしい。これまで何度も悪魔とは戦ってきたが、今日で最後だ。刀の手入れが終わったら、少し瞑想をしよう。さすがの私も心がざわついている。


そのときドアから気配がした。ノックも無くお茶を持って入ってきたのは天正少年遣欧使節団の超問題児ーーーーーーー千々石ミゲルだ。

またなんとも西洋かぶれした格好だ。

「そんなのかんけえねえ、そんなのかんけえねえ、はーい、おっぱっぴー」

ミゲルは奇声を発した。

「うわああ!だまれ!だまれ!だまれ!無礼者!!!出て行けーー!!」

おもわず刀を振り回してしまった。瞑想どころじゃない。

「団長ー!どうした!いらいらして、カルシウム不足?」

「あのなあ、私たちは今日....」

しまった、ミゲルは戦わない。普通の少年だからこやつにはすべて秘密にしてあるのだ。

私たちがこれから生きるか死ぬかの戦いに出ることを。

「今日・・・ついにローマ法王にお会いできるのだ。」

「わかってるよおお!おれめっちゃ楽しみでさあ!まじやばいよ!いやむしろほんとにやばいよ!」

そういってミゲルこぶしを地面のほうへ振り下ろし続けた。

よくわからんが、新しく習った西洋の舞踏だろうか。長くくくっていない髪がきらきら輝いている。

30回くらい続けたところでじゃあねと言ってミゲルは出て行った。

私はすっかり肩の力が抜けてなんだか落ち着いていた。

ミゲルの持ってきたお茶をすすってみた、甘すぎだ。

ミゲルはミゲルだな、よかろう、そのままでいてくれ。お前は生きて帰れ、ミゲル。

ミゲルのキャラがいまいちまだ決まっていませんが、自然に任せます。

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