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よばれたけど、優しい世界なので、スローライフで気ままに暮らします。

掲載日:2026/03/05

「うわぁ!」

ドシンと響く、石造りの建物。


「まさか成功するとは…。本物じゃったか、これ。」

なんだ?なんだ?

スーツが破けてないよなと思うような、尻に痛みが走る。

石畳に妙な線が引かれている。円がいくつもある。

まさか、この齢で、いわゆる異世界召還されたのか、俺!


「まだ使えるが…。目的がないな。」

「俺を呼んで何が目的だ…。目的がない?」


「そうだ。わしは、ただの資料整理を任されたに過ぎない。

使える魔法か調べていただけだが、本当に使えたとは…。」

「俺は元の世界に戻れるのか?デスマーチ中…。」


「わしには分からない。上に言われた通りにしているだけでな。

これは、使えるが、使用厳禁と。」

「魔王もいないのに呼び出されたのか、俺…」


「魔王を倒してもう300年たった平和な世だ。

ほら、いつまでも呆けているな、金だけは出してやるから、

こちらでのんびり暮らせ、お主。

目の下の隈がすごいぞ。

わしの退職金だ。それで当分どうにでもなる。」


「…あんたの今後はどうなる。」

「どうにでもなるさ。少しは魔法が得意だからな。」

にっと笑う老師。




城の外で、お金が入った革袋を持って、日が傾いてきた空を見上げる。


「…悪かったな。巻き込んで。」

老師の最後の言葉と背中は小さかった。


ピロン。


【ゆうしゃ レベル・無限】



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