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私は〇〇した子だ。

作者: ナタデココ

私は昨日教室で「おもらし」をした。

小学6年生になったのにおしっこが我慢できなかった。


5時間目の初めから我慢していた。給食で牛乳をおかわりしたのにお昼休みにトイレに行かなかった。おしっこが漏れないようにお股のところをぎゅうっと抑えた。でも授業が残り20分になったところで急に波が来た。その時お股からおしっこが漏れ出てしまった。


おしっこは止まらなかった。お気に入りのジーパンがみるみるうちに黒く染まっていった。靴下も濡れていった。椅子の下には黄色い水たまりができた。


その途端みんなが騒ぎ出した。

「横山さんがおしっこもらした!!!」

クラスが騒然となった。

私は先生に保健室に連れて行かれた。


保健室で体操服のズボンを借りた。

上はお気に入りのくまさんがプリントされたTシャツの私服なのに、下は緑色の体操服のハーフパンツ。


そのアンバランスな格好は「おもらしした」と一目でわかってしまうほど不格好で、オシャレに気を遣い始めていた私にとっては、とても恥ずかしく感じた。


保健室から帰ってくるとみんなからいじめられた。

「おもらし女」「おもらしちゃんは一年生からやり直したら?」「汚ないから机くっつけないで」「1人だけ体操服なの恥ずかしいねw」

友達がいなくなった。


家に帰宅すると母親に怒られた。

「なんでトイレ行かなかったの!」

親からも裏切られた気持ちになった。


私は「おもらし」した子になった。

そして、学校には行けなくなった。

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