60「新たな一歩」
「ご馳走様でした! すごく美味しかったです!」
「ラリサの料理の次に美味かった」
「美味だったの!」
「まぁまぁだったまお! 今度はもっと食わせろまお!」
「そう言って貰えたら、作った甲斐があるよ。ありがとう」
食事を終えた一同は、再び、ルドたちが入って来た場所の近くまで戻って来た。
不意に、定位置――ルドの肩――に跨るマオコが、声を上げた。
「アレまお!」
彼女が指差す先を見たルドが、
「そうだな」
と頷きながら、手を翳す。
巨大樹の幹の内側。
先刻、ルドたちが入って来た場所に、再び光り輝く扉が出現する。
「バルヴィング」
マリリナの手を離れた魔剣が、スーッと浮き上がり、ルドの眼前にやって来る。
「ハルドレ。コイツは、魔剣〝バルヴィング〟。お前の先祖が創った〝森羅万象を斬る〟魔剣だ。コイツなら、断ち斬れる。エルフの族の枷を。呪いとも言えるこの檻を」
魔剣〝バルヴィング〟を手にしたハルドレ。
「不思議だ……。何故だろう。確かに、感じるよ……これは、御先祖様が創った魔剣だって、分かる……」
ルドは、彼女にその先を委ねた。
「どうするかは、お前次第だ。好きにしろ」
ハルドレは――
「僕は……」
――目を閉じ――
――再度目を見開くと――
――万感の思いを込めて――
「前に進むよ!」
――光る扉に向けて、魔剣を振り下ろした。
(※諸事情により、これ以上の更新が難しくなってしまいました。大変申し訳ありません)




