51「怪しい幼女(後)」
――直後。
「ルド君! この子、私たちの仲間にしましょう!」
「……え?」
何故か頬が艶々と照っているラリサが、満面の笑みでそう告げると――
「ね、良いでしょ、みんなも!」
「構わない。そんな事よりも、ラリサ、腹減った」
「……え?」
――マリリナが即座に首肯して――
(いや、ケイティは反対するはずだ!)
(何たって、コイツの見た目は、あの〝悪魔〟に似てるからな!)
――ケイティ以外の仲間たちの中で、唯一、遠隔地からの感知魔法を用いる事で、悪魔の姿形を把握していたルドが、最後の砦とばかりに、バッとケイティの方を振り向くと――
「似てるの……」
(ほら来た!)
――俯いて、自身に呪いを掛けた憎き相手の事を思い浮かべるケイティを見て、ルドは勝利を確信した――
――が。
「でも、この子の方がずっと可愛いの! だから、仲間にしてあげるの!」
(お前もかーい!)
――頼みとした牙城は、いとも簡単に崩れた。
悪魔は男で、マオコは女である事、しかも、マオコは吊り目ではあるが、顔立ちの整った美幼女である事も、影響したのかもしれない。
こうして、ルドのみがやきもきする中――
「マオちゃん、私たち冒険者をやってるんだけど、仲間にならない?」
「まお? 美味いもん食わせてくれたらなってやるまお!」
「本当? じゃあ、決まりね! 美味しいものたくさん食べさせてあげるわよ!」
「じゃあ、なるまお!」
(……うわぁ……マジか……)
――餌付けにより、マオコが新たに仲間となった。




