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使徒を増やそう
空の上でサンタクロースが子供たちに配るプレゼントで満杯の袋を担いで待機している頃、地の底でもサタンクロースが何も入って無い大きな袋を持って待機していた。
サンタクロースとサタンクロースの違いは、サンタクロースが白髭を生やし明るい赤が基調の衣装を着ているのに対し、サタンクロースは黒髭を生やし血の色のような暗い赤が基調の衣装を着ていた。
夜になり空の上のサンタクロースも地の底のサタンクロースも地上にやって来た。
サンタクロースは家々の屋根にある煙突から家の中に入り、眠っている子供たちの枕元にプレゼントを置いてまわる。
プレゼントを配るサンタクロースの姿を、家々の隙間の路地の奥や下水道に通じるマンホールの影から覗いてる子供たちがいた。
彼らは親にも誰にもプレゼントなど貰えず、その日その日を生き抜く事で精一杯の孤児たち。
サンタクロースを憎しむように睨む孤児たちを見つけたサタンクロースは、見つけた孤児を担いでいる袋に次々と放り込む。
地の底の地獄に連れて行き偉大なるサタンを崇拝する使徒にする為に。




