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小僧共 ④


「次こそ悪戯を成功させてやる」


「「「「「もう止めようよ」」」」」


「意気地無し共め、皆んな行くぞ!」


「「「「「……」」」」」


「チッ、軟弱者共が! いいさ、俺1人で成功させてやる」






「痛! チョット蹴っ飛ばさないでよ」


「あんたが足を伸ばし過ぎなのよ。


痛! やったわね」


「へへん、お返し」


「このー、此れでも食らえ!」


掘り炬燵の中で足の蹴りあいが始まった。


私も双子の妹も幼少の頃から空手を嗜んでいるから、1発1発にかなりの威力がある。


蹴りあいが始まって数分過ぎた頃、私と妹しかいない筈の部屋の隅の方から声を掛けられた。


「「「「「お、お願いです、も、もう止めてあげてください」」」」」


え? 妹と顔を見合わせてから声のした方を見る。


そこにはいつの間に部屋に入って来たのか、赤や青の小鬼や狐や狸に犬や猫の耳や尻尾をつけた子供たちが土下座していた。


蹴りあいが止まったのを見て子供たちは掘り炬燵の布団を捲り、顔面をボコボコに腫れ上がらせ血塗れで失神しているおかっぱ頭の童を引っ張り出す。


引っ張り出したおかっぱ頭の童を抱え、私たちにペコペコと頭を下げながら子供たちは部屋から去って行った。






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