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通り道


此処は極地。


極寒の地である此の場所で天気や気温等の移り変わりを観測する観測所で私は働いている。


と言っても観測自体はコンピューターで制御された機器が行っているので私の担当ではない、何もかもが凍り付く平均気温がマイナス400℃以下という凄まじい寒さで、直ぐに故障する機器の修理が私たち人間の仕事。


宇宙服のような素肌が一切外気に触れないように設計された防寒着を着用して、極寒の地に出て行き作業を行う。


此の防寒着は内側と外側に電熱線が組み込まれている。


内側の電熱線は着用者を温める物、外側の電熱線は防寒着が凍り付かないようにする物。


外側の電熱線が無ければ観測所から外に踏み出しただけで凍り付き、作業が出来ないのだ。


ところで貴方は霊の通り道って言うのを聞いた事があるだろうか?


私は此の地に来るまではそんな物は存在しないと思っていた。


ところが存在しているのだよ。


何故分かるかって言うと、何もかも凍り付く此の地では霊でさえ凍り付く。


私たちが作業している脇を通って、人や獣などの形をした霊らしい物が凍り付く寸前なのか、ギクシャクとした動きで極地の先に向けて歩いているからさ。











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