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耳
「「「「アハハハハハハハハ」」」」
「加奈の所はどうなのよ?」
「兄ちゃんや弟の物に比べてチョット小さいかな。
でも、本人も小さいのを自覚していて、代わりにタップリ時間を掛けて愛撫してくれる。
此れだけで4~5回いっちゃうの」
「ワー羨ましい。
彼奴なんて、殆ど濡れていないのに入れようとするのよ」
「えー、イケメンで女の子の扱いに慣れているように思っていたけど、違うんだね」
4組のカップルでスキー旅行に来ている。
2部屋を女性と男性に分けて泊まり、私達の彼氏達をこの部屋から追い出して掘り炬燵を囲んで女子トークの真っ最中。
「「「「アハハハハ」」」」
笑いながら仰け反った加奈が天井の一角に目を止め、私達に向けて右手の人差し指を口の前に立て、左手の人差し指で天井を指差した。
私達は笑うのを止め、加奈が指差したところを見る。
其処には私達の女子トークに聞き耳をたてる大きな耳があった。




