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1話 味方

初めまして!みぅです!

はじめての作品で不安ですが、楽しんで見ていただけたら嬉しいです!!

今までずっと不思議に思ってた。この世界にはない単語を知ってたり、習ってもない事が簡単に出来たり。

それがやっとわかった。


5歳の春、私はリオット家主催のパーティーに来ていた。そこには一際目立つ少女が私を見ていた。

彼女はリオット家の一人娘、ラーナ・リオットだ。

初めて見る顔のはずがとても見覚えがある。


その時ラーナが私のそばに寄ってきた。

「はじめまして。貴方がアオリさん?」

5歳とは思えないほど大人びている。綺麗な長い黒髪に白い肌。吊り上がった目はまさに乙女ゲームの悪役。


(ん?乙女ゲーム...悪役?なにそれ......)

「あの...?」

「すみません!えと、アオリ・エストレーラです」

「少しお話ししたいのでテラスの方へ行きませんか?」

小声で彼女はそう言ってきた。


「えぇ、構いませんわ」

では参りましょうと私の手を引いてテラスへ向かった。


「単刀直入に言います。エルピス・ヴァイスリッターという名前に心当たりはございませんか?」

「エルピス......エル...あっ!!」


思い出した。ここはゲームの世界だ。

前世私がどハマりしていた...。


「1つ伺います。なぜ貴方はこの名前を知っているのですか」

「そ、それは王子ですから」

「王子という事はまだ公表されてませんわよ?」

「うっ...」

「貴方は...」

「人生二週目です!」


悪役令嬢に問い詰められ、もうなんでもいいやと叫んだ。もう変な子と思われても知らない。


「ほんとに?」

「ほんとですよ」

「では貴方も転生者?」


突然転生者と言ったラーナに困惑する。

「えっ、え?貴方も??」

「そう。俺も死んだんだ、前世の記憶は生まれた時からあったよ。で、ラーナという名前なんだけど、姉ちゃんがラーナうざい死ねとか言ってたの思い出してさ」


そりゃ悪役令嬢ですから。というか口調。男かよ。

「でもなんで私が転生者だと気付いたんですか」

「姉ちゃんから聞いてた守ってあげたくなるような雰囲気が全くないしだから公表されてるはずのない王子の名前を出したんだよ。そしたら引っかかってくれたってわけ」

おそらく見られていた時のためだろうが扇子で口元を隠し、吊り上がった目を細めて笑う。


その光景をみて自分が前世集めていたスチルを思い出した。テラスでヒロインをいじめているシーンだ。

まさか目の前でスチルを回収できるとは思いもしなかった。


(まてまて、そんな事考えてる場合じゃない!)

確かこのゲームはとんでもないクソゲーだった。

このままだとラーナは確実に死んでしまう。

下手すれば私自身も死ぬ可能性も大きいのだ。


「ラーナ様。あの...非常に言いにくいのですが」

「ん?」

「このままだと2人揃って死んでしまうかもしれません...」

「はぁ!?」

「とにかく、ラーナ様は私をいじめてると思われないように行動してください」

「思われたら?」

「隣国の第二王子ジンルートだと国外追放。王子のエルピスルートだと死刑。先生のノッテルートだと監禁。後輩のラインルートだと殺害。先輩のテオスルートも殺害。私の2年後に出来る義理の弟ヴァンルートは拷問を受け続ける。わかった?」


攻略キャラが追加されてない限りはこうなる事を伝えるとラーナは顔面蒼白になり、今から罰せられるのかと言いたくなるような顔色だ。


「な、なぁ。お前は俺を見捨てないよな...?」

「当たり前ですよ。私だって今のラーナ様は嫌いではありませんし。それに私も全ルート死亡の可能性があるんですよ...」

「お前もか...。わかった。一緒に生き延びような!」

「えぇ!もちろん!」

連載は不定期になると思いますが、

今後もよろしくお願いします!

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