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1秒目 死にたいんだ私は!!


 朝が来て、仕事に行き、夜が来て、寝る。



 毎日がその繰り返し。私はまた同じ電車、同じ5番車両に乗り、ぼうっと外を眺めて職場に向かっていた。前に座っているおっさんをチラリと見る。


 このおっさんはどんな夢を持って生きているんだろう。どんな幸せと言える人生を送っているのだろう。この人が死んだら何人もの人間が悲しむのだろう。


 私には……何も無い。誰も、何も無い、居ない。夢もなく、幸せもなく、会社で働くただの機械だ。やりがい?ハッ、下らない。

 生活費や奨学金や税金などの借金に似たものに追われてただ動いてるだけだ。


 

 だが、私には今日決めたことがあったのだ。


 こんなうんざりした人生を消す。


 もう、疲れたのだ。進むことに。




 「あーあ、疲れた。」



 満員電車…周りの人間が私を見る。おっさんもじっと私を見ていた。


 「何見てるんだよ…お前もお前も!!」



 私は大きな声を出した。


 私の中でやっと何かが切れる音がしたのだ。


 もう私は自由だ。



 次の駅で無理矢理周りの人を押しきって外に出る。目標は向かいのホームだった。


 ゴールは目の前だ。やっと終わる─


 私は気持ちよくホームへ─



 ゴシャアッッ─



----------------




 ………暗い。


 永遠と夢を見ている感じ…なのかな?


 


 ちょっと待って……嘘でしょ…私…私…っ!




 ガバッ


 「死んでないじゃん!!!!!」



 眼を覚ました場所は砂漠…一面砂漠だった。



 「もしかして…」


 頭をフル回転させて出た言葉はこれだ。



 「異世界転生?」




 私にとって最悪の世界に足を踏み入れてしまったようだ。



 「最悪だよこのチクショーー!!!!!」



 取り合えず大声を出してみた。

随分と暗い話になります。更新頻度は気が向いたら。文章も短めになると思います。

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