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この作品には 〔ボーイズラブ要素〕〔ガールズラブ要素〕〔残酷描写〕が含まれています。
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この連載作品は未完結のまま約6年以上の間、更新されていません。
今後、次話投稿されない可能性が極めて高いです。予めご了承下さい。

松茸が生える在り処は誰も教えてくれない【その猟場って人骨が山積みされてて、まじキモい場所なんですけどw 過去にここで大量殺戮事件があったって本当ですか? ちょっと人としていかがなものかと思いますぅ】

作者:尾妻 和宥
信州の田舎に住む長田 治彦は、祖父、丁次と松茸狩りに出かけた。
先祖より代々受け継いできた、松茸が異様に採れる秘密の猟場を教えてくれるというのだ。
そこは女人禁制として知られる霊山のなかにあった。深く分け入り、次元を越えた先には『行者転ばし』と呼ばれる窪地があり、たしかに立派な松茸が所せましと生えていた。こんな光景はお目にかかれるものではない。

しかし窪地には、いつの時代のものかすら定かではない人骨の山が築かれていた。足の踏み場もないほど、松茸に負けず散乱していた。
丁次いわく、『行者転ばし』には身の毛もよだつ歴史があるのだという。松茸は殺された人々の怨みと呪詛、人骨の栄養素まで吸い取って生長しているかのようだった。
たしかに星の数ほどの松茸を摘み取ることができた。これだけあればかなりの稼ぎになるはずだ。

丁次はさらに言うのだった。
じつは松茸以上のお宝が、ここから先にある『入らず山』の神域に眠っているという。
「いまからそこに潜入する。この獲物さえ採ることができたら、おまえは一生安泰だ。多少危険がつきまとうが、それに見合うどころか、ありあまる財産を築くことができるはずだ。それは――不老不死の秘薬となるモノだ」
とはいえそこは恐るべき魔所だった。しかも禁断の山には山姫がうろついていたのだ……。



※参考文献
『図解雑学こんなに面白い民俗学』八木 透・政岡 伸洋 ナツメ社
『知れば恐ろしい日本人の風習』千葉 公慈 河出文庫
『本当は怖い 日本の風習としきたり』日本の風習としきたり研究会 イースト・プレス
『山の人生』柳田 国男 岩波文庫
『魔の系譜』谷川 健一 講談社学術文庫
『神隠し 異界からのいざない』小松 和彦 弘文堂
『山怪 山人が語る不思議な話』田中 康弘 山と渓谷社
『山怪・弐 山人が語る不思議な話』田中 康弘 山と渓谷社
『ラスト・マタギ 志田 忠儀・98歳の生活と意見』志田 忠儀 角川書店
『邂逅の森』熊谷 達也 文春文庫
『日本人の異界観』小松 和彦 せりか書房
『異人論序説』赤坂 憲雄 ちくま学芸文庫
『日本伝説名彙』柳田 国男監修 日本放送協会編
『タイガーフォース』マイケル・サラ/ミッチ・ウェイス(著)伊藤 延司(翻訳) WAVE出版
7.六人行者岳へ入る
2018/07/01 10:15
9.修験道とは 舞茸の発見
2018/07/03 19:07
11.松茸を見つけるコツ
2018/07/07 06:37
13.丁次の信条
2018/07/12 22:00
14.欲望は膨張する
2018/07/15 23:09
15.不法侵入者
2018/07/16 10:22
19.枯れないシロ
2018/08/26 17:29
22.生き胆取り列伝②
2018/09/17 17:24
28.隴を得て蜀を望む
2018/10/21 05:36
33.ひなたの奇天烈な夢
2018/12/02 18:18
34.丁次の源泉
2018/12/10 20:50
35.巧妙に隠されたロッカー
2018/12/16 16:46
37.ヌシ
2018/12/23 16:17
38.命玉
2018/12/29 23:11
41.山の神のシンボル
2019/01/10 07:00
43.丁次のごり押し
2019/01/14 17:30
46.『入らず山』につながる
2019/06/02 14:04
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