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日和日和 -ひよりびより-  作者: 諏訪野ヒロ
6/10

日和-06 修復日和

まえがき


 今回は、みらいと日和の話にしようかなーって考えてます。(本文書く前にまえがき書いてるからあやふやです)

 思いついたら即採用ってかんじで書いちゃってるんで、最初のほうで5人がメインキャラって言ってましたが、6人に増えましたw今後も、思いついたらキャラ、増えるかもしれません。

「・・・和・・・日・・・日和・・・日和!」

「ふぇっ あれ?みらいは?というか、えっ???」

あれ、さっきまでコンピュータ室にいたような・・・あっ、夢かな。

「あれ、お昼?」

「何いってるの?日和は、朝からいつも通り寝て、今日は珍しく午後も寝てたんだよ」

えっ、やば。記憶がない。なんだろう。無意識のうちに昨日学校から帰って寝て、学校に来て、寝て、学校終わっちゃったのかな。もしくは単純に記憶が飛んだのかな。うーん、多分後者の方かな。多分。私、よく記憶が飛ぶことがあるから。いや、脳に障害があるとかってわけじゃないけど。

「えっと、今日って何曜日?」

「急にどうしたの?今日は水曜日だよ」

ですよね。もう一度火曜日なのかとちょっと期待してしまった。

「それより日和、みらいちゃんが呼んでるよ」

えーっと、とりあえず最後の記憶は合ってるみたいだな。たまに記憶が飛んで、その最後の記憶すら間違ったもになっていることがあるんだよな。

「日和せんぱーい!」

「ちょっとごめんよ、通らさせてね」

「あっ、えっと、あの、すいません」

あれ、やっぱり人見知りなのかな?教室の入り口の前で居て、クラスに入りたいクラスメイトに声をかけられて、震えて半泣き気味になっちゃってる・・・

 そういや、昨日はあんまり感じなかった(覚えてないだけかもしれないけど)けど、沙侑ほどじゃないけど、小学生か?ってくらいの身長で、風で飛んでいくんじゃないか?ってくらい小柄だからか、周りのクラスメイトが少し大きく見えるなw

「どうしたの?ぼーっとして」

「ん?あ、なんでもない」

「早く行ってあげなよ」

「そうだね」


「どうしたの?部活なら今日はないよ」

「助けてください!!!!私、転校してきたばかりで、頼れる人があんまりいないんです・・・」

「えっ」

何事!?事件だったら私、あんま役に立たないと思うけど・・・

「あの、昨日日和先輩に教えていただいたことを家でやってみようとしたら、私のパソコンが起動しなくなっちゃって・・・」

なるほど・・・その問題は、転校してきたばかりじゃなくても頼れる人は少ないと思うけど。というか、昨日、私、何をみらいに教えたっけ?

「具体的に何をやろうとしたの?」

自然に何をやったか聞くにはこれしかないだろう。

「表計算のソフトを使ってグラフを作ろうとパソコンの電源をつけようとしたら電源がつかなくて・・・」

なるほど、昨日私はグラフのやつを教えたのか。って、電源がつかないの、表計算関係ないな。

「どんなパソコンを使ってる?」

「お父さんが作った大きなパソコンです」

自作PCか。お父さん凄いな。まぁ、自作PCなんてパズルみたいなもんだけどね。

「じゃあ、お父さんが分かるんじゃないの?」

「お父さんは、海外に居ることがが多くて一年のうち家にいない時間の方が多いんです」

「なるほど」

「それで、日和先輩なら、何か知ってるんじゃないのかなと思って来たのですけど・・・」

確かに私は自作PCと言っていいのか分かんないけど、一応動作するまで組んだことはあるからなんとなくは分かるけど。動作確認はCPUファンが回転したことで確認がとれたってことなだけだけどね。廃棄予定のPCをバラして組み直しただけだからな。

「うーん、すぐに原因が分かるような問題じゃないな・・・」

「そうですか・・・日和先輩、あの、このあと予定ありますか?」

「いや、無いけど」

「できたら、私の家に来てくれませんか?」

「いいよ」

「ありがとうございます!」


「綾乃ー、みらいのパソコン直しに行くから先に帰っててー」

「分かった。あんまり自分流にカスタマイズしすぎないようにね。日和の標準は一般人がどれくらいか分からないけど、少なくとも、私からすれば応用の応用くらいのレベルなんだから」

「分かってるって」



「えっと、これがみらいの家?」

「そうです」

なんだこの豪邸は。控えめに言って豪邸だよ。これ。単純に私がこんな豪邸見ることがないからって訳じゃなく。いや、滅多に豪邸なんて見ないけど。

「お父さんってどこかの社長とかだったり・・・?」

「いやいや、社長といえば社長ですけどそんなに大きな会社の社長だとは思いませんよ。私も詳しくお父さんの仕事については分かりませんが」

社長ってだけでも充分すごいんだけど。というか、この自宅の大きさが会社の大きさを物語っちゃってるから。絶対有名な会社だよね。

「会社の名前って分かる?」

「確か、ongl (オングル) だったような・・・」

「お、ongl!?えっ、何を扱ってるの?」

「パソコン関連の物を作ってることぐらいしか分かりませんが・・・」

「えっ!?!?!?」

ま、待て。私が知ってるonglって名前の会社はただひとつ。世界的に有名な会社で、自作PC用のパーツとかを中心に扱ってて、大容量メモリやグラボ、そして、なんと言ってもHDDをSSDレベルの高速通信を可能にし、それでいてHDDとほぼ同等の価格で提供したあの超画期的なSSDとも呼べるHDDを作ったとかで有名な超大企業だよ。(要するに超画期的なものを作ったことで有名な会社)

「えっと、多分私も知ってる会社だと思うんだけど、もし私が思ってる会社なら、みらいが思ってるほど小さな会社じゃないよ。というか、世界的に有名な会社だと思うよ」

「そうですかね?私は、お父さんの仕事についてほとんど知らないのでなんとも言えませんが」

いやいやいや、もはやこの家が私のしってるonglだってことを言ってるようなもんだよ!?みらいって、世界的に有名な会社の社長令嬢ってことになるんだよね??


「し、失礼します」

「そんなに緊張しなくていいですよ、日和先輩」

「そ、そう?」

onglの社長の家ってわけだよね一応。海外の滞在時間が長く、そっちも家になっちゃってるだろうけど、ここも絶対onglの社長の家だもんね。緊張もするよ。


とりあえず、みらいの部屋に来た。うん、やっぱ豪邸だわ。部屋広すぎ。1部屋で、私の家の3分の2くらいの大きさはあるんじゃないかこれ。

「どうでしょうか?」

うーん、これ、ソフト的な問題じゃないとは思ってたけど、まさかコードが切れてるとは。一体何があったんだ。

「マザボと電源を繋ぐコードが切れちゃってるね。これじゃマザボに電気が通らないから起動するわけないね。ちなみに、中身を触ったことある?」

「ないです」

うそ、えっ、じゃぁ、どうやって切れたんだ?電源のコードって、結構太いのに。まぁ、いいか。

「ちょっと待っててね。確かこのコードなら、前に組み立てたときの余りが多分生きてるはずだから」

前に組み立てたことのあるPCは、廃棄予定のPCだったが、捨てたものは実際ほとんどない。使えるものは残しておこうと、とっておいたからだ。


「ふう、これで一応電源は入るかな」

「ありがとうございます!」

「いやいや、お礼はまだ早いよ?恐らく原因であろうものを解消しただけで、他にも原因があるかもしれないし」

まぁ、他の原因がないことを願うが。

・・・・・・・・・・・・・

「おっ、ついた」

よかった、原因は電源コードだけだったみたいだ。

「ありがとうございます!!!電源コード、いくらしますか?あと、お礼の分も含めて・・・」

「えっ、いいよいいよ、余ってたのを使っただけだし、お金はいいよ」

えっ、みらい、ものすごく驚いてる。

「そうですか」

お金はたくさんあったほうがいいだろうけど、既存のもので、しかも使用予定がないものを使っただけだから、さすがにお金はとれないよ。

「でも、何かお礼をさせてください!日和先輩が居なかったら、いつ帰ってくるか分からないお父さんが帰ってくるまでパソコンが使えなかったわけですし」

「んー、じゃあ、今度、私の家に遊びに来て。対価になるかどうかわかんないけど、私はそれで十分だから」

えっ、たったそれだけでいいの?という感じの表情のみらい。こんな豪邸に住んでて、(おそらくというかほぼ確信)onglの社長の家で育ってきたんだから、もっとすごいことを求められたりしてきたのかな。例えば、さっき私は断ったけど、大金をくれとかね。



「日和先輩って普段なにをしているんですか?」

「んー、大体、ゲームしたり、アニメ見たり、本読んだりしてるね」

「なるほど・・・」

「けどどうしたの?急に」

って、聞いてみたはいいものの、単に気になっただけだろうな。

「私、小さいころから人見知りがすごくて、家族以外とまともに誰かと話せたことが1度もないんです」

そういや、今日の昼間、クラスメイトに話しかけられて泣きそうになってたな。少しかわいいなと思ったのはここだけの話。

「でもなぜか、日和先輩とは普通に話せているんです」

確かに、泣きそうになるどころか、何の不自然もなく話せてるよな。

「そこで、私、日和先輩と何か共通の話題があればなと思ったのです」

まぁ、私、クラスの人がよく話してるテレビの話とか知るわけないしなwテレビなんてディスプレイとしか思ってないしwしかも、地上波でアニメ見れるならテレビを見れるようにするけど、こんな田舎で地上波でやってるアニメなんてなく、地上波のアンテナコードを買うのもめんどくさかったなどの理由で、私の家って地上波放送映らないんだよな。いや、映らせないようにしたとでも言うべきか。もちろんBSやCSは契約とか、パラボラアンテナ設置の手続きがめんどくさくて映らないしwそこにみらいが気づいたのか?まぁ、なんでもいいけど。

「なので、普段日和先輩がやっていることを勉強すれば、共通の話題が出来ると思って聞いてみたのですが・・・」

勉強するのはいいけど、それってオタクになります宣言みたいなものだけど、分かっているのだろうか。別に私は好きなものが違うだけで軽蔑されたりする理由がわかんないし、なにより、学校じゃ寝てて、私がゲームとかアニメとかが好きって知ってるやつもあんまりいないんだけどw

もし、何かいわれても、小学1年の時から培ったスルースキルを使えばいいだけの話なんだけど、小学1年のころから話すとめんどくさい相手とは基本、[聞かない・話さない・関わらない]をモットーに生活してきたから、いまさら誰かが私に話しかけようなんてそうそう思わないだろうが。

「えーっと、勉強するなら、私が知ってる知識とかも教えてもいいけど、一応忠告しておくよ。知りすぎたら、周りの人たちから避けられたり、最悪いじめられたりする可能性もあるけd」

「それでもいいです!というかもともと話せる相手いないんで!!」

もともと話せる相手いないって、自分で言ってて悲しくならないのか?無意識になのか?まぁ、いっか。

というか、みらいはかわいいし、避けられることはまぁまずそうそうありえそうにないけど。


「なるほど、大体分かりました」

習得はやっ。って、アニメは何見てるかとかぐらいしか話さなかったけど。

「えーっと、まず、日和先輩のおすすめのアニメを見るために、DVD買いますね!それから、本やゲームも・・・パソコンはまだまだ難しいので、ゲーム機のゲームをやるとして・・・」

ひとり言をいいながらなにか計画をたてているみらい。なんか言ってる内容からして、一気に全部やってしまおうって感じなんだけど、お金は・・・・・あっ、余裕だねw

「あっ、すいません」

「いいよいいよ、今日はもう遅くなったし、私はもう帰るね」

「はい」

帰る直前に連絡先の交換をして、豪邸を出た。


「ほんと、控えめに言って豪邸だったよな・・・」

なんてひとり言を言いながら、家に帰った。

あとがき


 後半に出てきた、[聞かない・話さない・関わらない]は、作者が実際に小学1年のころから続けてきていることです。基本、関わるとめんどくさい相手とは、関わろうともしません。まぁ、関わる必要のない人とも話すわけないんですが。なので、今では作中でも書いたように、小学のころ関わらないようにしてた相手は、何か用事でもない限り、話しかけてくることはまずありません。


 今回は、いつもより少し長くなってしまいました。いつもより約1.3倍の文量になっています。長くてもなお、最後まで読んでくださり本当にありがとうございます。


 最後に、毎度毎度、更新が長くなりすいません。次話や他の作品も見ていってくださると幸いです。

 それでは、次話でまた会いましょう(^ー^)ノシ

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