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初戦闘(テンプレ)

結構短いと思います。すいません。

(追記)

2/26改稿しました。

それからさらに2日後の昼下がり、俺達は相変わらず岩肌の道を歩いていた。その途中は魔物や盗賊の来襲もなく、のんびりと進んでいた。


「あとどれくらいで着きそうだ?」

「ん〜と、馬車で一週間くらいらしいからな〜・・・二週間ちょいくらい?」

「思ったより長いな。食料が持つか心配だな。」

「まーいざとなれば野生動物狩ればいいだろ。」

「このあたりに食料になる動物がいてくれればいいのだがな。」


そんな会話をしながら進んでいると、


「キャアーーーーーー!」


と、悲鳴が聞こえてきた。


「おお?」


もしかしてこれは・・・?


「まさかのテンプレか!?」

「らしいな。行くか?アルティ。」

「行くしかねーだろ!もし馬車があれば乗せて貰おうぜ」

「厚かましい気がするが、歩き続けるのも疲れる。賛成だな。」


そう言って俺らは声のした方へ走り出した。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーー


しばらく走っていると予想通り馬車の周りを盗賊風の男達が取り囲んでいた。護衛らしき者達も5人程いるが、盗賊はそのさらに5倍程いるようで、苦戦していた。


「くそっ、数が多いっ!」

「このあたりは盗賊が少ないはずだったのに!」


護衛達は盗賊達に比べて強いが、数が多すぎるために押されていた。

対する盗賊達は、


「『鉄血の牙』がいなくなっていた上に姫さんが乗った馬車に出会うとは、ついてるぜ!お前ら、とっととこいつら片付けて姫さんさらっちまおうぜ!」

「「「おう!」」」


なんかすごいやる気に満ちていた。ってか『鉄血の牙』ってなんか記憶に覚えがある名前だな・・・


「壊滅して5日しか経っていない筈なのに知られるのが早いな・・・」


ああ、ライオルドの盗賊団か。多分『鉄血の牙』がこのあたりでは幅をきかせてたんだろう。


「とりあえず助太刀しようぜ」

「了解だ。」


ライオルドは近くの盗賊に後ろから走って近づくと思いっきり背中を袈裟斬りにした。この体の記憶があるお陰で剣を上手に振るえるし、人を殺すことに対する躊躇いも少ない。傭兵と盗賊だったしな。


「ぐわぁっ!?」


その盗賊は悲鳴を上げ倒れ込む。その声にに周りの盗賊が振り返った直後、俺が無詠唱で『アイスランス』という水属性の魔法を放った。氷の槍が盗賊を貫く。


「がはっ!」

「なっ、テメェら何もんだ!」


盗賊がそう聞いてくる。さてどう返そうかと考えていると


「俺達は通りすがりの旅人だ!悪人共は成敗してくれる!」


と、ライオルドに先を行かれた(口上が盛大なブーメランな気もするが)。多分反射的に返したんだろうがなんか悔しい。八つ当たりで近くにいた盗賊に『ファイアランス』!


「うわぁっ!?コイツ二属性の魔法を!?」

「しかも無詠唱かよ!」


魔法で敵を倒すってなんかファンタジーっぽくて楽しい。ライオルドはどうかな?と思いちらっと見ると、


「ぎゃあああああ!」

「ぐわあああああ!」

「俺の腕がああああ!」


とんでもない勢いで大剣を奮って盗賊達を切り刻んでいた。ライオルドの剣は両手剣の中でもかなり重い部類に入るのにまるで棒っきれを振り回すかのようだ。どんな馬鹿力だよ。


「っ!俺達もやるぞ!」

「「「おお!」」」


思わず惚けていた護衛達も我に返り動き始めた。その後は、あっという間に盗賊達を打ちのめしてしまった。流石に三属性以上使うのはあまりにも目立つと思い至ったので水と火以外の魔法は使わなかった。


こうして俺らのテンプレな初戦闘は終わったのだった。

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