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現状把握②

(追記)

2/26改稿しました

『さて、2人の溝を軽く埋めた所であなた達に改めてやってもらいたいことを話しましょうか。』


木崎についての話が終わり、リーバラスがそう切り出す。


「なんか今ので台無しになったような・・・確か俺らの目的は神々が狂った原因の究明と解決だったか?」

『そうです。ただ、そのためにももう少し詳しくお話しした方がいいと思いまして。まずは神について話しましょう。』


そこで一旦文字が消え、今度は図が出てきた。丸がピラミッド型に下から5、4、3・・・と並び、合計で15個ある。


『神にも位があります。位は五段階に別れており、ピラミッド型になっています。ちなみに私は真ん中の第三位階です。』


その文字が浮かび、真ん中の丸の一つが光る。


『神は全部で15柱います。第五位階が5柱、第四位階が4柱と、その位階の数字と同じ数の神がいます。』

「神ってそんなにいるのか・・・もっと少ないかと・・・」

『神の数や位などは世界によって変わります。あなた達のいた世界には一柱もいませんが。』

「それは何か理由があるのか?」

『魂の源泉ですからね。支配することで他の世界へ影響が起きかねないのです。なので基本的に神がいないのです。話を戻しますね。まずは第五位階の神を紹介しましょう。』


一番下の五つの丸が左から光っていき、それと同時に名前が浮かぶ。


『炎神ロニア、水神ティリウス、風神カナヤ、土神グレオム、雷神デュロスの5柱です。この5柱は所謂属性を司る神々です。』

「属性神は最下級なのか。」

『最下級といえども神なのでかなりの力を持っていますよ。次は第4位階です。』


下から二段目の丸が同じように光る。


『剣神ヴァンツ、槍神リューズ、弓神ティラス、盾神ゲイオスの4柱です。彼らは、武器神と呼ばれています。』

「武器神の方が属性神より強いのか?」


少し以外そうに翔太が尋ねる。


『ええ、純粋な強さでは武器神の方が強いです。ただし、条件によってはひっくり返るくらいの差です。次は第三位階です。』


真ん中の丸が光る。


『まずは私、転生神リーバラス、次に審判神ルベド、最後に魔法神ヘルペスです。我々はまとまった呼び名は特にありません。ちなみに強さはそれぞれ大分違います。』

「具体的には?」


と木崎が尋ねると、


『まず私は最弱レベル、ルベドが5と4の間あたり、ヘルペスが3と2の間といったところですかね。』

「お前最弱なのかよ!」

『基本的に魂管理してるだけのようなものですからねー。神の位は大抵は強さで決まりますが私やルベドなど重要な役割を担ってる神は特別に位が高いのです。まぁ、まともな神が最弱の私だけという現状は受け止めてくださいね?』

「なんかやっぱり不安だ...」

『翔太さんは文句が多いですね。一応私でも今のあなた達くらいなら瞬殺出来るんですよ?』

「そんなんで他の神正気に戻せとか、前途多難じゃねぇか・・・」

「おい、2人ともそんなこと言ってる場合じゃないだろう。リーバラス、話を進めてくれ。」

『あ、はい、次は第二位階です。』


上から二段目が光る。


『第2位階は輝神テラスと闇神ジオスです。基本的にこの2柱は対立していますね。』

「光と闇だもんな。」

『まあそれだけが原因という訳ではないのですが・・・最後です。』


ピラミッドの頂点の丸が光る。


『第一位階の神は、創世神ティファログです。あ、彼は正確には狂気に染まってはいません。ギリギリ耐えてます。』

「あれ、お前しか残ってないんじゃなかったのか?」


翔太が当然疑問に感じ質問する。


『彼は創世神ですよ?狂気に染まってたらもうこの世界終わってますよ。ギリギリ耐えているからこそなんとかこの世界が保たれているのです。ちなみに他の神が狂っている情報を教えてくれたのも彼です。』

「そうなのか・・・ん?」

『どうかしました?』

「今思ったんだが、そんな神を狂わせる程の力がある奴がいるなら直接神を滅ぼせばいいんじゃないかと思ってさ」

『分かりません。と言うよりこの事態が意思あるものが起こしたかどうかすら分かりませんから。』

「それを調査するのも俺らの仕事だということだろう。」

『そういうことです。』


そこでピラミッドの図が消える。


『さて、取り敢えず全ての神々を紹介出来ましたね。次は優先して正気に戻してほしい神について教えます。神にはそれぞれ司る能力があります。そして神を正気に戻せばその司る能力を使って我らに味方してくれるでしょう。』

「つまりその能力で先に使っておけるようにしてもらえば有利になる神を教えてくれるということか。」

「それは当たり前だよな」

『そーゆーことです。まずは一番優先してほしいのは魔法神ヘルペスです。』

「そいつそれなりに強くなかった?」

『はい、私の√9倍位には強いです。』

「普通に3倍って言えよ!」


ここまでの話が真面目な雰囲気だったのにこの発言で崩れた。


『さっきから真面目な話が多すぎてつまらなかったんですよ。ただでさえ話すのが苦手なのに真面目な話ばかりとか嫌になってきますよ。我慢の限界。』

「だからって前触れなく変なボケかますな!てかお前我慢してんのが分かりづらいんだよ!」

『いいじゃん別になんか文句あるの?』

「何故急にタメ口!?」

「・・・この神様に常識とか求めたり空気読めなどと言う方が間違ってるのではないか?」


翔太はため息を吐き頭を抱えた。この短い付き合いでこの神様の残念さが分かった気がした。


「もういいや・・・で、なんで魔法神?」

『彼はその名の通り魔法を司る神です。彼を正気に戻せば、念話を盗聴される事がなくなり、指示を出しやすくなります。さらに、魔法は世界のどこにでもあるので彼は世界のいろんな所に力が及ぶため、あなた達の手助けをできる場所が増えます。』


この世界における魔法は、人間はもちろん、魔物、精霊など、さらに自然現象によって魔法が発動されている所まであるのだ。


「確かに念話が出来ると便利だろうな。そういえば、魔法は誰にでも使えるのか?」


ライオルドは魔法を学んだことが無いため記憶が無くその辺りのことは木崎には分からなかった。


『それh「魔力自体は誰にでもある。だが、魔法が使えるかどうかは才能による部分が大きく、さらに魔法式を理解していないといけないんだと。」


翔太がリーバラスの言葉を遮り質問に答えた。


「そういえばお前のからだは魔法剣士だったな。」

『説明役盗られた・・・』

「お前喋りたいのか喋りたくないのかどっちなんだよ。」

『だったら魔法についてはあなたが全部説明しなさい。(ぷんぷん)』


リーバラスは拗ねて説明役を翔太に押し付けた。必要ない擬音付きで。


「お前なぁ・・・まあいいか。この世界の魔法について説明するわ。」

「よろしく頼む。」

「まず魔法ってのは魔法式ってものを使って魔力を魔法陣に変換して、そこから現象を呼び起こすことを示す。」


翔太は地面に適当な図を書いて説明し始めた。


「魔力ってのはまー簡単に言えばゲームで言うMP的なものだ。これの正体とかは未だに研究途中でしっかりとは判明してない。分かってることは、魔力は精神と深く繋がっているってことくらいだな。だから個人個人で魔力の性質や量には差がある。」


魔力の文字を書き、説明した事を纏め下に書き連ねる。


「次に魔法式。これは魔力をどんな魔法陣に変換するのかを決定するための式だ。基本的にこの魔法式によって魔法の強さが決まるから、魔法のかなめと言うべきものだ。」


魔力の文字から右矢印を引っ張り、そこに魔法式と書き同じようにその下に説明を書いた。


「魔法式はそこに魔力を流せば理論上は誰でも魔法陣を展開出来るが、もちろん出来ない場合もある。とゆーか出来ない場合の方が多い。原因はさっき言った魔力の質や量によるものや、イメージ力の不足などだ。」


魔力の質や量についたところを丸で囲み、魔法式に矢印を引く。


「その原因のうち魔力の量が足りない場合が7割を占める。しかもこれは初級の攻撃魔法での割合だ。つまり、だいたい魔法が使えるヤツは3割程度だということだ。」

「そんなに魔法を使える奴は少ないのか?」

「使えても強い魔法が使えるとは限らないから魔法使い自体は1割らしいぞ。」

『具体的には38057922人ですね。』


そこで図のすぐそばにリーバラスの文字が浮かび上がってきた。


「おわっ急にでてくんなよ!」

『あ、たった今38057919人になりました。』

「そんな細かく報告せんでいいわ!」

「おい、翔太に説明を任せるんじゃなかったのか?」

『単なる補足ですよ。気にしないでください。』

「そーかよ・・・じゃあ、続き教えるぞ。最後に魔法陣だ。」


図に同じように魔法陣と書き加え、説明していく。


「魔法陣は魔法式を使い構築された魔法の性質、規模、属性などを示すものだ。この魔法陣自体はなんか効力を持っている訳じゃない。」

「その魔法陣を見ればどんな魔法が使われるのか分かるってことか?」

「ああ、時間を掛ければ魔法陣から魔法式を読み解くこともできるみたいだ。ただ、戦闘中とかには詳しくは分からない。魔法式の規模は魔法陣自体の大きさ、属性は魔法陣の色で判断出来るがな。」


そう言って翔太は顔を上げた。木崎はふと疑問に思ったことを聞いた。


「魔法の属性とはどのようなのがあるんだ?」

「まずは基本属性と呼ばれる魔法に火、水、雷、風、土、光、闇の7つがある。そして補助系魔法に回復と付与、生産系魔法に錬金や鍛冶があって、その他に無属性や召喚、精神魔法などがあるな」

『それに加えて時空魔法や古代魔法、死霊魔法などがありますね。』

「まーそのあたりは全然使えるやついないけどなー。」

「なるほど、よく分かった。」


木崎はついでに気になったことを訪ねた。


「お前はどんな魔法が使えるんだ?」

「俺?いや、その・・・分からん。」

「何?」


結果、全く予想外の答えが返ってきて驚いた。


「その体の記憶があるんだろう?何故分からないんだ?」

「あーさっき言ったと思うんだけど、魔法って精神と深く結びついてる訳でさ。この体が使ってた魔法は元々ルティナだから使えていた魔法なんだ。だけど今は俺がこの体を動かしているから使える魔法の属性が変わっている可能性が高いってわけだ。」

「なるほど、そういう事か・・・」


木崎はその説明に納得し、次の疑問について訪ねる。


「詠唱みたいな奴は必要ないのか?こういう魔法とかはファンタジー系の小説とかで詠唱が必要、とかあったりするが」

「あーそれなんだが、基本的には詠唱をしているみたいだ。魔法式から魔法陣を展開させるのには強いイメージ力みたいなもんが必要で、それを補うために詠唱することが多いらしい」

「なるほど、ということは・・・」

「ああ。ご察しの通り強いイメージ力があれば詠唱なんて必要ない。ちなみにそういった技術のうち魔法名だけを詠唱するのが『詠唱短縮』それすら必要としないのが『無詠唱』と呼ばれている。理論上はイメージ力さえちゃんとあれば詠唱ありと威力は変わらないらしい。」

「なるほど・・・」


要は魔法はイメージ力が大事だということであった。


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