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情報収集②・・・じゃない。

この後に続けて書いていたら物凄く長くなりそうだったので、キリのいいところで切らせて頂きました。そのせいで短いです。


昼食を食べ終わり、俺たちは情報収集するために外に出た。今回は二人で別行動をすることになっており、市場はライオルドが、その他を俺が担当することになった。その他と言うのは鍛冶屋とか一部の雑貨屋とかは市場とは別の所にある。そういった所へ行って、何でもいいから情報を集めて来いと言われた。

・・・当然だが、そんな所から俺達が欲しがってるような情報が手に入るとは思えない。多分、放置してたら魔法の実験したりして目立つし、だからと言って市場に一緒に連れて行ってもあまり役に立たないだろうから名目上だけ情報収集して来いと言ったのだろう。

要は、厄介払いである。

・・・まあ無口キャラにしてしまったせいで情報収集しづらくなったし、魔法に関しても前科があるし・・・なんも言えねぇ。


そういうわけで、今は適当に街の中をぶらぶら歩き回っている。この世界がゲームみたいにレベルがあるんだったら外行って魔物狩りして来るんだがなー・・・


そんなことを考えつつ歩いていると気づくと街の中心部・・・領主の館の近くに来てしまった。

あー、無心で歩きすぎた。ここには特に用事はないしそこら辺の脇道にでも入ってみよ。この街治安良い方らしいから変な輩に絡まれる確率も低いだろうし・・・


それフラグじゃね?と、自分の思考にツッコミを入れつつ俺は脇道に進んでいった。



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー



・・・・・・どうやら俺は、フラグ建築士の才能があるらしい。なんと路地裏で誘拐現場を目撃してしまったのである。


「何をしてる、早く詰め込め!」

「分かってるよ!だが、なかなか暴れやがる・・・」

「早くしねぇと誰か来るぞ!」


数人の男達が大きい袋の中に少女を連れ込もうとしている。男の中の一人がロープを持って待機しているので、あれで袋の口を縛るつもりなのだろう。


そして・・・誘拐しようとしている少女が問題だ。


(なんで外にいるんだよ・・・・・・フィオナ・・・!)


そう、領主の館にいるはずのフィオナが誘拐されそうになっていたのだ。護衛も見当たらないし、まさか脱走してきたのか?

とにかく・・・このまま傍観しておく訳には行かない。さて、どうやって助けようか・・・


男達は合計五人いる。剣で斬りかかっても数人残るしフィオナを人質にされるとまずい。なら魔法か。

俺はその場で氷の魔法を発動寸前で停止、魔法式を活性化させ、そのまま改造、『指定した対象内に存在する水分を凍結させる』魔法を作り出す。名前は・・・『フロスト』でいいや。


俺は早速『フロスト』を五人の男を対象にして発動する。するとー


「ん、何か寒くねぇか・・・?」

「本当だ、寒ぃ・・・いや待て、これは異常だ!」


男達は寒さを訴え始め、そして、


「さ、寒い!あ、あああ、足が動かねぇ!」

「うあああ・・・もう、体、が・・・」

「ひいぃぃ・・・嫌だ、嫌だあぁぁぁ・・・」


徐々に徐々に、凍っていった。

・・・何この魔法、えっぐ。凍結速度を早めるか・・・嫌でもそうすると消費魔力増えるし・・・って今はそれどころじゃないな。

俺は氷像と化した男達を押しのけ、パニックになって上手く袋から抜け出せてないフィオナを袋から抜き出してやる。


「で、出れた!ありがとうございま・・・あれ、アルティア様?」


自分を助け出した人物が俺だと気づき、驚いた表情をする。俺は取り敢えず、彼女がこんな所にいる理由を聞くことにした。


『何でこんな所に?』

「あ、ええと・・・実は、領主の館を抜け出して来ちゃったんですよ・・・あはは・・・」


すぐに白状した。素直過ぎじゃないか?ってか攫われそうになってたんだからあはは・・・で済ますなよ。


『危ないから、直ぐに戻った方がいい。』

「ええと・・・まだ、戻りたくないです。」


・・・何を我儘を言っているのか。フィオナは脱走して何がしたいんだ。なんかちょっとイラついてきたぞ。


『何で?』

「それは・・・」


フィオナは少し目を逸らし何か考えた後、こちらに向き直り、


「・・・貴方とお話がしたいからです。アルティア様。」


はっきりとそう告げた。・・・俺?



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


あのまま男達の氷像がある場所で話し続けるのもあれなのでひとまず場所を移すことにした。先程より領主館に近い脇道だ。

移動途中に気が付いたが、あの男達、一人残しておけばよかった、何でフィオナを攫おうとしたのか聞けないじゃん・・・


まあ今はそれは過ぎたことだ、それより今に集中しよう。


『それで、私にどんな話を?』


俺は場所を移して直ぐにそう問いかける。早いところ話を終わらせて領主館に返したい。俺の問いかけに対し、フィオナは少し目を閉じ深呼吸した後、目を開け、





「・・・・・・実は、私には、お姉様がいたのです。」






その言葉を、告げた。







(・・・え?)



俺は思わず驚愕に目を見開く。何故ならその姉と言うのは俺の転生したこの体、ルティナ・ラナフォードのことなのだから。だが、彼女はその人物がいた事を隠していたはずなのだ。


『第一王女と名乗っていたと思うが。』


そう、確かに言っていたはずだ。その時ルティナのことを隠しているのかと思ったことも覚えている。


「ええ・・・申し訳ありませんが、それは嘘なのです。」


それなのにここで真実を言った。それが意味することは・・・まさか。


「・・・本題に入る前に、少し昔話をしましょうか。」


フィオナはそう告げ、宣言した通り・・・昔話を始めた。

10年前、ルティナが祖国から逃げ出すことになった・・・あの悪夢の一日のことを。


表現方法が間違っている所が無ければ良いのですが・・・

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