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魔法の鍛錬と情報

どれくらいの人がこの作品を覚えてくれているのか分かりませんが、お待たせしました。申し訳ありませんでした。

あと今までの話を全て改稿しました。

時間に余裕が出来たので続けますがいつまた更新が止まるか正直分かりません。

それでも良ければ、稚拙な作品ではございますが、これからもよろしくお願いします。

俺達は大体朝の6時くらいに起きた。顔を洗い(2階に洗面所みたいなものがある)下に降りて朝食を食った。その時のレグルスの顔は酷いものだったが放置した。その後部屋に戻り今日の予定を話し合うことにした。


「フィオナのことを調べるって決めたのはいいけど具体的にはどうやって調べればいいんだ?」

「まずは確かラナフォード王国だったか?そこで最近何かあったのか調べればいいんじゃないか?」

「そうだな、何か起こってるならここまでフィオナが来る理由が分かるかも知れないし。ただなぁ・・・」

「情報収集は苦手か?」

「うん、苦手」

「それなら仕方ない、俺が情報収集しておくからお前はどこかで魔法や剣術の練習でもしておけ。」

「分かった、情報収集頼んだぞ!」



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー



そういう訳で俺はまず魔法の練習をすることにした。まあ練習というより実験の方が近い気がする。

俺が試してみたいのは


①同時に何重発動まで出来るのか

②複合魔法みたいなのは出来るのか

③魔法式の改良が出来るのか


の3つかな。俺は街の外れの誰もいない空き地まで移動し、実験を始めた。

まずは①だ。これはとにかく限界までやってみるだけなので簡単だ。とりあえず全て火魔法の最下級、「ファイア」で試してみる。火と火の間に仕切りがあるイメージをして火の玉を大量に生成する。

途中から最初に作ったイメージが弱くなり最初に作った火の玉が消えてしまった。その時生成していた火の玉は15個である。

ぶっちゃけこれはチートだよね?グラハムさん(あの魔法を教えてた騎士)曰く宮廷魔術師ですら二重や三重発動が限度らしいので、人前で使うと100%騒ぎになるだろう。こりゃ奥の手だな。


まあ問題点が無いわけでもない。この同時発動、普通にファイア15発発動するよりも少し多めに魔力を消費する。なにより最下級のファイアといえども15発も発動するのだ、魔力の消費量は決して低くはない。

しかも集中力が切れると同時発動の数はもちろん減る。動き回りながら15発同時発動は無理である。


まあ①の実験結果はこの通りである。次は②だ。まずは単純に二つの魔法のイメージを混ぜ合わせてみるが上手く行かない。まあ火と風のイメージを混ぜてみたのだが出来損ないのファイアとウィンド(風魔法最下級)が生成されるだけであった。魔法陣もファイアとウィンドのが二つとも出てきただけだ。

今度は混ぜた後に火炎旋風が起こるようなイメージをしてみる。すると赤と緑が混ざった魔法陣が生成される。一応周りを確認してから発動してみる。すると半径4メートル、高さ6メートルの炎の竜巻が巻き起こった。しかも約30秒もの間消えなかった。多分これはかなり強力だ。「ファイアストーム」とでも名付けるか。

ただ、欠点もありかなり魔力を使う。火炎旋風1発で魔力1割といったところだ。最下級魔法2つの複合でこれなのだ、複合魔法は乱発出来ないだろう。

後は他の組み合わせを試してみた。結果は


「ファイア」+「アース」=「ラヴァ」

溶岩の玉を飛ばす魔法


「アース」+「ウィンド」=「サンドストーム」

砂嵐を起こす魔法。ファイアストームと範囲は同じ


「サンダー」+「ウォーター」=「エレキスプラッシュ」

帯電したウォーターを放つ魔法


そして


「ファイア」+「ウォーター」+「ウィンド」=「スチーム」

高温の水蒸気を発生させ飛ばす。喰らうと悲惨なことになりそう


この四つが作れた。名前は自分で付けた。これ以上は魔力が足りず作成出来なかったが三つの魔法を合成出来るとは思わなかった。最初はファイアとウォーターのみでやろうとしたが火と水なのでイメージが上手く行かなかったので試しにウィンドを混ぜて水蒸気のイメージを作って見たのだ。

結果、完成はしたが魔力が尽きた。魔力が切れたせいか少し倦怠感を感じる。

もう複合魔法を使う程魔力が残ってないので③の魔法式の改良に取り掛かる。ファイアを発動寸前にすると魔法式が専用の領域で活性化するのでそれをそのまま書き換えて行く。魔法式には魔法の効果について書かれているので、それを組み替えるだけである。



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


あれから時間が経ち、俺は今若干広くなった空き地でラディオルに正座させられていた。


「一体何をしたらこんなことになるんだ?いくら周りに人が住んでいなかったからとしてもやり過ぎだ。あんまり目立つと他の神に勘づかれるかもしれないんだぞ?」

「すまん・・・魔法式の改造に成功してテンションが上がってしまって・・・」

「だとしても自重くらいしろ!全く、家を2軒潰す(・・・・・・)なんて・・・何事かと思ったぞ」

「はい・・・すんませんでした・・・」


俺は魔法式の改造に成功したのだが、性能がかなり良くなったので調子に乗ってちょっと強力な魔法を発動してしまい、結果として廃家を2軒潰してしまったのである。これからは調子に乗らないようにしよう・・・


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


そしてまた宿に帰ってきた。なんかレグルスが復活していたが無視して部屋に戻る。


「それで?情報収集の結果はどうだったんだ?」


部屋に入りベッドに腰掛け、ライオルドに尋ねる。


「そうだな、まずはこの街で最近起こったことに関する情報から話していこう。」


それらを纏めるとこう。


〇フィオナは今は領主の用意した高級宿に泊まっているらしい。

〇魔法神ヘルペスの加護を受けた高名な魔法使いがこの街にいて、フィオナはその人物に会いに来たという噂がある。

〇今日に限り遠くで火柱が立ったのが見えたらしい。


「・・・最後俺だわ。」

「噂になってるじゃないか・・・」


途中で調子に乗って作った魔法が目撃されたな・・・


「お前はそんなに強い魔法が使えたのか・・・?」

「ん?いや、新しく作った。なるべく低コスト高威力のものを。」

「そんなに簡単に魔法は作れるものなのか?」

「こう、魔法式の意味を解析して、組み直してやれば意外と簡単に・・・」


情報そっちのけでそんな話をしていたら。


『(机の上に文字)ちょ、そんな簡単に魔法って作れるものじゃ無いはずですよ!?そもそも魔法式の解析なんて普通式の表す意味を一部解析するのに数年かかるものなんですよ!?』

「「え?」」


唐突に表れたリーバラスに突っ込まれた。


「え?でも現に俺が半日くらいで作っちゃった訳なんだけど・・・」

『あなたがおかしいんです!ルティナさん、前世超頭良かったりしませんでしたか!?』

「え?いや、そんな事は無いけど。」

『ではなんででしょう・・・どうやって魔法式を理解していたのですか?』

「いや・・・そもそも、魔法式って読めないものなのか?」

『・・・え?何ですかその天才の発言・・・』


と言われてもなぁ。


「ルティナの記憶でも魔法式普通に読んでたけどなー・・・」

『あっなるほど!元々のルティナさんの方が天才だったのですか!』


ああそういうことか。そういやルティナはそういうものだと認識してて魔法を習ったことは無いみたいだったな。十歳で家出たし。魔法についての知識もあくまで結構広く知られてるレベルのものしか知らないし。だから自分の異常さに気づいて無かったのか。それを二人に伝える。


『なるほど・・・それだけ魔法を自由に作り変えられるのならば、凄い魔法を作りヘルペスに見せてやればもしかしたら正気に戻るかもしれませんね。』

「え、そんな単純な話なのか?」

『ヘルペスは今、人間を滅ぼすための魔法を作ろうとしていますが、その理由も『これまでにないほど難易度の高いものだから』という理由でした。以前はそんな魔法の研究はしなかったのですが、正気を失ったために作り始めたのでしょう。そこにその魔法よりも作る難易度の高いであろう魔法を見せてやれば、そちらにしか意識が行かなくなるのではないかと思われます。あのひと、とんでもない研究馬鹿なので。』


・・・何となくヘルペスがどんな性格してるのか想像出来てきたんだけど。


「なるほどな・・・だが、それもヘルペスに会えたらの話だ。そのためにさっきの情報について話し合うぞ。」


完全に俺は情報について話し合うのを忘れていたのだが、ライオルドは忘れずちゃんと覚えていた様子。


「まずはフィオナ姫のことだが、前にリーバラスはヘルペスの気配がしたと言っていたな?」

『ええ、確かにしました。勘違いはありませんね。』

「そしてそのフィオナ姫はヘルペスの加護を持つ魔法使いに会いに来たと。」

「明らかに何か関係あるよな。目的までは分からんが・・・直接その魔法使いに会いに行くってのはどうだ?」

「リスクが高いな。ヘルペスの加護が付いているということはヘルペスに俺達の存在がばれる可能性がある。」

『いくらヘルペスが研究馬鹿でも私の加護が付いている人物がいることを察知すれば他の神にも伝えるでしょうし、直接会うのはおすすめ出来ませんね。』


やはり直接会うのはリスク高いか。となると他に思い付く手だが・・・


「その魔法使いか・・・もしくはフィオナを尾行して何をしようとしているのか探るとか?」

「探るならそれしかないか。慎重に一旦放置するという手もあるが・・・」

「ルティナの妹が関わってんだ、それを放置していくというのはこの体の元々の持ち主に失礼だ。狂った神と関わることにもなりそうだし、放置するって選択肢は俺の中には無いな。」

「それもそうだな・・・分かった、ならば魔法使いの方を俺が探ろう。お前はフィオナ王女の方を頼む。」

「分かった。・・・ありがとうな。」


ライオルドは俺の感謝の言葉を聞いて・・・何故か気まずそうに僅かに目を逸らした。


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