宿の外見の理由
久しぶりの投稿です。相変わらず不定期ですみません。
(追記)
2/26改稿しました。
これからの方針を決め終わる頃にはもうすっかり夜中になってしまった。現在8時である。
『とりあえず飯にしねーか?』
「そうだな。流石に腹が空いてきた。」
念話に戻したのには突っ込まないか。多分めんどくなってきたんだろう。
俺らは下に降りて夜食をとることにした。するとレグルスが直ぐに近寄ってきた。もう既に立ち直ってる様子である。
「おーアルティア、飯食いに来たんか?」
こいつ、ライオルドのこと眼中に無いのか?俺にしか声かけてこないんだけど。
「ああ、夜食を頼みに来た。どんな料理だ?」
そして代わりに答えるライオルド。レグルスが非常に嫌そうな顔をしております。
「なんや、ワイはアルティアに聞いとんのや、テメーはすっこんどれ!」
「悪いがアルティアは会話が苦手でな、滅多に喋らなず、あの文字を浮かせるくらいだ。だから代わりに俺が喋ることが多いんだ。」
「ぬっ・・・そ、そーなんか?」
頷く俺。項垂れるアホ。ていうか諦めて無かったのかよ。
「(ボソッ)くそう・・・アプローチしまくって好きな人より好感度を上げて彼女にしたかったのに・・・」
寝取りとかマジでやめれ。つーか聞こえてるぞ。するとライオルドが前に出て
「アルティアが欲しければ俺を倒していけ。」
などと言った。うん、兄妹設定あるからそれ使えるんだろうけどなんかやたら恥ずかしくね?
『(念話)おいそれ恥ずかしくねーのか?』
『(念話)兄妹設定の時点で今更では無いか?』
『(念話)まー恥ずかしくないならいいけど・・・レグルス君がなんか凄い殺気発してるよ?』
『(念話)何?』
ライオルドが「俺を倒していけ」と言った瞬間レグルスからとんでもない殺気が出てきた。
項垂れたままだった顔を上げると・・・そこには覚悟を決めた漢の顔があった。
「お前を倒せば・・・いいんやな?」
ちょっ、レグルス君本気なの?やばくね?なんかオーラ出てるよ?
「お前を倒せば・・・・・・いいんやなあああああああ!?」
叫び殺気を立ち上らせるレグルス君。うわーどっかのスーパー戦闘民族みたいに髪が逆立ったよ。
『(念話)・・・ミスったか?』
『(念話)・・・ミスったね。』
「覚悟はいいかァ・・・?行くぞおおおおオオオーーーーー」
そして彼は雄叫びを上げこちらに飛びかかろうとしてーーーーーーーー
「ーーーーーおおおぉお!?」
ーーーーー近くの椅子に引っかかってずっこけた。カッコ悪っ!?
「・・・・・・」
「・・・・・・」
「・・・・・・」
・・・・・・沈黙が痛い。
「・・・や、夜食を用意してくるわ・・・」
あ、逃げた。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
その後レグルスが顔を真っ赤にした状態で飯を持ってきた。メニューを簡単に言うと黒パン、何かの野菜のスープ、魔物の肉のステーキの3つだった。ちなみに何の魔物かというとミドルボアとかいう魔物の肉らしい。まあ、イノシシの魔物である。スモールボアとジャイアントボア(どちらも魔物)の間くらいの大きさだからこの名前のようだ。
ちなみに肝心の味だが・・・
「『美味いな・・・』」
相変わらずこの宿屋の外見と中身が合っていない。いや、サービス悪いよりいいんだけどそこは外見もよくしろよって思うんだよね。あ、この『美味いな・・・』は心の声な。
「どや?ワイの作ったメシはうまかろ?」
「ああ、この宿屋の外見からは想像出来ない味だな。」
ライオルドも同じことを考えていたようだ。
「いやー昔は外も綺麗やったし、従業員もおったんやで?やけども、一回面倒い奴らに宿ボロボロにされたり変な噂流されたりして商売上がったりなんやわ。」
「それで宿屋を直す金も従業員を雇う金も無いと?」
「せめてお客さんがちゃんと休めるように部屋だけは綺麗にしたけどな〜」
こいつ俺に対しての行動が目立って阿呆に見えてたけど宿屋の経営者としては立派な心構えをしてるんだな。阿呆は撤回しようか。あ、そういえばどんな噂なのかな?
『その噂とは?(文字)』
「おっ?アルティア噂に興味あるんか?ええわ、教えたる」
レグルスはそう言うとライオルドに向けていた顔をこちらに向ける。反応が露骨。
「その噂っちゅーのわ『あの宿に行くと不味い飯と汚い部屋を提供される』ってもんや。全く根も葉もない噂流しよってからに・・・」
いや、どう考えてもおかしい。こんなにサービスがいい宿屋にこんな噂が流れるはずがない。というか流れても利用客に否定されるはずだ。
これはあれだな、偉いところから圧力かけられた的なあれだな。ん?ライオルドから殺気が漏れてるな。こういうの許せないタイプか。
「その噂が流れる前に、お偉いさんと揉めたりはしなかったか?」
「お?よくわかるな、おめーの言う通りなんや、でっかい宿屋の店主がうちの店に難癖つけてきおったからな、軽くボコって簀巻きにしてそこら辺ほっぽっといたんよ!」
ハイ原因確定。つーかやっぱりコイツ阿呆なんじゃねーだろーな。お偉いさん怒らせたらダメだろ。
「全く、贔屓にしとるお客さんのことを貶しよってからに・・・何度思い出しても腹立つわ〜・・・」
めっちゃいいやつだった。なんかコイツの話を聞く度に評価が変わるんだけど。単に俺が簡単に評価変えすぎなだけかな?
俺がレグルスをじっと見ているとそれに気づき顔を赤らめ、
「まっ、とにかくワイはアンタらみたいに仕事を褒めてくれるお客さんがおるだけで満足や!」
最終的にこういって満面の笑みで締めくくった。その笑顔を見てやっぱりこいつはいい人なんだなと思った。
・・・まぁ、その視線を俺の胸元あたりに向けてなければよかったんだけどね。台無しよ。
なんかどうでもいい話が思いつきますね・・・




