中編
「おっし、ココで雪合戦を始めるぞ」
「おう、望むところだ」
「お前が負けたら、雪に頭だけ埋めてくれよ」
「だからそれやめれ!!」
今俺達は旅館の裏側にある駐車場に来ていた
女将さんにココなら雪合戦していいと言われて来たのだ
「…小岩くん、なんであんなに張り切ってるんだろ?」こそっ
「裕吾って意外と勝負好きなところあるからねー…」
「さてチーム分けはどうする?」
「じゃあ、小岩チームと小月チームで3:3で分かれない?」
「よっし、じゃあジャンケンで決めよっか」
ジャンケーン!!
結果…
○小岩チーム
小岩、城崎、高井戸
○小月チーム
小月、尾久、黒磯
となった。
「あぅ、正孝と分かれちゃった…」
「でも高井戸さんはこっち来て正解だと思うよ」
「どうして?」
「あっちはカオスルートだから」
『ちょっ!?カオスて!?』
「さて、ルール説明するよ~。制限時間は10分、フィールドはこの駐車場で敵チームに当てられるとアウト、味方にも当てたらアウトだよ。ちなみに雪玉に細工はナシだからね」
「まぁそれが妥当だろうな。石とか入れられたら堪らんしな」
「尾久、お前変なの入れんなよー」
「……………え?」
後ろを振り向くと尾久が雪玉に何か仕込んでいた。
「尾久、今何入れた?」
「え?氷だけど?」
「お前は人の話を聞かんかい!!」ザッザッザッザッ
「やめてぇ!私を雪に埋めないで!」
~~~~~~~~~~~
「さてじゃあ始めるよ~」
「よし、戦争だ」
「お前を完膚なきまでに雪まみれにしてやる」
「では始め!!!!!」
ワー!!ワー!!
「えいっ!!」ビュッ
「おっと、俺に当てられるかな?」
「小月君がバク転しながら、雪を避けてる!?」
「わっはっは、城崎っちゃんが俺に当てるなんて100年早いわ」
「うー、どうしよう裕吾ぉ」
雪未が俺に助けを求める
「よし、俺に考えがある」
「それっ」ヒュッ
「え」
雪未の力ない雪玉は放物線を描き…
ドスッ!
「ぐほぅ!?」
小月のアレにクリーンヒットした
ドシャ!
「dじぇいdkぢwsdj~~~~~!!!」
「雪未の玉が小月の玉に直撃した!」
「地味に上手いこと言うな」
「ご、ごめんね!!大丈夫!?」
「~~~~~!!」←言葉にならない
「ふむ、これはアカンかったな」
「小岩お前が黒幕かよ!!」ガバッ
「あ、復活した」
その後金的攻撃は禁止になりました
~~~~~~~~~~~
バスッ、バシュ
「くらえ!!」
「へへーこんなんじゃ当たらないよ~」
開始数分、勝負はほぼ互角で小月のアレ以外に雪玉を喰らった奴はいなかった
「あれ?高井戸さんは投げないの?」
ただ高井戸さんだけは雪の壁で待機したままだった
「あぅ…私こういうの苦手で…」
「でも楽しいよ。小月に雪玉当ててみ?」
「い、嫌ですよ!正孝に雪玉を当てるなんて万死に値しますよ!!」
「そ、そんなに?(汗)」
「よーし。尾久、黒磯反撃開始だ!!」
『あいあいさー!』
ビュッビュッビュッ、ドサッドシャドスッ
「向こうの反撃が激しくなってきた」
「どうする?」
「由香里ちゃん!!突撃してきて」
「ええっ!?」
なぜか雪未が無茶な注文をしてきた
「雪未、それは無理が…」
「大丈夫、由香里ちゃんなら何とかなるよ」グイグイ
「超根拠ないです!?お、押さないでくださいよぉ」
「それいけー!」ドンッ
「きゃっ」
「ヒャハーーーーー!!」
ザッ
「あ」
「あ…」
偶然、雪未に押されて飛び出した高井戸さんと自爆する気満々の小月がかち合わせた
「……………」
くっ、まさか鉢合わせるとは…
だがここで由香里を倒せば俺達が勝利に一歩近づく
でも…でも………
「……………」
な、なんで急に正孝が目の前に…
あぅ…そんなマジメな顔でみつめないで…顔が赤くなっちゃうよぉ///
………はっ!いけないいけない、早く正孝に雪玉当てないと。正孝は敵なんだから!
でも…でも………
『正孝(雪未)に雪玉なんか投げられないよ!!』
2人は雪玉を落として、その場に座り込んだ
「これが愛だね、亜紀」
「これが愛だよ、沙紀」
「なんだこれ」
~~~~~~~~~~~
となんやかんやで雪合戦は白熱し、遂に俺と小月の2人だけになってしまった。
「ふふふ、遂に俺らだけになったな」
「だな、これで勝負に専念できるぜ」
「さっき雪玉ぶつけたこと、後悔させてやる!」
「こっちこそ俺のアレをしもやけにさせたこと後悔させてやる!」
「しもやけになったのかよ!?(汗)」
シュッ、バシュッ
「ははは、そんなへなちょこな玉など当たるか!!」
相変わらずアクロバティックに雪玉を避ける小月だが
でもそれをずっとやり続けると…
「疲れた」
「アホだろお前」
そもそもスタミナがない小月はすぐにバテてしまった
「ヤバいもう動く気力がない」
「バカめ」
だが好都合。ちょっと卑怯だが、ここでぶつければ俺の勝利だ
「小月、悪いがこの勝負俺の勝ちのようだな」
「く…俺としたことが…」
「それは自分の愚かさを恨むことだな」
「ふ…俺には似つかわしくない最後だな」
なんだ?その余裕の笑みは…
「まぁいい…これでおしまいだ!!」シュッ
スッ
「なにっ!?」
小月が消えた!?
「残像だ」
「!?」
なんと後ろに小月が立っていた
「隙あり!!」シュッ
「くっ!?」
放たれた玉をとっさにかわした
「お前…まだ体力あったのか」
「ふふふ、俺をみくびるなよ」
「………ねぇ、私達って何してたんだっけ?」
「雪合戦だよね…?」
「でももう文章的に雪合戦じゃないよね」
「ていうか小月と小岩キャラ違うし(汗)」
「ふ、なかなかやるな」
「仕切り直しだ!!」
「お前を雪まみれにしてやる!」
「くらえ!スノーボール!」ビュッ
俺は雪玉を掴み振りかぶったその瞬間
「あ、手が滑った」ボフッ
「ははは、どこに投げてんだお前」
投げた雪玉は外れて、小月の近くの小屋にぶつかった。
「よし、今度はこっちの番だ」
すると
ズズズズズ…
「あ」
おや…?小屋の様子が…
ずざあああああぁぁぁぁぁ
「え」
ズドドドドドドーーーン!!
「ぎゃあああああぁぁぁぁぁ!!!!!」
小屋の屋根の雪が小月に襲いかかってきた
パラパラ…
「……………」
「…じゃあ俺達旅館に戻ろーか」
「…うん。部屋に戻って暖かいお茶でも飲もうか」
「えぇ!?正孝放置なの!?」
テクテク
「もう思い残すことはない」
「あぁ!!正孝の魂が出てきた!」
こうして雪合戦は幕を閉じた
~~~~~~~~~~~
カポーン
「はーいい湯だ…」
露天風呂からは小さな川と雪で白く染まった雄大な山肌が目の前に迫る。
温泉は美肌の湯ということで有名であり、効能h…
バーーーン!!
「小岩ぁ!!」
「おぅ、生きてたのか」
そこには頭に雪が乗ったままの小月がいた
「由香里に手伝ってもらってどうにか脱出したんだよ。くっそ寒くて死ぬかと思たわ!!」
「マジか、大変だったのね」
「まるで他人事のように言うな!!」
「まぁそれはともかく…なぜだ!!」
「なにが?」
「どうして混浴じゃないんだ!!」
そうこの旅館、混浴なぞ存在しなかったのだ
「てかどうして混浴あると思ったんだ」
「旅館には混浴があるのが相場じゃないか」
「知らんがな」
「くそぅ…くそぅ!!」
「そんなに悔しいのかよ(汗)」
「だってよぉ、バスタオル一枚だけ覆われた女の子を拝めるんだぞ。それを見なくては旅行は終わらんのだ!」
「また雪に埋めといたろか」
ワイワイ…
「お?雪未達が入ってきたな」
仕切りの向こうから女性陣の声が聞こえてきた
「由香里おっぱいおっきいなぁ…」
「な、なに?急に…」
「確かに由香里は胸が大きいよね。カップどんぐらい?」
「そんなに大きくないよ(汗)」
「いやいや…これは巨乳の域だよ。ちょっと揉んでいい?」
「だ、だめ!!恥ずかしい…///」
「ぐへへ、胸を揉ませろ~」ジリジリ
「え?なんでこっち来るの?(汗)」
「それーっ!!」
バシャーン!
「きゃあ!?」
「おぉ…由香里の胸柔らかーい」
モミモミモミモミ
「にゃ…あっ………ぅん///」
「いつもこうやって小月に胸揉まれてるのかな?www」
「し…知らな………ふひゃ!///」
「俺、混浴に入れなくとも満足だわ」ドボドボ
「………同じく」ドボドボ
その後、露天風呂が鼻血に染まって『血の露天風呂』という噂が立つのはまた別の話である。




