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過去


「はぁ~…」


俺は大きく溜め息を尽きながら、ベットに座る。


今日はいろんなことがあった。


詩織が帰ってきたこと。


久々に五人揃ったこととか。


…俺のこと好きだと言ったりとか。


本当、いろいろあったな。


でも、なんで詩織は俺のサイコメトリーの能力がなくなったことを…。




サイコメトリー 相手の気持ちを読み取ったり、物体に残る残留思念を読み取ることができる能力。


俺がその能力を持っていることに気づいたのは、保育園の頃だった。


最初は、自分の頭の中に聞こえる声がなんなのか分からなかった。


ただ、分かっていたことと言えば、自分の頭の中に聞こえてくる声が、人にとって最悪であるものだったことだ。


『あの子嫌い!』


『あの子好き!』


『上司がうざい』


『部下が無能で』


『…死ねばいいのに』


高校生の今考えてみると、結構ヤバイ声が聞こえていたんだな…。



相手の心の中の一部が、俺の頭の中に入ってきていた。




俺の能力は最悪その物だった。


だが、保育園児だったころの俺がそんなの気にするはずもなく。


だから、当然のように頭の中に聞こえてくる言葉をそのまま出してしまったことがあった。



「○○ちゃんは××君の事が好きなんでしょう?」と。


高校生の今として思えば、冗談で言い合えるような話だ。


でも、保育園児だったあの頃は違った。


女の子は泣き叫び、そして、その女友達は俺を強く非難した。


それで、何も思わなかったというと嘘になる。


この時、俺の心には傷が入ったのだと思う。


見えなくて、面倒な傷が。



そして、理解したのだ。


自分に聞こえている言葉は最悪な代物なのだと。


そして、その最悪な代物は誰にも話してはいけないことも…


…分かったはずなんだ…



しかし、俺がみんなに与えた影響は大きかった。


俺はみんなのイジメの対象になった。


俺が傷つけた女の子と、その友達。ましてや、それに便乗して男の子まで入ってくる始末だった。


保育園児のイジメなんて、高校生とかのソレと比べるとまだ可愛い方だったが、子供の純粋な心の傷を抉る(えぐる)には簡単なものだった。


無視をしたり、石を投げつけられることもあった。


でも、俺が一番嫌なのは、相手の心の中の声が聞こえることだった。


俺を怖がる声を聞くたびに、悲しかった。


そして…


そして…俺の精神は狂ってしまった。




俺は分かってるはずだったのに、それでも頭の中に流れてくる言葉を武器にイジメに対抗してしまったのだ。


快感だった。


相手の聞きたくない言葉を聞かせるのは最高だった。


相手は悲しみ、俺を憎んだだろう。


時には、俺にキレて殴りかかってくることもあった。


でも、中には俺の味方をしてくれる者もいた。


まぁ、俺が他の人に言うのを防ぐためだったのだろうけど、そんなのどうでもよかった。



ある時、先生が俺を止めたこともあった。


俺の頭の中に先生が思っている事が流れてきた。


「先生。なんで、先生にはお父さんが二人もいるの?」


俺がそう言うと、先生は青ざめた顔をしていた。


無論、俺はその時理解なんてしていない。


でも、それが先生にとって大切なことだというのは何となく理解していた。


そして、「誰にも言わないで!」と、俺に言ってからとゆうもの、先生は俺を避けた。




相手を苦しめられて、そして、部下ができた。先生も何も言わない。


俺は、王様にでもなった気分だった。



しかし、俺の王様生活も長くは続かなかった。


誰かが、親に俺のことを伝えたのだ。


無論、大きな問題になった。



俺は保育園を追い出された。


俺は何もかも失った。


もし、あの時俺があんな方向に走らなかったら、また違っただろう。


友達と一緒に遊んで、そしてそのまま大きくなっていただろう。


だから、俺は今度こそ決意したのだ。


もう、この能力は使わないようにと。




そして、小学生に上がった。


違う地域に住んだため、同じ保育園の生徒はいなかった。


でも、俺は不安だった。


この能力がもしバレたら…。


その事をずっと考えていた。




でも、そんなグズな俺にも友達ができた。


俺を含めてもたった五人。


でも、俺はそれでも嬉しかった。


そして、そこから俺はいろんな人と友達になれた。


でも、やっぱり仲がよかったのは、この五人だった。



でも、俺は友達である四人に、能力のことを喋れずにいた。



頭の中に聞こえくる声。


それは、みんなが俺を信頼してくれていたり、また他のメンバーを信頼している声だった。



しかし、変だった。


俺の頭の中に聞こえてくる声が足りなかったのだ。


いや、正確には足りているのだけど、一人の言葉にモヤがかかっているのだ。


その相手が、三ノ宮詩織だった。


別に全然聞こえないわけではない。


でも、聞こえない時は全然聞こえない。


そんな、ところから俺は彼女のことが気になり始めたのかもしれない。




そして、俺は能力のことをみんなに伝えた。


保育園の頃の失敗から全て。


嫌われる…


と思っていた。でも、違った。


彼ら、彼女らは俺のことを嫌わなかった。


むしろ…


「すげー!ね!ね!今考えてることを当ててみて!」


とゆう感じだった。




俺はみんなに感謝している。


こんな、化け物みたいな俺を受け入れてくれたことに。


でも、そんなグループも壊れた。



そして、俺の能力も無くなった。








俺はベットに寝転びながら考える。


なんで、詩織には分かっていたのか?


そもそも、小学生の頃は能力は残っていたのだから、詩織が俺のことを…好きだと言うのなら、分かるはずだ。


謎が多かった…。


あれ、眠く…


そして、俺は夢の世界へ旅立って行った。






次回作考えてたら、こっちがちょっと雑になった…


じ、次回作は頑張るww

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