サイコメトリー
俺達は、隼人達と離れたあと、二人で並んで適当な話をしていた。
…なんか、三人に悪いことをしたな。
俺はそんな気持ちを小石を蹴ることでまぎらわした。
…まぁ、そんなことでまぎらわせてたら、この世からカウンセラーなんて無くなるだろうな。
そんなことを思いつつ、詩織と歩く。
彼女は全然そんなことを気にしてないようで、普通に俺に話し掛けてくる。
…気楽なのか?それとも、馬鹿なのか……もしくは、気にしてないように振る舞っているのか?
う~ん。
「…ねぇ。ねぇ!志希君!!」
「はぁい!」
びっくりした!
全然気づかなかったせいで、変な言葉になってるし…そして、それを聞いた詩織は笑いまくってるし…。
「で、なんだよ?」
俺は詩織を見つつ言った。
彼女は笑いすぎて、目に涙を浮かべていた。
…なんだよ、ちょっとしたミスを笑いやがって!!
「いやいや…そろそろ別れ道だよー!って伝えようと思ってね!」
「あぁ、そうだな…じゃあな!」
俺は詩織に手を振って、自宅への道を進もうとする。
「ちょっと、待ちなさいよ!!」
彼女は俺の手をとって、俺の動きを止める。
彼女の手は、保育園児の手のような可愛らしい感触で、触られた時にドキッとしてしまった。
…まぁ、俺が帰るのを止めるのは分かってましたよ…。
いくら、今の俺ですら、それは分かってました…。
「何?どうしたの?」
俺は少し冷たくそう言った。
まぁ、つまり俺は彼女を困らせたかったのだ!
別に送ってやってもいいのだけど、俺としてはまだ彼女に不安がある。
でも、どうせ送る感じになるとは思うから、どうせなら困らせよろうという話だ。
「いや、質問があってね…いい?」
彼女は自分の真下を見ながらそう言った。
質問?詩織に俺に聞きたいことなんかがあるのか…
「構わないよ」
俺は彼女の質問に同意する。
彼女は一拍置いて話を始めた。
「あんたさ、サイコメトリーの力を無くしてるんじゃない?」
「…」
俺は彼女のいきなりの言葉のトーンに黙ってしまった。
彼女の言葉は今までの言葉より、ドスがきいている感じの言葉で、全身を震わせるものだった。
しかも、今まで俺を呼ぶ時は、『志希君』と呼んでいたのに、いきなりの、『あんた』である。
むしろ、今までが表の人格で、今、裏の人格にチェンジしたとも思えるほどに…。
サイコメトリー 人の心を読んだり、物体にある残留思念を読み取る能力だ。
俺は、サイコメトリーの能力をもっていた。
それは、彼女も知っている。
だが、俺は今その能力を使うことができないのだ。
俺も理由は分からない。でも、突然使えなくなってしまったのだ。
しかも、それを彼女には伝えていない…。
なんで、知ってるんだよ…。
「…どうしてそう思う?」
俺は彼女を睨みながらそう言った。
彼女は少し声を出して笑った後にこう言った。
「あんたが、私が心に抱えてる物を見たら…発狂でもしそうだからね」
「抱えてる物…」
彼女が抱えてる物なんて、想像もできなかった。
彼女は、裏人格とゆう、いわば他の人には存在しない人格があるのだ。
そして、両親を殺してもいる。
そんな、彼女の心の中なんて、悪いけど見たくない。
「で、どうなの?能力はもうないの?それとも、私の心の中でも見て、楽しんでんの?」
彼女は俺を、人を殺すかのように睨んできた。
…これは、俺も言うべきなのかな…。
「…確かに、俺の能力は無くなってしまったよ…」
俺がそう言うと、ホッとしたようで、胸を撫で下ろしていた。
そして、さっきまでの 三ノ宮詩織のように、こちらを笑いながら見ていた。
「そう!それなら、よかったー!じゃ、私帰るから!バイバイ、志希君♪」
彼女はこちらを向いて、俺の手を離してから、手を振ってそのまま、夜道に消えていった。
そして、俺はまたの彼女の変わりように、唖然としつつその場に立っていた。
なんか、書き方がザツに…
ちょっと、駄目ですね




