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3つの中の1つの話 長瀬隼人

こんな、男近くに欲しくないなw


逢いたい…。


それが俺こと長瀬隼人がずっと思っていることだった。


逢いたい…。


それは、俺が詩織が転校してから7年間思い続けたことだった。


逢いたい…。


だから、3年前、詩織が帰ってきた時は凄く嬉しかった。


逢いたい…。


しかし、詩織は昔の詩織とは変わっていた。


詩織は実の両親を殺していた。


だが、俺は信じてはいない。


詩織はすごく優しい子だったのだ。


いくら、三年間で何かがあったたとしても、そこまで変わることはないと思ったから。


だから、その言葉は冗談だと今でも思っている。


もしかしたら、自殺してしまい、自分に責任があると思ってのことかもしれないとも思っている。


そして、詩織の放った次の一言で俺達の居場所は壊れたのだ。


『 あなた達との仲良しごっごは…もう終わりよ… 』


でも、俺は構わなかった。


無論、悲しくはあった。


でも、それ以上に詩織と二人で居れると思ったんだ。


小学校の頃というより、転校する前は俺と詩織は相思相愛だったのだ。


だから、俺とは絶対に一緒に居てくれると思っていた。


でも、詩織は自分の目の前から消えていた。


また、消えてしまったのだ。


詩織は俺のことを好きではなかったのか?


いや、もしかしたら好きだったけど、まだ親が死んだショックから立ち直れないのかもしれない。


それなら、仕方ない。


仕方ない…。




俺はそれから、彼女を作ってみたりした。


自分で言うのもなんだが、俺はそれなりにモテていたようで、すぐに彼女なんて作れた。


そして、詩織のことを忘れようと思ったのだ。


だが、それは無理だった。


いくら、彼女を作っても、いろんな所で詩織のことを思い出してしまうのだ。



次はスポーツをしてみた。


俺はあの頃のメンバーの中でも運動神経はある方だった。


スポーツをすれば、それなりに忘れられると思った。


でも、これでも忘れることは出来ないのだ。


その時、俺は自分の中で詩織をすごく大きな存在に感じることができたのだ。


…やはり俺は彼女のことが好きなのだ。


だから、俺は今も逢いたいと思い続けていた…。




そして、今日もいつものように何かが抜けたまま、一日を過ごすはずだった。



ー朝のSHRの後ー


「え?詩織が?」


俺は思わず後ろを振り向いた。


なにせ、ただ「ぼー」としていた俺にビック中のビックニュースが届いたのだ。


そして、俺は教えてくれた同じクラスの友達に聞く。


「あぁ、俺も今友達に聞いたんだけど、三ノ宮さん帰ってきたんだって!隼人さ、仲良かったろ?」


「まぁ、仲良かったな!そうか帰ってきたのか~」


そうか…帰ってきたのか!


詩織が転校して、はや7年。


そして、最後に会ったのはもう三年前…。


そう思うと、月日の早さに驚くな…w


そして、その間が俺が詩織が抜けたまま過ごした時間なのだ。


逢いたい…。


そう思っていると友達が茶化すように言ってくる。


「おいおい!見に行ってくれば??」


ちなみに、こいつは俺の気持ちなんて知らない。


だからたぶん、いつもの付き合いで言ったのだろう。


「いや、今はいいよ。どうせ授業始まるし」


「そうか!まぁ、それもそうだな♪」


そう言うと友達は自分の机に戻る。


本当は逢いに行きたかった。


だって、長い間逢いたくてたまらなかったのだ。


そりゃ、今走ってでも行きたいさ。


でも、まだなんて話せばいいかとか色々とあって、気持ちの整理がついてなかった。


いつも、逢いたいとか思ってるのに、いざこうなると簡単に動けないものだな♪


俺はそんな余裕を持って考えていた。


あ、そういやどのクラスなんだ?


そう思い、友達に聞きに行く。


「確か、山崎のクラスだから、A組だな」


「A組…A組か…」


A組って誰か知ってる人いたかな…。


居てくれれば様子とか聞けるのに…。


あれ…?


A組ってたしか、志希がいるクラスじゃなかったけ?


そうだ。志希はA組だった!


…なんであいつのクラスに…。


なんで…あんな奴の所に詩織は最初に現れたんだよ…。



こうして、俺こと長瀬隼人の怒りの気持ちが膨れ上がっていくのだった。




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