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彼女の裏


「久し振り!志希君!」


詩織はニコニコしながら簡単にあいさつしてきた。


今、俺達二人は校舎裏に来ていた。


朝のSHRが終わって、詩織から一枚の紙を貰ったのだ。


その紙には昼休みにここに来てとのこと。


女の子から手紙で呼び出されるなんて、告白みたいだがまず無いな。


そして、現在に至るといったところだ。


「あぁ、そうだな久し振りだな」


俺は適当に言葉を返す。


「志希君、身長結構伸びたね!」


確かに伸びたな。


まぁ、そんなに高いわけではないが。


「まぁ、あの頃から比べれば…そりゃ伸びるわな」


「そうだねww」


詩織は笑う。


俺は笑わない。


その場に変な空気が流れた気がした。


まぁ、最初から流れているんだろうけど。


詩織はその空気を察してからか、また話を始める。


「私だっていろんな所が育ったんだよ!」


そう言うと、「ほらー!」と言いながら一度回って見せる。


まぁ、そりゃそれなりに大きくなってますよ。


身長とか、髪だって昔はショートだったのにロングになってるし。


まぁ、胸はそれなりに…


でも、そんな彼女はスラーとした美少女に見えなくもない。


もともと、顔はよかったから、モデルと言っても分からないかもしれないな。


「そうだな…評価するならまぁまぁといったところだな」


まぁ、無論可愛いすぎはするが、ここで可愛いと言えるような男では俺はない。


「そうか~まぁまぁか~まぁ嬉しい」


また、ニコニコしながら言う。


しかし、俺だけは知っている。


この笑顔の裏にある真実を。


そして、そのせいで壊された俺達の関係も。


俺は本題に入る。


「詩織!お前は何しに戻ってきたんだ?」


「え?普通に親の都合でだよ♪」


「嘘つけ!お前に親なんてもういないだろ!」


「そうだったわねww」


おいおい笑うとこじゃないだろ…まったく。


そう。詩織には親なんていない。


詩織の親は死んだのだ。



それは、詩織が転校して少ししてからのことだった。


詩織から一本の電話が掛かってきた。


『親が亡くなった…』


と、たった一言。


それは、凄く重い一言だった。


まぁ、それも真実を知らなければだが…


真実とゆうのは最悪な物だと、俺は思う。


詩織の両親が亡くなった理由は簡単だ。


詩織が殺したのだから…。


俺がそれを知ってるのにもまた理由があるわけだ。


それを知ったのも中2の頃だった。


詩織が一度こちらに帰ってきたのだ。


その時はみんな喜んだよ!


『詩織が帰ってきたー!』とか言ってさ。


しかし、詩織が放った一言は俺達の考えを一変させた。


『親が死んだ理由ね…私が殺したの…』


そして、今思えばみんな集まった時に詩織に次に言われた一言で俺達は解散したんだ。


『あなた達との仲良しごっごは…もう終わりよ…』




そして、現在。そんなことを言いやがった当の本人は知らない顔で俺の前にいるわけで。


「もう一度聞くお前何しに来たんだ?」


彼女は少し考える動作を取ったあとに、閃いたかのように手と手を叩いていった。


「仲直りに!」


「そうかい。まぁ、この際別にいいか…。だが、もう1つ聞く!それは、お前の意志なのか?」


三ノ宮詩織のことを知らなければ今の俺の発言はおかしいように聞こえるだろう。


でも、三ノ宮詩織のことを知っている俺には大事なことだ。


これ次第で、これからの詩織の対策を練る必要性も出てくる。


「どっちだと思う?」


彼女はおちょくる様に言う。


まぁ、本当は分かってはいるんだけどな。


「裏の方だろ?」


俺がこう言うと、流石と言う目でこちらを見てくる。


そう、裏人格。


アニメやゲームなんかでもよくある単語だろう。


裏人格、それは自分とまた違った性格が自分の中にあることだ。


やっぱり裏状態か…。


詩織は表の人格と裏の人格を変更できるのだ。


意識してできるかは分からないけど…。


俺は分かっていた。


最初の口振りから裏状態だと言うことは気付いていた…。


でも、やっぱり信じたいじゃん…。


出来れば治っていて欲しかった…。


そして、また昔みたいに…。


「流石だね!志希君!昔と変わらないよそういう所♪」


「俺は変わったさ…昔は活発だっが、今やアニオタでインキャラの極みだ!」


まぁ、そうなんだけどさ…自分で言うとなんか虚しい…。


「いやいや、そういう所は変わったかもしれないけど、なんていうかさ…中身は変わっていないていうかさ…いつでも頼りになるし…まぁ、そんな感じ♪」


そんなことはない…。


俺は今も昔も何1つ出来ないガキだ…。


現に俺はグループが崩れるのを防ぐことなんて出来なかった。


何がリーダーだよ…。


所詮そんな者だ…俺なんてそんな…なんてないただの人なのだ。


俺は詩織を見た。


詩織はまたニッコリと笑っていた。


まるで、俺の悩みなんて見透かしているかのように…。


そして、詩織は話を続ける。


「だから、私はこうやってこの地に戻ってきたんだよ?」


「え?」


「まぁ、私が表ならもっと遠回しに言うだろうけど、私は裏だからね!直球ど真ん中にやるよ!」


「お、おう…」


…なに言って…


「私は志希君のことが大好きなの!」


彼女は今日最高の笑顔をこちらに向け、その後教室の方に戻って行った…。










自分の文章力の無さに愕然…

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