彼と彼女の始まりの話
「志希君は私のこと…好き?」
彼女の声はアニメ声みたいで、透き通っていた。
「えーと、言わないといけないのでしょうか…」
ちょっと、最悪系ラノベ主人公みたいだな…
最悪系ラノベ主人公とは、その場で決断できない馬鹿のことである。
「当たり前でしょ!言いなさい!」
う~んやっぱり…
…やっぱ、詩織の口調変わってる気がする。
しかし、決断の時である。
まぁ、今言う気はないので…
「分かった。今日の夜にある花火大会の時に言ってやんよ!」
うん!逃げだね!
少しでも時間を稼いでおく作戦であるー
「まぁ、分かった!一緒に行くつもりだったしね!なら、早めに準備しないと!バイバイー!」
彼女は急いで自宅方向に走って行った。
自宅
さて、どーするか…
彼女は、二つの人格を持っている。
そんな子と付き合えるのか…?
それ以上に彼女の不自然な口調は何なんだよ…
ある時は、口調がきつくなったり、ある時は優しくなったり、ある時は小悪魔になったり…
…えーと、ちょっと待とうか…
不自然に変わる口調…
まさか…
俺は急いで自宅を飛び出した!
「早かったね、志希君」
詩織は浴衣姿で俺を迎えてくれた。
「早いのはお前だろ?まだ、約束の30分前だせ」
俺も早く出たつもりだったけど、まさかあっちの方が早いとはな。
「そうだね。さて、さっそくだけど、言って貰おうかな♪」
彼女は、ニコニコしながら俺に言ってくる。
まるで、俺の選択肢が分かってるのかと思った。
だって、俺は…。
「その前に、質問があるんだよ!」
俺は詩織に聞くと、詩織は頭を縦に振った。
「お前、本当に二重人格なのか?」
そう、俺は思った。
彼女は最初から二重人格ではなく、その時その時で口調を変えてるだけではないか?
誰だってあるだろう。
上司にはいい子振り、部下には強く当たる。
詩織もそうなのではないか?と。
「なんで、そう思うの?私は、両親を殺して…」
「まず、お前はお前の両親を殺してはいないんだよ」
俺の言葉に詩織は「ドキッ」としたのを、俺は見逃さなかった。
「俺さ、今じゃ立派なオタクみたいな奴だぜ?パソコンで少し調べるくらい平気だ」
詩織が転校してくる前に俺は一度調べたことがあったのだ。
結果、詩織が電話をくれたあの当時彼女の両親は死んでいなかった。
まぁ、新聞とかのお悔やみ欄に無かっただけで、本当は死んでた!と言うなら話は別だがな。
「よく分かったね♪私の両親さ、私に暴力振るっていたのよね…本当は殺したかったけど…私には出来なかった…。今は、叔母の家に住んでるんだけどね!叔母さんいい人だから、今は大丈夫」
まぁ、大体予測通りかな。
「なるほどな…それは、壮絶な過去なことで…」
なら、やっぱり彼女に二重人格なんてないはず…
「まぁ、誰にだってそんな過去はあるよ。志希君もあるでしょ」
彼女はとことこと歩きながらそう言う。
「そうだな…。ある人にはあるだろうし、ない人には無いんだろうな」
俺もそれに合わせて歩く。
そろそろ、聞いてみるか。
「もう一度、言うよ!お前二重人格なんて最初からないだろ?」
俺がそう言うと彼女は、下を見ながら言った。
「はぁ~志希君には気付いて欲しくなかったな~なんで分かったの?」
彼女は溜め息を尽きながら言った。
そんなの決まってる…
「そんなの決まってるだろ?お前のことが好きだからだよ!」
ちょーはずい!!
これを聞いた彼女も、頬を赤くしていた。
「志希君…以外に大胆ね…でも、私はそういうところも好きなのかもね!」
彼女は俺より一歩前に出て後ろを向いた。
はぁ~俺はこの選択間違ってないよな?
彼女を見る。
彼女は可愛い…性格に少し難
まぁ、優良物件だわな。
そして、俺が小学校の頃から好きだった人なんだ。
間違いな分けがない。
彼女は俺に近づき、唇と唇を合わせた。
匂うぜ!打ちきり臭がプンプンするぜ!
次回作はがんばる!




