”私が担任の先生を好きな事は、皆には内緒!”
”私が担任の先生を好きな事は、皆には内緒!”
私は元々、”年上の男性が好きらしい。”
今好きな男性も、”私のクラスの担任の先生だ!”
私は高校1年生の15歳、私が小学校2年生の時に両親は離婚。
母親が私を引き取り、二人で生活をしている。
女一手で私を必死に育ててくれる母は、寝る時間もずっと働いてくれている。
朝から次の朝方まで、本当に家に居る時間が少ないのに私の為にお弁当を毎日
作ってくれてから仮眠をとる母。
そんな母を近くで見ている私は、母の僅かな仮眠の時間を邪魔したくないと
想い無理に母を起こす事はなかった。
私にとって母は、”理想の女性!”
・・・でも同時に、”年上の男性への憧れは強く持つようになる!”
私は母と離婚した父親が嫌いじゃなかった。
私にはいつも優しく何でも私が欲しいモノは買ってくれていたし、
私が行きたいところもよく連れてってくれた。
でも母親とは上手くいかなかったのだろう。
よく二人は喧嘩をしていたし、喧嘩がエスカレートしていくと、、、?
母は父親に手を出す事もあったのだ。
ただ父親のいいトコロは、母が父親に手を出しても絶対に父親から母に手
をあげた事は一度もなかった。
口喧嘩はお互い罵声を浴びせかけ、醜い喧嘩はよくあったのだけど?
母に手をあげない父親は、幼い私から見たら凄くカッコ良く見えた。
そこから私は年上男性しか好きになれなくなったわ!
『“明美ちゃん! 俺と付き合ってくれないかな?”』
『“ごめんなさない!”』
『えぇ!? なんで?』
『“私! 年上の男性しか好きになれないの!”』
『マジかよ、なんだよそれ?』
『ごめんね。』
『・・・・・・』
*
・・・そんな中、私はクラスの担任の先生に恋をしてしまった。
最初は、”先生に恋愛感情はなかった。”
でも先生がクラスの女の子が体育の時間に倒れてしまい、彼女をお姫様抱っこ
して保健室に連れて行った先生を見て私は先生を好きになってしまう。
力強く逞しい先生の姿に完全に私は心惹かれてしまった。
その後は、私は先生にこっそりと【告白】して皆には内緒で付き合う事に
なったわ!
『“ねえ、先生?”』
『どうした、明美!』
『私が高校を卒業したら、結婚してくれるんだよね?』
『あぁ、結婚しよう! でもそれまでは皆には俺達の事は内緒だぞ!』
『うん!』
私が高校を卒業したら、”私は先生と結婚する約束をしていた。”
私は忙しい母に、”先生と私との関係を話す事にしたわ。”
『ねえママ? ママに会わせたい男性が居るの!』
『何? 彼氏が出来たの? いいわよ!』
『“ママに会わせたい男性は、先生よ。”』
『えぇ!? 閑田先生!? ど、どういう事なの?』
『“私と先生は今、付き合ってるの!”』
『あのね、明美がどんな男性と付き合おうが口を挟む気はないけど、
先生はダメ! しかも担任の先生じゃない! 絶対にママは許さないから!』
『ママ! ママには私と先生との関係を許してほしいの! ママお願い!
一度でいいから、先生に会って!』
『絶対に許さない! 絶対にダメよ、先生だけはダメ!』
『・・・ど、どうしてよ、なんで?』
『いいからママの言う事を聞きなさい! 貴女が悲しむ顔をママは見たくないの!』
『ママ、』
『いいわね! 先生の事はもう諦めなさい!』
『・・・・・・』
母に先生との関係を話すと? 物凄く反対されたわ。
それがどういう意味なのか、あの時の私にはよく分からなかった。
でも? 先生が私の家に来て母に会った時、初めて母の言う意味が
分かったの。
『“ねえ先生! この子と別れてあげてくれませんか?”』
『えぇ!?』
『”血は争えないものですね、ワタシも前の夫は学校の担任の先生でした。
凄くカッコよく見えたわ、だから貴女が先生を見て! そう思うのはよく
分かるの! でもね、先生と生徒が付き合うという事は、いろいろ問題も
多いし、親になったワタシとしてはやっぱり先生とは付き合ってほしくない!
どうかお願いです、この子と別れてください!”』
『ママ! 何を先生に言うの?』
『“お母さんの気持ちは良く分かります、でも俺と明美は本気なんです、
どうかお母さん! 俺達の関係を認めてください!”』
『先生!』
『分りました先生、この子を絶対に傷つけないでくださいね! ワタシと
約束できますか?』
『も、勿論です!』
『“もし少しでもこの子を傷つけたら、ワタシは先生を殺しますよ。”』
『・・・ママ、』
『ありがとうございます!』
『ママ、ありがとう!』
なんとか母には先生との関係を理解してもらえたみたい!
でもまさか? ”母と父親も生徒と先生の関係だったなんて
私は今まで何も知らなかった。”
しかし、血は争えないものよね!
母と父親は上手くいかなかったけど? 私と先生は違う!
絶対に上手く行くわ!
”こんなに私は先生の事が好きなんだもの!”
上手くいかない訳がない!
”先生、これからも私をずっと離さないでね!”
最後まで読んでいただいてありがとうございます。