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風が織る神話

いざよひ断章 ~風が織る神話

作者:安東 真夏
 ひたかみという大地がある。
 水と風を護りとする、いのち豊かな大地。
 異国――それは大和という――から、偉そうな顔で訪れる輩は別の名で呼ぶ。しかしいかに彼らが執拗にそう呼ぼうが、大地は彼らに名づけられたりはしない。
 ひたかみは、ひたかみだ。大地をそう呼ぶ、そのクニの民がいる限り、喪われることはないのだ。
 クニがクニでなくなるのは、戦に負けて、王が討たれた時ではない。それはクニのことわりを、クニ人が忘れたときだ。クニのことわりとは、即ち「誇り」だから。
 かつて――。
 この南北に細長い≪秋津島≫には、そんなたくさんのクニがあったのだ。
 国津の神を戴いた、それぞれのことわりをもったクニが。
 けれど、南に興った「大和」は、たくさんのクニを「大和」のクニのことわりが呑み、いまはもう日高見だけが、ひたかみのクニのことわりで生きている。
 ----生きようとして、いた。
 これは神の名を預けられ、神と人の狭間で、足掻きながら、誇り高く生きた、最後の「冠」の者の物語である。


 
1 風の匂いがする場所で
2024/05/05 12:05
2 風を纏う者との出会い
2024/05/05 12:27
3 風に誘われて
2024/05/06 11:43
4 風、乱舞せし時
2024/05/06 12:30
5 風、凪いで
2024/05/07 06:58
6 夜風吹く
2024/05/07 21:53
9 名残り風
2024/05/09 07:36
10 風立ちぬ
2024/05/09 20:19
11 風吹き去りて
2024/05/10 06:55
12 風を訪ねて
2024/05/11 05:50
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