拙作をお読みいただきありがとうございます。遅筆ですが、ぼちぼち書いていきます。
「昔々、この世界が作られて混沌に満ちていた大昔の事。
この世界には、魔力を求めて多くの魔物が魔界からやって来ました。魔物達は魔界の強者となるため、動物や人を襲っては魔力を得ていたのです。人々は魔物に対抗しようとしたものの、強大な魔力を持つ魔物が相手では為す術がありませんでした……。
ある時、一人の魔術師が魔物に立ち向かいました。金髪赤眼の彼は、人でありながら魔物と同じくらいの魔力を持っていました。その魔力を狙って、多くの魔物が彼を襲いましたが、彼は逆に魔物達を倒してしまいました。彼は倒した魔物と契約を結び、互いに魔力を与え合うことを魔物に約束させました。そうして彼に服従した魔物達は、多くの魔力を彼からもらい、力をつけていったのです。
それを知った他の魔物達も力を持った魔術師と契約しようと、より強い魔術師を求めるようになりました。他の魔術師達も、より強い魔物と契約することを望みました。
そのなかでも強力な魔物を数多く従えたのが彼です。彼は人に害を与える魔物を倒し、服従させていきました。そして多くの人々に尊敬され、英雄として崇められるようになりました。
……こうして、魔物が人を襲うことは少なくなり、人々は落ちついた生活が出来るようになりました。彼の子孫達は、今でも世界のどこかで生きていると言われています。」
(―――とある魔術大国に伝わるおとぎ話より)
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